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世界を救う具体的な方法

「でさ?」

「ん?」


 疑問に思った事を聞いてみる。


「白ってなんでそんなこと知ってるわけ?」


 そう。なーんか引っかかっているのはそこ。

 私と同じような環境で育っていた白がなぜ、そんな超人だとかなんだとかって知識を持っているのか。

 それが不思議だった。


「簡単なことだ。俺は転移を一度体験してる」

「え?」


 いや、考えてみれば当たり前、か?

 ヒーロー活動をしていたり、この状況に困惑せずにいたり。それは一度体験しているからとわかれば納得いく。

 

「つまり……」

「一度超人として別世界に渡って、そこの世界を救って、元の世界に帰ってきた。あー口にすると厨二臭くていやだな」


 正直今までのことにまだ疑いを持ってしまっていたところがあったが、だんだんと納得がいってきた。


「で? 私たちはこの世界で何をすればいいの?」

「さあな」

「は?」


 え、わからないの?


「俺だってこの世界に来たのは初めてだぞ?」


 いや、そうだろうけどさ。


「この世界の人間が、なぜ滅びようとしているのか。魔王でもいるのか、宇宙人でも攻めてくるのか、天変地異が起こるのか、それはわからないけどな。その原因を探すとこからやらなきゃいけない」

「ええ……、それってやばくない?」


 例えばそれこそ本当に魔王だのがいて、ってんなら、簡単でもないけど比較的楽だよ? だって、そいつ倒せば終わりなんだから。

 けど隕石が降ってくるだの、この星が真っ二つに割れる打の、そんなのだったら、さ? 急にそれが起きて私たちも巻き込まれて一巻の終わりじゃん!


「そ。この世界で何が起こるのか、まだわからない。ってなわけでまずはこれから一週間、夜空には訓練を受けてもらう」

「え?」


 急にそんな話?


「つっても時間が無いからな。10日間くらいの簡単な物だ。そこからはま、実戦で勉強してもらう」

「10日間……?」


 合宿と考えれば結構長期に感じるけど、自衛隊員を一人作り上げるようなものだ、と考えると、あまりにも時間が無さすぎない?


「そ。まあ、慣れるまでは前線には出さないよ。死なれちゃ困るしな」

「死って、やっぱそれくらい危険?」

「さあ? 前の世界は世界戦争が起こってたから。いつ死と隣り合わせだったな」


 よく現代の日本人が行って生き残れたな。


「とりあえず、そんなわけで明日からは大変になる。今日はゆっくり休んでおいてくれ」

「わかった……」


 うう……。

 正直ちょっと憂鬱……。

次回も読んでいただけたら嬉しいです。

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