ルクスの外泊
次の日バリスさんの元へ向かう。サクソンに着いたらルクスと別行動だ。
「では私は一度別れます。トンゴ氏の鍛冶場に行きます」
「本当に一人で大丈夫か?」
「大丈夫です!美味しいお酒を曹長に飲ませるために頑張ります♪」
「おっ、おう。じゃ頼むな!?」
別れると言っても本体は俺の頭の中に居るから正確には違うんだけどなんか変な感じだな。
しばらくあるくとバリスさんの家に着いた。すると中ではソフィーが店番をしていた。
「ソフィー!!久しぶり!!」
「ミラ!!久しぶりね!!トレノも!!シルビアも!!」
「頑張っているみたいだな。今日は買い出しとお父さんのバリスさんは居るか?」
「お父様は貴族街に居るわよ。呼んで来ようか?」
「あぁ。悪いがそうしてくれるか?」
しばらく店の中の従業員が休憩する場所に案内され色々なお菓子や飲み物を用意してくれた。
「このクッキーみたいな焼き菓子美味しいな!?」
「え?これはここら辺では普通に色んな所に売ってるお菓子だよ?」
「そうなのか!?俺の国でも似たような物はあるけどこれはなんて言うか・・・なんか懐かしい味がして好きだな!」
「そうなんだ!ならこれは私が今度作ってあげるね!?」
「本当か!?ユウコの料理はよく食べたけど菓子は初めてだな!楽しみにしておくよ!」
「てか、それにしてもトレノは喋るの上手になったよね?今はトイクの魔法使ってないのに何も違和感がないよ?」
「まあそれに関してはルクスのおかげってのが大きいけどな」
「うん?どういう意味なのですか?」
「ミラも俺がこの星の出身じゃないのは言っただろう?最初俺は言葉や文字が分からず喋れなかったんだ。それをユウコと色々とな?」
「すっごい!!さすがトレノ様です!」
別に俺が凄いわけでもないのに褒められるのはむず痒いな。
「トレノさんお待たせしました!それにユウコ殿もミラ殿も!」
「いえいえ、急に呼んでしまいすいません」
その後は少し雑談して本題は入る。そして例の商会の事を聞いたがやはりドローンの通り確信がなく少し困っているそうだ。
「大変そうですね。俺達も気になり進捗を聞く為にバリスさんを呼んだのですが何か手伝いましょうか?」
「いえ、やはりこれ以上トレノさんに迷惑をかけるわけには・・・」
「実は俺達もある程度は調べてる事がありまして。その商会・・・名前はサハリン商会と国の名前と同じですが裏の組織としても活動してますよね?」
俺はドローンの調査でまあ、主にルクスのおかげだが裏の取り引きを確認している。それは奴隷商売だ。俺は映像は見ていないが奴隷狩りや盗難、窃盗などを行う部隊みたいなのが居るようで裏のオークションや裏競売、人身売買などありとあらゆる悪の所業をこなす商会だ。それが国管轄の商会というんだから大したもんだよな。まったく酷い国だ。
「その件は私は噂でしか聞いた事がなく・・・」
「そうでしょうね。裏の人達はサハリンの店に入る事は絶対ないようですし。ただあそこまで好き勝手する商会・・・あれが国一の商会って言うんだからサハリンって国自体どうかと思いますがね」
「あれから嫌がらせみたいな行動は取られていませんが・・・・トレノ殿にお願いしてもよろしいでしょうか?」
「大丈夫ですよ。ただ、今はまだです。今バリス様が雇った人達が居るでしょう?あの人達が戻ってきてから俺達は動きます」
俺は作戦としてまずサハリン帝都にとある作戦を考えてる事を言った。ただ、この作戦は俺が考えているだけでルクスにすら言ってない事だ。
「私達は何をすれば・・・」
「バリスさん達はいつも通りしていてください。作戦日数は例の人達が戻り次第20日を予定しております。また決まり次第言いますのでお待ちください」
「トレノ殿!ありがとうございます!助けてもらってばかりで申し訳ないのですが今回もお願い致します!それと今日は買い物にも来たとか!?是非好きなだけお待ち帰りください!」
いやその気持ちは嬉しいけどサクソン一のやり手のバリスさんが一時の感情でそれを言うのはどうかと思うぞ!?そこから少し押し問答があったがバリスさんが中々引かないので今回だけは必要物資だけ頂くことにした。
「では、近々また寄りますのでその時に詳しく言いますね」
「分かりました!よろしくお願い致します!」
そう言ってバリスさんと別れた。ソフィーは未だに俺達に着いて来そうな感じだけど。
その後少し街の屋台で時間を過ごしていたがルクスはまだ戻りそうにないので3人でオギゴに向かう。
"曹長!!とても良い品ができそうです!今日は私はトンゴ氏と一緒に居ますので明日転送で戻ります"
"おいおい!一晩付きっきりか!?大丈夫か!?"
"トンゴ氏もやる気十分なので大丈夫です!"
"そうか。くれぐれも無理はしないでくれよ?"
"作業用ドローンと攻撃用ドローンを待機させています!私とリンクさせていますので命令してお使いください"
"分かった"
「ルクスは今日はトンゴさんの所に泊まるらしい。なので今日は俺達だけだ」
「「・・・・・・・・・」」
「うん?どうした?」
「いや、トンゴさんが可哀想だなと思って・・・」
確かにテンションが高いルクスと一晩か・・・顔に騙されて鼻の下伸ばしてたら酷い目に遭うのが目に見えるな。
「折角だから久しぶりにオギゴに泊まるか?」
「そうですね!そうしましょう!宿はあのお母さんのところでいい!?」
「あぁ。ユウコに任すよ!ミラとは初めてだな?凄いいい宿なんだ!楽しみにしておいてくれ!」
「はい!なんかミラ、わくわくします!」
ミラは、エクセルシオで子供が通う学舎の校外実習のようなワクワクした気分で喋りながら、それにつられ俺も懐かしい気分になりながら木漏れ日亭に着くと少し前に会った暁のなんとかっていうパーティーが居た。




