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作戦会議(2)

「とにかく今どうすべきかって話をしなきゃ。そもそも、今リラル族の革命を止めようって言ったって、それって可能なの?」

「え?」


 自分で持ち込んできた話しながら、それは不可能に感じるんだ。


「プライド、誇り、尊厳、それを踏みにじられてきた憎しみ。そこを動力源としてる人たちに、理屈で止めてって言ったところで、止まらないんじゃない? ましてやクレイ族であるアルノや部外者の私やノアちゃんが割って入ったら逆効果だよ」

「……そ、そうだね」

「私は超人だから、より多くの人に被害が及ぶ可能性のある芽を摘んでおきたい。それはやっぱり契約の石だから。まずはそれを優先して探す」

「……」

「でも、この地で流れる血をできるだけ減らしたい、って気持ちも本気。だからどっちもやろう」

「えぇ?!」


 私の提案にアルノが驚く。


「そんなこと……」

「できるよ。あと二十日猶予がある。何とかなるはず」

「……」

「ノアちゃんもそれでいい?」


 ずっと黙って聞いていたノアちゃんに訊く。


「作戦はあるの?」

「……うーん。ないことはないんだけど、無いに等しいかな」


 我ながらややこしいこと言っているなと思って笑いながら言う。


「でも、できたら白は喜ぶと思うよ」

「……いいよ。話を聞く。で? どうするの?」

「さっきも言ったけど。まずは契約の石を探す。正義の弾丸軍に取られちゃったらまずいからね。それでその後」


 一呼吸おいて話を続ける。


「リラル族よりもさきにこの国を転覆させて、私たちが現王から王権を奪って、アルノが王座に着いちゃえばいいんだよ。んで現況の正義の弾丸軍をこの国からたたき出す。それで、リラル族が攻めてくるよりも前に、あちらと話し合う。それでとりあえず、戦争がすぐ起こることだけは避けられるんじゃない?」


 まあ、政治の事とか私はほとんど知らないしわからないけどさ。

 これならとりあえず、その場しのぎにはなる。そのあとのことは……、その時考えればいい。


「ええええっ!?」


 一番大きい声を出す。


「そんなの無理だよ! 一度逃げ出したわけだし、器じゃない、というか……」

「もう! 他にいい案があるならいいけど、ないんでしょ?」

「そうだけど……」

「なら! 覚悟決めて!」


 自分がやりたくない、って言ってることを押し付けるのは酷だってのはわかってる。

 けど、それでもリラル族との戦争を避けたいっていうなら、それくらいはやってもらわないと。


「ぅぅ……、わかったよ……」


 と、渋々ながら了承させた。

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