エリクサー完成
7話の 見た事ない攻撃 の話しに出てきたアランという男をアンディに変更しました。
色々言ってもミラが一番頭が柔らかいな。想像ができる事は大事な事だ。さて俺もエリクサー作りしてみよう。
「ルクス?悪いが作業用ドローンで種を粉末にしてもらえるか?」
「了解致しました」
俺はよくエルフのユウコと水浴びをした泉?川?に水を汲みに行った。
良く見ると確かに濁りがない綺麗な水だけどこの川は特殊だったんだな。あの日本の昔の言葉で言う灯台下暗しってやつかな?こんな近くにエリクサーのヒントがあるとか思わないよな
「お待たせ。これくらいあれば足りるか?」
「はい。それだけあれば十分です」
「これも売る予定なんだろ?」
「私はこのエリクサーがどれだけの効果があるか分かりませんが本当に万病に効くなら天文学的数字になると思います」
いつカオス神がソンブレロの連中とこの惑星に来るかは分からないがそれは今日、明日の事ではないとして生活する上でお金は必要な物。稼ぐ事が悪いとは言わないが俺達がお金を使わず持っていると死蔵させてしまうためどうせなら使ったほうがいいと言った。
「お金がいらないからと物を無料で出していれば不特定多数の浮浪者が集まりもっと大変な事になります。なのでどうせならどこか気に入った街で本物の家でも購入するのはいかがですか?」
「家か・・・・う〜ん。それはまた考えておくよ。それとエリクサーの入れ物はどうするんだ?」
「これです!ドローンにこの惑星の石灰石とエクセルシオにはない石と粒子が非常に細かい砂を見つけました。バーナーで炙り溶けた物質を固めたらこのような雅なガラス細工になりました」
「おっ!これは綺麗だな!何色とも言えない太陽に当たると色んな色になるなんてエクセルシオでも珍しいぞ!」
「特別な感じがして演出としても良いかと思います!」
「さすがだ!それに入れよう!」
それからドローンの粉末作業が終わりルクスが種の粉末と水の量が分かると言ったので俺は魔力を込める作業に集中した。それでも魔力込める事も半分はルクスのおかげなんだがな。
「100個分の実の種でこれだけしかエリクサーは作れないのか!?」
「そうですね。アシュタルト様が決めた物なのでなんとも・・・」
出来上がったエリクサーはなんとたったと5本しかなかった。俺は50本くらいはできるかと思ったから少し残念だ。効果はどうやって調べようか・・・自分で自分の手を切るか・・・
「ルクス?俺の手をーーっておい!!!何してる!!?」
「大丈夫です!曹長で試すわけにはいかないので私で試します。切った所にエリクサーをかけてもらえませんか?」
俺はルクスが切った手首の部分にすぐにエリクサーをかけた。すると血がすぐに止まり皮膚がどんどん盛り上がり再生し20秒もしないうちに元通りになった
「これは凄い!!エクセルシオの再生クリームより効果が早いぞ!!」
「確かにこれは素晴らしいです!是非知識の泉にアップデートしたいです!」
「トレノ〜?できたの!?」
「ユウコ!!凄い!凄いぞ!!これは本物だぞ!!!」
『また珍しいな!それにその入れ物は精霊界にもない物だな!!」
「アグニはエリクサー知ってるのか?」
『おう!昔まだ俺が下級の頃に怪我した事があってな?イフリート様に飲ませてもらったんだ!』
『あーしも色んな人が作ったエリクサーを見たけどここまで澄んでるエリクサーを作れるのはアシュタルト様くらいしか居ないんじゃないか?』
「どういう意味だ?」
ルカが言ったのは魔力を込める時どうしても術者の魔力な為、その術者の魔力により効果が変わるらしい。だがやはり元の魔法が魔法なので強力な効果は約束されるらしく効果が低いエリクサーでも欠損くらいはすぐに治るらしい。
『さすがあーしの主だよ!こんな雑味がない魔力してるんだね!?だからあんたの魔力は美味しいんだ!』
俺の魔力発生臓器はルクスに作ってもらった物だからな。マナの原料も純度100%のカリホルニウムだからな。
「まあそれは良かったよ。だがあれだけあった種でこれだけしか作れなかった。とりあえずこれも売ろうと思う」
「トレノはまたお金稼ぎの事考えてるの?」
「いや、また新たな目標を見つけた」
俺はさっきルクスと話したお金の使い道の事を言った。今でも使いきれないくらいのお金があるがこのまま持っていても意味がないからこの惑星でちゃんと使う事を言った。
「やったぁ!!トレノも家を買うのね!」
「あぁ。まだどこにするかは決めてないがみんなの部屋がある大きな家にする予定だ。だがその前にやはり帝都に行かないといけないけどな」
「その家にミラも一緒に行ってもいいのですか!?」
「当たり前だろ!!みんなで暮らそうぜ!競売も楽しみだな!」
「ありがとうございます!これからも雑用はミラがしますね!!!それとそれがエリクサーですか!?」
「そうだな。ルクスのおかげで効果が分かったんだ」
その後はミラやユウコもエリクサーに喜び、入れ物の瓶容器にも驚き夜はみんなでボアのミルクシチューを食べ一日を終えた。