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センイ

[ショートショート] [ダーク] [ファンタジー度★★★]

 焼け焦げ、千切れたマント。

 勇者と呼ばれたその男は、自分の小さな家に一人帰り着くと、粗末なベッドに体を横たえた。王から授かった剣は床に投げ出して。

 体の下敷きになった布。その千切れた裾を摘まんでみれば、黒い色が彼の手にまざまざと付着する。魔王の業火の前、仲間の命も形見すらも、何もかも守れなかったその手に。

 指を擦り合わせれば勇者のマントだったものはただの炭となって霧散した。

「これがホントの、センイ喪失ってか……」

 そうして男は独り嗤う。

テーマ:駄洒落

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