完全なる不健全な循環型社会の不完全な完成
[短編] [ダーク] [ファンタジー度★☆☆]
「リドゥース、リユース、リサイクル!」
帝都の市民公園の広場に、男の声が高らかに響き渡る。
「ええ、この天空都市にも等しい帝都に住まわれる皆さんは、高額納税者としてこの帝都の枠組み全体に、多大なる貢献を果たされています。ここ帝都における何一つ不自由のない暮らし。それはもちろん、皆さんが享受して当然の権利であり対価です」
声高く語る男の周りには人だかりができていた。思い思いの自由なファッション、だがいずれも上等な生地の服を着た、年に一度多額の税金を納めることでここに住み続けられている、帝都暮らしの裕福な老若男女たち。
「でも、ええそうです! 今日ここで私がお話しした通り、今のままでは到達できないのです。この先、未来永劫、子々孫々まで連なっていく、完全なる循環型社会の完成は!」
天から燦々と降り注ぐ陽ざし、そして興味津々といった人々の視線の中。男は力強く拳を突き上げた。再生繊維製の上等なスーツが、バッと鮮やかにひるがえる。
「リドゥース、リユース、リサイクル! ゴミは減らし、可能な限り繰り返し使い、そして資源とする! そうしてこの暮らし、この帝都を、守っていこうではありませんか!」
人だかりがまるで一つの生き物のようにワッと湧く。異様な熱気が、そこにあった。
一方で、熱狂の渦中真っただ中にあたる位置にいながらも、その様子をどこか冷めた目で眺める眼差しが一つ。
産まれた時からここ帝都に住まう、ナワイ・ダビッド。彼は常にこの光景を見て育ってきた。彼の父親が、こうして広場で人々に向かって高らかに演説するのを。
環境活動家のハーク・ダビッド氏と言えば、この帝都において一角の人物であった。
年に一度の徴税、そこで収めた額によって個々人の〝階級〟とそれに伴った居住区が決まるという、この世界『帝都』の仕組み。階級の数字が上がれば上がっただけの生活の保証が。逆を言えば、下がれば下がっただけ、自由だとか健康だとか生命だとか……そうしたものの保証がなくなる。
この世界の仕組みであり枠組みである『帝都』そのものの名を冠する、ここ天空都市・帝都に住めるのは、ほんの一握りの人間だ。大半の者は、天空都市・帝都を成す建造物の足下に存在する地上部分、サリダラと呼ばれる区域に住んでいる。そこでの暮らしは天上の帝都とは雲泥の差。その日をどうにか過ごすためと、否応なしに訪れる年に一度の徴税のために、まさに地に這いつくばるようにして金をかき集める生活を、サリダラの人間は送っている。
だが、サリダラでの泥に塗れあくせくするような金稼ぎに夢がないかと問われれば、その限りではない。年に一度の徴税の際、〝階級〟を塗り替えられるほどの額を積めば、その人間は地上のサリダラから一変、天上の帝都入りを果たすことができるのだ。また反対に、例え帝都に住まう者であっても、徴税の際に〝階級〟を保つための額を満たすことができなければ一転、サリダラへと落とされることとなる。
租税の徴収、階級の認定、居住の分断。それらは、この世界『帝都』を運営する帝都職員によって施行され、この世界『帝都』を文字通り貫く巨大な中央エレベータによって象徴される。釘を刺すように。杭を打つように。
この世『帝都』は、「自分さえ良ければそれで良し」、そうならざるを得ない構造だ。
その中において、金に直結しない物事・「環境の問題」について他人を慮り行動することを大々的に人々に説く。それを行うハーク・ダビッド氏は「変わり者」と評された。
だが、ハーク・ダビッド氏はその風変わりさを以てしても、否、だからこそいっそう、誰もが認める名士たり得た。
ハーク氏の〝階級〟は最も高いもの。しかもその地位を、彼に息子が産まれた後でさえもその息子共々保ち続けている。それだけで尊敬と羨望の的であるのに、そこに輪をかけて、彼の語る言葉、彼から発せられる熱は、実に人々を虜にさせた。平たく言えばカリスマ性。それがハーク氏にはあったのである。
……だがしかしその実態は、「変わり者の名士・ハーク・ダビッド氏」そのものが、ハーク・ダビッドの作り上げた虚像であった。実際のハーク・ダビッドは、実に『帝都』世界の人間らしい性質をしていた。自分が上へと昇るために下を踏み付けにすることに何ら疑問を持たない、そうした類いの人間である。
他人を欺き自分を繕い、そうして金を積み上げ身を守り固める。それがこの世界『帝都』のスタンダード。
そしてそれは、彼の一人息子ナワイ・ダビッドも同じだった。あの時までは。
「今日はお前を、社会見学に連れていく」
そう告げられ、少年ナワイは仕立ての良い再生繊維製の子ども用スーツに身を包み、父と共に出かけて行った。
帝都のビル群と街路樹の中を歩き、街の中心にあるひときわ大きく印象的なガラス張りの建物へと入る。この世界の天を突き地を貫く、中央エレベータのあるビルだ。
父ハークは、出迎えにやってきた帝都職員とにこやかに会話を始める。それを当時十歳のナワイはつまらなそうに眺めた。
「そういうことでしたら我々も、いえこの私は、喜んで協力させていただきますよ」
糸のように目を細めた笑みを浮かべる帝都職員。その手が、ハークから渡された何か分厚い封筒をサッと懐に仕舞い込んだのを、ナワイは横目で見るとは無しに見ていた。別に驚きなどしない、見慣れた光景だ。……いつもより分厚い気はしたけれども。
ダビッド父子が案内されたのは、『帝都』を貫く巨大なエレベータの扉前。帝都職員がカードキーをかざし、その無機質な扉が開く。職員に促されハーク氏と少年ナワイは中に乗り込んだ。
帝都職員が、己の体で目隠しをするようにしてボタンを押す。これもいつも通りだ。……いつもより、ボタンを押す際の時間が長かったような気もしたが。
エレベータは動き出し、下へ、下へ。
ナワイは時たま、父に連れられサリダラまで降りて行くことがあった。本来ならば、移り住む時以外に居住区を超えることは認められていない。しかし、ナワイが覚えている限り十数回は父と共にサリダラに降りたことがあるし、父はもっと多い回数サリダラまで降りていったことがあるのだろう。そのことが、父ハークの言う「完全なる循環型社会の完成」と何かしらの後ろ暗い繋がりがあることは、この時既にナワイは理解していた。
すさまじいスピードでエレベータは下っていく。天空都市・帝都の縁から下を覗けば見える雑然としたサリダラの町並みが、みるみると迫ってくる。
その景色にぶつかりそうになっても、エレベータは速度を緩めなかった。ナワイは眉をひそめた。今日これまでの違和感は気のせいではない。これは、いつもと様子が違う。
不安な顔をするナワイの横で、ハーク氏は不気味なほど静かな微笑みを浮かべていた。
エレベータはサリダラでは止まらず、なんとその先があったのか、そのまま地面の下へと潜った。そしてなおもぐんぐんと下がっていく。下に、下に。
ふいに、刺激を伴う異臭がナワイの鼻をついた。これも気のせいだと思いたかったが、そう思い込もうとするにはもう遅すぎる。凄まじいスピードで下っていった果て。チンと音が鳴り、エレベータの扉が開いた。
「ウ……ッ!」
ナワイは思わずハンカチで鼻を覆った。先ほど感じた異臭なんて何でもない。これはもはや毒にも等しい激臭だ。それがエレベータ内になだれ込んでくる。
扉の開いたその先は、あまりにも薄暗くすぐには視認できない。激臭に涙すら滲む目をナワイはどうにか凝らした。ナワイの視界にようやく映ったものは、文字通りのゴミの山であった。
「デテントラ」
満足そうに、だが確かにハッキリと侮蔑の色をはらんで、ハークはそうつぶやいた。
「かつてのゴミ処理場……ああ、今も、か」
ハークは言葉を続ける。
「あの浅ましいサリダラにすら居られなくなった人間……、否、処理されるべきゴミの、流れ着く場所だよ」
ナワイはそれをただ黙って聞いていた。
「リドゥース、リユース、リサイクル」
演説での決まり文句をそっと口にして、ハークは唇をめくり上げるように歪めた。
「さぁ社会見学だ。存分に見て学びたまえ、我が息子よ」
帝都職員に先導されつつ、ハークとナワイはデテントラの地に足を踏み入れた。
地上のサリダラ、その更に下にあるデテントラ。
ナワイは理解した。サリダラの人間があんなにも浅ましく足掻いて金をかき集める、真の理由を。それは、帝都にのし上がりたいからでも、サリダラに在ってどうにかその日をやり過ごしたいからでもない。デテントラに、堕ちたくないからだ。
ゴミの間を歩きながら、帝都職員はにこやかにハーク氏とその息子ナワイに説明した。
「『帝都』は、人を見捨てやしません」
ゴミ山の真っただ中で、帝都職員のその言葉がただただ響く。
「我々帝都職員は、年に一度の徴税の日には必ず、ここデテントラにいる彼らのもとに出向きます。彼らが望めば、望んで努力を重ねれば、その努力が一定の範囲に届いて実れば、その望みは叶うのですからね。まぁ、それができない限りは……」
帝都職員の、糸のように細められた目。それが彼にとっての笑みだった。
「まさしく、ゴミと同義ですが」
しばらく歩いた後。父ハークと帝都職員は、立ち止まってその場で話し込み始めた。二人は何か天井の方を振り仰いで指を差したりなどしていたが、ナワイはこれっぽっちも興味を惹かれない。
ただ、父と帝都職員が話に夢中になっているのは、ナワイにとって嬉しいことだった。その間、その二人の視線から逃れられるから。
人の視線は、いつだってどこだって煩わしい。へばりつく不快さしか感じられない。
例え高い〝階級〟の親同士の子どもであっても、手放しに「歓迎」されるかと問われれば。人間一人当たりに、分け隔てなく税がかけられるこの『帝都』世界。「役に立つ」なら良いが、もしそうでない「役立たず」と判断されたならば……。
「リドゥース、リユース、リサイクル」
ナワイはそっと父の演説の文句をつぶやいてみる。
父の掲げる虚像の理念は、虚像ではあるが実に事実を突いていると思った。そう。そんな「ゴミ」などは不要だ。
その人間一人に課せられる年に一度の徴税その分を、払ってやるだけの価値はあるのか。品定め、値踏み、格付け。
この人間一人について、自分の時間や精神を使って対応してやるだけの価値はあるのか。品定め、値踏み、格付け。
そうした視線を向けられるのはこの世界『帝都』においては当たり前。もうとっくに慣れ切ったこと。そのはずなのに、視線が外されると気がほぐれる。そう感じるのを、ナワイは禁じえなかった。
大人二人から離れ、ゴミの山の斜面を下ってその辺をほっつき歩くナワイ。二人の姿も声も遠ざかる。
その時。どこかからか、ゴゴゴゴ……と地鳴りのような不気味な音が聞こえた。地鳴り、否、上からだ。
ナワイはバッと上を振り仰いだ。薄暗い地下をぼんやりと照らす、天井部に点々と取り付けられた旧式の電灯。それがゆっくりと動いている。かと思うと、その地下天井の裂け目、開かれたそこから、ゴミが轟音を立てて雪崩れ込んできた。
そこは先ほど父と帝都職員が指を差して見上げていた箇所だとナワイが気づいたのは、彼がそのゴミの奔流に巻き込まれて飲まれる瞬間のことであった。
(……まだ、生きている……)
ナワイの意識が、暗闇の中ふと目覚めた。しかし、ゴミの中に埋もれてその体は動かせない。片方の手の指先だけがゴミの山の中から突き出ていたが、それだけではどうしようもないだろう。
(ここまで、か……。まぁ、それはそれで……)
ナワイは再び瞼を閉じ、暗闇の奥深くへと静かに潜っていくように、そのまま全て身を委ねようとした。
その時。ナワイの腕が、ぐいと引っ張り上げられた。
『―――だぁー!』
ナワイの耳に聞こえたのは、歓喜の声。そして、彼の目の前に「光」があった。
「あっ、あっ……」
ナワイの胸の中に、ぶわっと何かが吹き込まれ、広がった。己の目の前にあるものと、同じ色に染められる。光り輝ける青空のような、強い喜び――
「何をしている! ナワイ!」
煩わしく響いた雑音の後、不躾な音が二つ、こちらに向かってバタバタと駆け寄ってくる。ナワイの目の前にいた「その存在」は、その音に驚いてバッと飛ぶように去ってしまった。
「あぁ、あぁ…………」
上手く息をすることすらもままならず、ナワイはただうめいた。
希望だった。光だった。答えだった。ナワイの目の前にいた「その存在」。
青空の色、それをこの地下世界で強くその瞳に宿した少女だった。
上手く歩くこともままならない少年の体は、ただ引かれていく。
「ゴミ山の中で死なずに済んで良かった。死なれては困るのだ、我が優秀な息子よ!」
「ええそうです、坊ちゃんはこの先、帝都を支える素晴らしき人となるのですから!」
父と帝都職員と共にエレベータに乗り込んで帝都に戻り、帝都の大病院で大げさなくらい念入りに打撲の治療を受け。そうしてだだっ広い入院個室の大きな窓から空を見ても、あの場所でまみえた輝きにはつゆほども及ばないと、少年ナワイは強く強くそう思った。
ナワイはベッドの上で半身を起こしたまま、そっとその目をつむる。
まだ頭がくらくらする。知らない、知らない。あんなまっすぐなものは。今まであんなものを向けられたことは、一度もなかった。
視線だ。この『世界』のどこにもないと思っていたものが。あの時ナワイのすぐ前に。
ただ、そこにいるだけ。それだけで、喜びをもって肯定される。その混じり気も飾り気もない、人間の剥き出しの感情。それを生まれて初めてぶつけられたのなら、少年の心はひとたまりもない。
吊り橋効果だの、一目惚れだの、初恋だの。一見当てはまるような言葉はいくらでもあろう。ただこの出来事は、文字通り彼のこの先の人生に影響を与えた。彼にとっての光だ。そして、この目の眩むような光によって、彼の人生には濃く長い影が落とされたのである。
それから、数十年。
帝都の平均寿命からするとかなり早い父の死を経て。ナワイ氏は、父・ハーク氏と同じ環境活動家としてめきめきと頭角を現した。父の理念の跡を継ぎ、更に発展させたのである。
仕立ての良い再生繊維製のスーツを華麗に着こなす、環境活動家たる名士ナワイ氏。街頭で語るその声は熱を帯び、彼の目は青い空の輝きをのぞむ。
その果てに斯くして、ナワイ・ダビッド氏の提唱したシステムプランは実行された。彼の掲げた「完全なる循環型社会の完成」は、彼の理想、彼の思想、彼の理念の下に、一つの形となったのである。
そしてある日、彼は死した。彼の死因そして享年は、奇しくも彼の父と同じであったという。
帝都の自宅で倒れ伏した彼の傍らには、それを発見した帝都職員いわく、彼の患っていた病を治療するため特別に調合させていたという薬のアルミ殻が。
ナワイ氏の体は、決められた正しい手順によって運び出された。老いの表れ始めた顔で男は静かに微笑んでいた。彼の死は、彼の造り上げたシステムの中で正しく機能して。
(……まだ、生きている……)
ナワイの意識が、暗闇の中ふと目覚めた。しかし、ゴミの中に埋もれてその体は動かせない。
――計画通りだ。ナワイは微笑みを浮かべたまま心の内でうなずいた。システムは完璧に機能している。ナワイはその理念を頭の中で思い浮かべた。「リデュース、リユース、リサイクル。ゴミは減らし、可能な限り繰り返し使い、そして資源とする」
そして。システム稼働とは別に、前もって丁寧な実験をしておいた甲斐もあった。そうナワイは、浮かべていた穏やかな微笑みに、茶目っ気と苦笑いとをそっと織り交ぜた。
実に子どもっぽいワガママだ。あの少年の時の願いのそのまんま。
もし会えたのならば、これ以上のことはない。もし会えなくても……。名残惜しくはあるが、でも、僕がまたここにこうして来られた。この地下世界、デテントラに。それを実感できただけで、充分だ。
デテントラの薄暗い照明装置は、ナワイを穏やかな気持ちにさせた。辺りに立ち込める異臭すらも、もはや懐かしく愛おしい。
ここに来る前に飲んだ薬は緩やかに作用し、ナワイの願いの後押しをする。一度医師たちを騙し通した「死」の虚像が、今度は真にナワイに手を差し伸べてくる。
(ここまで、か……。まぁ、それはそれで……)
ナワイは再び瞼を閉じ、暗闇の奥深くへと静かに潜っていくように、そのまま全て身を委ねようとした。
その時。ナワイの腕が、ぐいと引っ張り上げられた。
「あっ、あっ……」
ナワイの胸の中に、ぶわっと何かが吹き込まれ、広がった。己の目の前にあるものと、同じ色に染められる。光り輝ける青空のような、強い喜び――
ナワイの耳に聞こえたのは、歓喜の声。そして、彼の目の前に「光」があった。
「あぁ、あぁ…………」
上手く息をすることすらもままならず、ナワイはただうなずいた。
希望だった。光だった。答えだった。ナワイの目の前にいた「その存在」。
地下世界にて、青空の色をその瞳に宿し丸い命をその腹に宿した、あの日まみえたあどけない少女。その、子だろうか孫だろうか。同じ青き瞳を持った、数多の子どもたち。
剥き出しの喜びの視線が、ナワイに向かって注がれる。
『ごはんだぁー!』
この偽りと欺きに塗れた『帝都』世界。そこでの無駄な生に意味が与えられるのだとしたら。それは、|循環に取り込まれること《・・・・・・・・・・・》だ。
喜ばしかろう。人はその無駄な生の果てに真に役立ち、そこで無垢な喜びとあいまみえるのだから。
「リデュース、リユース、リサイクル」
ナワイは微笑んだ。演説での決まり文句。それを最後に口にした自分を包む喝采は、今までで一番心地良い。
浅ましい、僕ら『帝都』世界の人間。人生一度くらいは、手放しにその存在を、存在することそのものを、喜ばれても良いじゃないか。
ぼくらはさいごにしょくざい。
ぼくらのさいごはしょくざい。
未来永劫、子々孫々。これが、僕が思い描いた「完全なる循環型社会の完成」。
そして。あの時の僕、少年ナワイが応えられなかったもの。
それに今、こうして僕自身が、この身をもって応えられる。
あぁ、ここで! 僕は、ようやく!
ナワイは歓喜の声とまっすぐな視線を浴びて最期、心の底から満足げに微笑んだ。
ナワイ。ナワイ・ダビッド。「完全なる循環型社会の完成」を成すシステムを、この世界『帝都』にて造り上げた名士である。
――「完全なる不健全な循環型社会の不完全な完成」―― 〈End〉
お題 :共通の世界観での短編執筆 (共通の世界観・『帝都』)
小ネタ:「Habitat・生物の生息場所」が、ハーク・ダビッド、ナワイ・ダビッド父子の名前の大まかな由来です。