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龍王の座

 「おい!?いきなり攻撃か!?どうなってるんだ!?ルクス助かった!」


 「曹長、このドラゴンはコクリュウと同じですが目がおかしいです!」


 「ハァーハァー・・・・」


 「ミラ?大丈夫?」


 「ユウコ様すいません」


 「襲ってきたから倒していいよな?コクリュウも怒らないよな?」


 「そんな悠長な考えはらしくないですよ。対象がまた魔力を込めてます」


 以前なら間違いなくビックリしてもしかしたらルクスのサンクチュアリがなければ殺されてたかもしれないがどうもコクリュウを見てるせいかあまり脅威に感じないな。


 「シルビア?あのドラゴン倒せそうか?」


 「なに言ってるの!?倒せるわけなーーくはない!?あれ?倒せそうな気がする」


 「実は俺もなんだ。コクリュウなら無理だがあのドラゴンはコクリュウと比べると弱そうだ。だがルクスが行使してるサンクチュアリは魔力消費が激しいから俺が対処するが良いか?」


 「は、はい!お願いします!」


 「ルクス!折角だからって言い方は悪いがドラゴンは色々肉が美味かったり皮を使ったり使い道が多いらしい。金は俺はもういらないが破格な値段になると思う。チャージライフルを使う!頭だけ貫通させる!アシスト頼む!」


 「了解です!一発で仕留めてください!・・・今です!」


 ドォォォォォーーーーーーーン


 「対象の生命反応確認   喪失した事を確認!障壁解除します。曹長お見事です!最近射撃練習してませんがさすがエクセルシオ航宙学校468期生 一番の成績を残した曹長です!」


 「恥ずかしいから辞めてくれ。シルビア、ミラももう大丈夫だぞ!」


 『さすがトレノ!あーしの全力魔法よりその銃と言ったか?の方が強そうだな!トレノの国の魔法は凄いな!』


 「ルカは俺の記憶見たならこれが魔法じゃない事くらい分かるだろ?」


 『おうおう!俺っちが倒そうとしたのにトレノやってくれたな!』


 『トレノ!人間にしてはカッコよかったよ!』


 『・・・・あの魔法凄い・・』


 「みんなありがとな。それでとりあえずコクリュウに聞いてくるから待っててくれ。ルクス頼む」


 俺は簡単に告げてコクリュウの場所に転送で出向いた。コクリュウが居た山の頂上に着くとコクリュウはドラゴン姿で寝ていた


 「呑気なもんだな。おい!おっさん!コクリュウ!?起きてくれ!」


 「誰じゃ?我の眠りを妨げーーおう!トレノか!どうしたんじゃ?ランプーがなくなったか?」


 「あんたの眷属が俺が居る拠点に来て魔法ぶっ放してきたからどうしようかと思ったが対処させてもらったが大丈夫だったか?」


 「なに!?どのドラゴンだ!?」


 「ルクス?あの倒したドラゴンだけ転送できるか?」


 「できます。少しお待ちください」




 「うん?誰じゃ此奴は?・・・あぁ、1000年程前に我に挑んできた奴か」


 「知り合いか?」


 「いや、昔、此奴が我の座が欲しいと言ったんでな?あの地球の言葉を借りてカッコよく返したんじゃ。龍王の座は軽くないぞ?とな。すると我に攻撃してきたからしかたなく相手してやったんじゃが我の一撃にすら耐えれずに何処かに飛んで逃げて行ったんだがまさか堕ちておるとはのう。此奴言葉を話しておったか?」


 「いや咆哮しか言ってなかった。堕ちるとは?」


 コクリュウが教えてくれた。アシュタルト様の眷属、精霊にしろドラゴンにしろ本来は魔力を取り込みそれを糧にして生きてるらしい。だから魔力・・・つまり体内のマナがなくならない限り消滅はしないが逆に吸収しすぎるとこのドラゴンみたいに堕ちてしまうらしい。

 ルクスはこの出来事が精霊の身体を貰ったから分かるらしく俺にも分かりやすく教えてくれた。簡単に言えば魔力中毒・・・恐らくこのドラゴンは巨大な魔力の塊のこのコクリュウに今度こそ勝つ為に体内のマナに魔力を集めていたと思う。


 だがそれを放出せずに溜めて溜めて長き月日が経つと魔力の溜めすぎにより中毒になり学習能力が落ち知性がなくなるらしい。だから喋れなくなったと。


 「ならなんで俺達を襲ったんだ?」


 「多分、我の臭いがしたからじゃないからかのう?あの小さい人間の女子おなごに我がマナを弄ったから臭いが付いてしまったから堕ちても我に挑みたく勘違いしたんじゃないか?がははは!我と人間すら区別付かんとは・・・まこと愚かな!フンッ!!」


 ビシュンッ


 

 コクリュウの爪でこのドラゴンの頭が胴体と離れた


 「トレノ!この堕ドラゴンの肉体は貴様に渡そう。だがこのマナは我にくれぬか?勝者の掟を破る卑劣な事を言っておることは分かるがかまわないか?」


 「ああ。かまわない。コクリュウに任す」


 この倒したドラゴンを見る眼・・・コクリュウはどことなく悲しそうな眼をしてる感じがしたから俺はでかいマナ。宝石ぽい物を貰わずコクリュウに任す事にした。


 「本当にこのドラゴン貰っていいんだな?」


 「ああ。此奴のマナは我が持っている。肉体はどうとでもするが良い。人間にとって価値があるのじゃろう?我程は皮も分厚くないし肉も少ないが勝者は好きにして良い決まりじゃ」


 コロンッ


 「ドラゴンがどういう風にするかは分からないが俺の国では死んだ者の遺品を燃やす事もある。魔法で燃やす事もできるかもしれないが・・・俺がコクリュウに傷を付けた武器の燃料だ。よければ使ってくれ」


 「・・・・・・・・・・恩にきる」



 どことなくやはり悲しそうな眼をしたコクリュウを軽く叩いて転送で戻った。アグニ、シルビア、ミラにさっきの事情を話しこの肉体だけ貰った事を伝えた。

 

 コクリュウを知らなければ食べようとも思うが俺はドラゴンを今後食べれなくなりそうだ。コクリュウは勝者の決まりとか言ったが・・・・ミラもシルビアも同じみたいだからこの倒したドラゴンは明日オギゴに持っていき同じ競売に出してもらう事にした。


 体長40メートル程はあるか?いやもう少しでかいか。マジックバックに入らないからどうしようか。


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