表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
104/413

第10話:新蜂VS死神の札(6)

「私は白の方に帰ればいいのかな」


 "正義"と"悪魔"を倒したノアがつぶやいた。


「ん?」


 その死体を見ると少しづつ地面をざざざっと動いていた。


「間違いなく死んでいる。何かの力で引っ張られている?」


 冷静にその現象を分析する。


「動いてる方は白たちが戦っている方。あっちで何かが起こっている……?」


 そう判断し、死体を放ってそちらの方にノアは戻っていった。


   *


 時は十数分前に遡る。


「みんな! ノールの準備ができたよ!」


 シンビィの叫びでそちらにその場にいた全員がそちらに集まる。

 

「で? その技ってどういうものなの?」


 アルノが訊く。

 

「"世界"と似た能力だ。僕が敷いた結界内、僕はどの場所にもテレポートできる」

「あんただけぇ?! それがなんだってのよ!」


 腕の再生を終え、戦線復帰しようとしていたファアニイが文句を言う。


「テレポートの条件は味方が攻撃されそうになった時。僕は戦闘はあまり得意ではないんだけど、堅さだけがは自信があってね」


 ノールが大剣を地面に突き立てる。


「敵からの攻撃はすべて僕が引き受ける。"世界"の力による奇襲もなくなるから、君たちは攻撃に集中してくれ」


 あー、なるほど。

 俺は正直な話、そこまで問題にならない相手だ。本気を出すと他のみんなが巻き込まれるから戦うのが難しいってだけで。

 ただ他のみんなからしたら、かなり危険な状態だっただろう。

 実際ファアニイが大怪我したわけだし。


「じゃあ、相手はもう攻撃のためにテレポートの能力は使えないし使っても意味がない」


 アルノがそういいながら口笛を吹いた。


「防衛能力はお互い五分と五分ってことだよだね。つまり」


 そして呼び出した馬に跨った。


「どちらの攻撃能力がより優れているのか、それだけってことだよね」

「ああ、それに世界とかってやつを倒せばもっと楽になるな!」


 他の奴のカバーも考えてあまり深追いはできなかったがこれで一気に叩きのめせる。

 剣を抜き、水闘気で世界までの距離を一気に詰める。

 すぐに逃げられるが同じように移動場所を見つけて距離を詰めて攻撃する。

 

「ぅぅ! 皇帝!」

「おう!」


 白の前に"皇帝"が現れ俺に攻撃してくる。

 身構えるがすぐに目の前にノールが現れ大剣で攻撃を弾く。


「大丈夫かい?」

「ああ、問題ない。っていうか、俺にはその能力使わなくていいぞ」

「そうかい?」

「ああ、俺も頑丈だからな」

「じゃあお言葉に甘えるとしよう」


 そう言って目の前から消えた。

 他の所で金属音が鳴った。


「愛歌、面倒だから皇帝とか言うの任せた」

『えー、敵リーダーでしょ? 貰っちゃっていいの?』

「ああ。世界を叩き潰すまでは好きに暴れていいぞ」

「了解! オラオラオラァッ!」


 愛歌が俺の体から飛び出て、お嬢様としても品性はどこへやら、どこかの不良のようにタコ殴りにする。


「さてと俺は」


 世界に水闘気で近づいた。

次回も読んでいただけたら嬉しいです。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ