表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
5/42

ゴブリン殲滅。

キーボードを叩く指がとても冷えます。

一時間後、街外れにある薬品ギルドの農園にやってきた。農園にいたギルドの人が先行してゴブリン達の調査をしていたらしく、集落の詳しい位置を知ることができた。聞くところによると、ゴブリンの集落はここから数km離れた場世にあるらしい。

「結構距離が離れているし、毒や爆薬を使っても、周りに二次被害は出なさそうだな。」

「ええ、そうね。久しぶりに思いっきりやれるわ。」

夜・ウィッチはなんだか楽しそうである。

「最後にこれを使ったのはいつだったっけ。」

ハンドインデッドもウキウキしながら、体を揺らし、お手製の毒ガス玉を眺めていた。こちらも楽しそうだ。

「そ、それではよろしくお願いします。」

農園の人は2人の様子に若干引きながらも言った。

「はい、任せてください。こんなですけど、腕は確かですから。」

俺も苦笑いしながら返事を返した。


数分後、俺たちは二手に分かれた。といっても、潜伏スキルを一番使う俺が、偵察するために先行しているだけなのだが。


集落についた。さっき農園の人から、集落の規模を聞いていたが実際見てみると自分が思っていたよりもだいぶ大きかった。多くても100はいかないだろうと思っていた個体数だが、100は優に超えて200に届こうとしていた。2人へ連絡するためにチャットをひらいた。

ー-------------------------------------------

スカイボーダー:二人とも、200体近いぞ。


夜・ウィッチ:噓でしょ。爆薬足りるかしら。


ハンドインデッド:内訳分かる?


スカイ:えーっと、キングは不在、レッドキャプが五体ほど、あとは全部ノーマルだ。


ハンド:了解。僕たちが合図したら先に毒ガス玉を打ち込んで。あとから僕たち二人で追い打ちをかける。尽きたら毒から逃れたやつらを爆撃して。


スカイ:りょ、了解。


夜:私たちの爆薬はどうするのよ。


ハンド:ん?外に出ていて集落に戻ってきた奴がいたとき用に、地雷を仕掛けておく。僕たちは抗毒薬を飲んだ後に、殴り込む。レッドキャップに逃げられたら面倒くさいから、素早く済ませよう。


夜:了解。


スカイ:じゃあ、また近くに来たら合図してくれ。

ー-------------------------------------------

毒ガス玉を矢に取り付けながら二人を待った。そしてふと思った。毒使ったら、肝や睾丸って使えなくなるんじゃないかと。急いで2人に連絡をして作戦を変更させた。蹂躙が出来ないじゃんとテロ野郎ハンドインデッドは文句を言っていた。金策のためには仕方がない。ということで、集落の周りにうち漏らした時のために地雷を仕掛けて、最初から殴り込むこととなった。ちなみに俺はさらにうち漏らしを無くすために、探知スキルを使いながら、地雷原の外で待機となった。隙を生じぬ二段構えである。


そして二人による殴り込みもとい虐殺が始まった。まず、夜・ウィッチが自分とハンドインデッドにバフをかける。そして、ハンドインデッドが近くのゴブリンにデバフをかけ行動を封じて、着々と数を減らしていった。一応、俺の金策にも協力しているのか首をはねるか、頭をつぶすかの二択で、ゴブリン達を殲滅していった。さすがに数が膨大であったため、十数体のうち漏らしはあった。そこは俺が追いかけて矢を打ち込んだ。中には間に合わずに地雷原に突撃していった奴もいた。もちろんその分はロスである。南無三。そんなことを考えていると、後ろから気配がした。

「おっと、危ない。」

何とレッドキャップであった。なんと三体もいた。なるほど、あの2人を数の暴力で潰して俺を精鋭で落とす作戦か。

「まあ、悪くはないけど。」

つぶやいていると、三匹の内に一匹が突っ込んできた。体は相変わらず小さいのに動きが素早く、筋力も強くなっているため、なめてかかると痛い目に合う。というか、一度痛い目にあったことがある。一体目の攻撃を受けていると、後ろからもう一体のレッドキャップが攻撃してきた。それを開いていた片手で受ける。おそらくもう一体は、

「上かな。」

予想通り、上から落下攻撃をしてきた。避けてもよかったが、試してみたいことがあったので、足で受けた。攻撃を受けると、レッドキャップは驚いた表情をしていた。まあ、共感と同情はするレッドキャップは進化すると、身体能力の強化に他に知能も上がる。それにより、刃を鋭くすることで得物を仕留めやすくなるといことをおぼえる。ゴブリンは元々手先は器用であるため、刃物を研ぐのはうまい。そんな奴らが、武器をこだわって仕上げるのだから。その鋭さは、中堅プレイヤーの装備を軽く貫くほどだ。

「いやあ、さすがは新素材、耐久性抜群だね。」

実は遠征の直後、新素材を防具作成ギルドに持ち込んで、壊れたブーツの代わりの品を急いでつくってもらった。今日の朝には出来ていたらしく、クランハウスに届いていた。それを早速装備していたら、すぐに役に立った。話は変わるがこの三方向からの攻撃を防いでいる体制何か見覚えがあるがなんだっただろうか。まあ何でも良いか。

「よっと。」

三匹を押し返して上から攻撃してきて、宙に浮いたままの一体をそのまま飛び上がって腰からナイフを取り出して、喉元にナイフを突き立てた。

「がふ。」

「はいまずは一匹。」

仲間が目の前でやられたのを気にも留めずに再び攻撃してきた。

「さすがは精鋭、一々動揺するわけないか。」

片方の攻撃を避けつつもう片方の攻撃をナイフで受け流して、そのまま頸動脈を切った。そして体を捻って片方の開いた脇腹に踵蹴りを決めた。そしてレッドキャップは盛大に吹き飛んだ。吹き飛んだ先が地雷原だったので、そのまま爆散した。

「あーあ。」

またしてもロス。南無三。


ナイフの血を拭き取って2人にチャットで連絡した。

ー-------------------------------------------

スカイボーダー:終わったか。


ハンドインデッド:ああ、今夜が死体を集めてる。解体は今からで、僕は地雷の撤去をしてくる。


スカイ:わかった。こっちも処理が終わったらすぐに向かう。地雷は全部任せていいか。


ハンド:いいよ。夜が手こずっているから急いであげてね。


スカイ:あ、うん。わかった。

ー-------------------------------------------

うん。急ごう。あいつに任せたらせっかくの素材が全滅する可能性を完全に忘れてた。





戦闘描写は書いていると楽しいです。

素材の剥ぎ取りはランダムドロップですが、死体の損壊状態によって出現する素材は異なってきます。成功率は、プレイヤーのステータスによっても変わってきます。ステータスの中身については後々公開していきます。ぶっちゃけ内訳がまだ決まってないです。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ