ゲーム③:クロノスペクトル(1)
クロノスペクトル。
私たちの世界で一番似たゲームがあるとしたら、ポーカーだろう。
まず専用の機械のテーブルに相対するように座り、光環チップを規定の位置に置く。
「お互いのスタックは君らがどれくらい持っているかわからないし、1万フルにしようか。ジプサはそうだな、1000だ」
「わかった」
私が了承すると、お互いの光環チップ置き場の上にホログラムで10000と数字が浮かんだ。
ジプサはポーカーでいうところのアンティとかブラインドとかにあたるもの。つまり、強制的な掛け金だ。
その後の目の前にホログラムのカードが映し出される。
カードは赤青緑黄と●▲★◆の記号。合計16枚しかない。
役は簡単に作れるが、自分の手札からお互いが作れる可能性のある役も予想ができる。
かなり読み合いが大事になってくる。
今の手札は
(赤の●、青の▲、赤の★、緑の◆……、たしか、フォーシンボルってやつだったよね)
まあまあな強さのカードだったはずだ。
勝負をかけてみる価値はあるかな……?
いや、青か緑を変えて赤が来ればカラートリオ。一段階上の役になる。
それを狙ってみるか……?
でもここで赤以外が来れば、赤のワンペア。一番弱い役だ。
どうする? 堅実にいくべきか。攻めるか……。
「ふぅ、落ち着こう」
まだ一戦目だ。勝負勘を少しでもつけるために、ここは賭けに出てみるのもありなんじゃないか?
そう思い赤以外のカードを選択した。
そして配られたカードには赤が無かったが。
(黄の▲と青の◆。結局役としては変わらないか)
でもこれで、相手が全部同じ色をそろえてくる、といった強役の可能性は低くなったはずだ。
「私はさらに1000ベットするよ」
強気に出てみて様子を伺る。
「ふむ、では私はコールしよう」
「………?!」
コール、つまり私と同じ額ベットしてきたってわけだ。
「じゃあ私は500さらに追加」
しかし私は強気な表情を崩さずに、さらに乗せてみた。
「強気だな。フォールド」
「!」
その瞬間お互いの手札が明かされる。
「げ、あっちの方が強いじゃん、あぶなぁ……」
相手は黄のカラートリオ。
もし、強気に行っていなかったら負けていただろう。
「ふむ。面白い嬢ちゃんだ。思ったより楽しめそうじゃないか」
とにかくこのラウンドの勝利が決まり、私が4500もゲットしたことになる。
お互いのチップは私が12000、相手が8000。
ゲームの流れはこんな感じだ。
お互い同数の掛け金を掛ける。
カードを配られる。
一度だけカードを交換できる。
掛け金をさらに上乗せできる。この時、フォールド、降りることもできる。
お互いの手札の役で勝利が決まる。
どちらかが次のラウンドの最初に掛け金を掛けられなくなった瞬間、敗北が決まる。
役一覧(弱い順)
ハイカード 役なし。最も強い1枚のカードで勝負
ワンペア 同じ記号が2枚揃っている
ツーペア 同じ記号が2枚ずつ2組揃っている
フォーシンボル 4種類すべての記号が揃っている
カラートリオ 同じ色が3枚揃っている
フォーカラー 4種類すべての色が揃っている
シンボルフラッシュ 同じ記号が4枚揃っている
エレメンタルマスター 同じ色が4枚揃っている
パーフェクトバランス 色も記号もすべて異なる
カードの強さ
赤>青>緑>黄 > ●>★>◆>▲




