樹属性魔法 インフルブルーム
「いやぁ〜!!これは美味しそうだ!良くここにある材料でこんなに作れたな!?」
「ホント!ルクス!あなた凄いよ!!」
「ルクス様!食べていいですか!?」
『人間が食べる物が初めて美味しそうに見えるな?あーしも食べていいか?』
「しょうがありません。樹属性魔法を曹長に教えてくれるなら食べさせてあげましょう」
『トレノは適性があるのか?』
「そう言えば俺は全属性の適性があるとポセイドン様が言ってくれてたな」
『へぇ〜、あーしはそこまでは分からなかったけどさすがポセイドン様だな。でも樹属性でも木属性でも基本は変わらないぞ?』
「まあ、たちまちはいいから先にラーメン食べようぜ!?ミラが可哀想だ!」
うん!?これは美味い!エクセルシオで食べた時より美味いぞ!?ルクスはどう作ったんだ!?
"ルクス!これは美味い!この味付けはフォルダーにちゃんと保存するように"
"ふふふ。ありがとうございます。了解致しました"
「トレノ!ルクス!らーめん本当に美味しいよ!!前食べたサンドイッチも軍用れーしょん?も美味しかったし、トレノの国は食べ物が美味しいんですね!?」
「ミラもこのラーメン大好きです!ルクス様ありがとうございます!」
『あーしも美味しいと思うぞ!おい!アグニ達も食べてみろよ!?』
『俺っちは人間が食べる物は合わん!ユウコの魔力の方が美味い!』
「アグニ?ありがとう!はい!どうぞ!」
なんとしても曹長に樹属性魔法を覚えてもらい、アポーの実かなにかでエリクサーを作らないと・・・日に日にソンブレロが近付いて来てる気がする・・・精霊の身体を貰ったせいなのかカオスがどんな存在かも分からないけどいい方向に見えない。
たまたま不時着したこの惑星でこんな事が起こり得る事か・・・もしソンブレロやラリカールの連中が来ても最悪エリクサーさえ作れれば曹長は生きていける。私が守らないと!
次の日エルフのユウコやミラ達はルクスにラーメン作りを学ぶとの事で料理作りに勤しんでいた。なんでも、ボア?という魔物の肉と骨が良い出汁が取れるらしく狩りに行き麺を作るのも水じゃなく出汁を足して…………とか色々行っていた。
俺は樹属性魔法を覚えるべくルカと樹属性魔法を練習した。
「リーフカッター!」 「ルートウィップ!」
「養分吸収!」
『さすがあーしの主だね!ばっちりじゃないか!』
「けど木属性は攻撃できる魔法は少ないんだな?」
『そうね。一見では養分吸収とか強そうに見えるけど相手のレジスト値が強ければ発動しないし動いていても発動しないから使い勝手悪いしね』
「でもルカは水氷の精霊だろう?なんで詳しいんだ?」
『そりゃアシュタルト様が元は樹属性使いだからさ!精霊は木属性魔法は全て使えるってわけさ』
「そうなんだな。木属性は他にはないのか?」
『あるにはあるけどパフュームとかデルージョンとかあるけど全部催眠系だからまず魔物には効かないよ。アシュタルト様が生み出した人間にも木属性の耐性が生まれつきみんな持ってるから効かない』
「なんかあまり使えない属性だな」
『だから突き詰める人間が居ないからアシュタルト様が上位の樹属性を作りエリクサーの材料を樹属性の究極魔法にしたのさ』
「そういう事か。俺も想像で魔法を使えるようになったけど木属性だけは木を生やしたりツタを絡ませるくらいしか想像できないな。ルートウィップくらいならまだ想像できたけど」
『あんたの想像で魔法が行使できる事が私達からすれば信じられないけどね。それで樹属性の究極魔法は私の魔力もほぼ全部使いきらないと行使できないからあんたも覚悟しなよ?後、この魔法だけは発声しないと絶対行使できないから』
「えらい脅すな?まあ分かった」
『空にあるマナよ。大地にあるマナよ。我の元へ集まり、大地に根を張り、花よ咲き誇り、この地を埋め尽くす神木とならん。インフルブルーム!』
俺は普段こんな事言えば黒歴史確定だなと思いながらルカが言った言葉を発声したら言い終わった瞬間気を失った。




