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VS魔界獣

25/1/10、タイトルが一文字消えていたので、修正しました。

 現場近くの家の屋根の上からその場所を観察する。


「なんだあれ」


 その先の家……、があったであろう場所。その瓦礫に囲まれた中で、その異形の魔獣が暴れていた。

 いや、魔物って言った方が正確かもしれない。

 紫色の人型の生物。複数本の手をもつ人より二回りほど大きい巨人だった。


「火属性魔術:バーチ!」


 少々高出力で魔術を放ちこちらに意識を向かせる。


「ちょっと。なに街中で暴れてんの?!」

「ぐあああああ!」

「?!」


 私のいる屋根にまで飛び上がって、攻撃してきた。

 勢いのままその奥の道にまでなだれ込む。


「ちょ、何すんの?!」


 押しつぶされる前にそこから抜け出し距離を取る。


「ぐぅああああああっっっ!!!」

「会話はできなさそうかな」


 どうする。

 一度攻撃されてみての感想だけど、正直勝てない敵じゃない。

 でも、こんな街中でこんなでかいのと戦うのは被害が大きすぎる。

 さっきまで私が屋上に立ってた家も今音を立てて崩れている途中だ。

 白たちが来るのを待つにもここからは遠すぎる。


 ドンっ!


 押しつぶされそうになって避ける。

 

「あー! もう!」


 一か八か道に平行に押し倒して、一気に倒す!

 脚を強化して地面を蹴り、顎を強く蹴り上げた。


「よし、成功!」


 すぐに壁を蹴り、倒れるであろうその巨人を追いかけようとした。

 が。


「? うべへっ?!」


 一瞬の強い寒気の後、強い衝撃と共に私の体も上空へ打ち上げられた。

 痛い! と思いながらもすぐに状況を把握しようとする。

 どうやら複数ある腕をうまく使い、倒れる前にバク転で体制を立て直したようだ。

 たまたまではあるがその際脚に私の体が巻き込まれたみたい……。

 

「ったく。会話は成り立たないのに、芸ばっか達者なんだから」


 巨人の近くの家の屋根に飛び乗る。


「面倒だなぁ。もう!」


 光属性魔術を強く破裂させ、目をくらませる。

 最初につかった魔術はダメージが無かったようだったから、魔術には高い耐性があるんだろう。

 なら物理で倒すしかない。

 怯んでいるうちに反対側の家に跳びつつ、首を斬り落とすように刀を振るった。

 が、暴れる速度がおもったよりも素早く、少し掠めただけで止まってしまった。

 目が見えないまま走り出してしまい、被害を広めていってしまう。


「?」


 と思ったらすぐにそいつは動かなくなっていた。

 見るとそいつの足元から太い茨が絡みつくように生えていて、今も上半身に向かって伸びていた。

 それが巨人の動きを止めているのだ。


「夜空さん! 今です!」


 そこにいたのはリーフさんだった。

 そっかリーフさんの魔術か。


「ありがとうございます! ほっ!」


 一息の内に、首を斬り落とすことに成功した。

次回も読んでいただけたら嬉しいです。

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