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地球料理 お好み焼き

 その日はしょうがないから不本意ながらカエラを拠点に連れて行きみんなで一日過ごす事にした。俺は帰ってもらいたかったがエルフのユウコがそんな事言うのは可哀想です!とか言うもんだからしょうがなくだ。


 「曹長はシルビアに甘すぎです!」


 「あぁ。俺もそれは自覚している。けどなんていうかな?シルビアはもう一緒に居るのが当たり前というかなんというか・・・・」


 未探索の惑星住人に特別な感情を持つ事は軍隊法違反だとは分かっているが・・・今まで感じた事がない感情だ。ただ漠然とユウコを守る。って気持ちから一緒に居たい。って感情に変わってきているな。


 「・・・・・トレノ恥ずかしいよ」


 「なんすか!?トレノさんとシルビアさんはそういう関係じゃなかったんすか?」


 「馬鹿!俺達はただのパーティーだ!」


 「カエラさんトレノに失礼よ?こんな私になんかトレノと釣り合わないの」


 「へぇ〜?お似合いに見えるすけどね?」


 「「・・・・・・・・・・・」」


 「カエラ?それ以上言うとライトアローをあなたに撃つ事になりますよ?」


 「ちょちょっと待ってくださいっす!!!!」


 この掛け合いはなんだ?いつからこんな緩くなったんだ!?いやでもこの平和な感じ・・・何もない休息は久しぶりだ。心地いい。このまま俺はこの惑星で暮らして行くのだろうな。




 「今日の夜は折角だから俺の知ってる料理の中でも上位に入る料理、お好み焼きだ!これは小麦を卵と水と塩、胡椒で混ぜ、肉を薄く切り野菜と一緒に焼くんだがこれまた美味いんだ!」


 「だから昼間ルクスが黒い液を作ったり混ぜたりしてたのね!?」


 「トレノ様!ルクス様!これ物凄く美味しいです!ミラもこれが1番好きです!」


 「はふっはふっ、トレノ!本当に美味しいよ!前に作ってもらったたこ焼きと似てるけど美味しいよ!」


 「トレノさん!私は任務で色々な場所にも行きましたが初めて食べたっすよ!それもかなり美味しいすよ!」


 そりゃ地球料理だから似たような物はあるかもしれないがこの惑星にはないだろうな。屋台で出す時はこの料理を出すようにしようか。あっ、どうせならミラやカエラにやらせてみるか!


 「今度競売の時に屋台を出す話し覚えてるか?この料理を出そうと思ってるんだ。よければミラとカエラが作ってみないか?これは、そんなに難しくないんだ」


 「え!?トレノ様!?ミラが作ってもいいのですか!?」


 「ミラはよく料理したいと言っていただろ?できれば俺が知ってる料理をこれからも教えるからやっていくといい」


 「それを私も手伝うのすか!?」


 「いや、カエラは俺達を追跡するくらいだから暇なんだろ?なら手伝え!これで俺達の事を追跡した事許してやるよ。それに今後は普通に接するようにする」


 「やった!!なら私はトレノさんやシルビアさんルクスさんと友達ってことすね!?」


 「私は友達と思わず、知り合い程度ですけどね」


 だからルクスは何でそこで変に硬いんだよ!良い流れだっただろ!?


 その後、酒も出してみんなでほどよく飲みカエラは酒に弱いみたいで悪酔いも悪酔いだがやたらルクスの容姿を褒めだしルクスはカエラの事を見直したやら見込みがある。とまで言い出した。俺はルクスの扱いが少し分かってきた気がする。


 次の日昨日深酒したせいかみんな起きるのが遅くなりオギゴに向かうがカエラが居るため転送は使わず久しぶりに歩いて向かう。そんな遠くなく、2時間程歩くと入り口に着いた。そのままの足でギルドに向かいミラに獲物を出すように言った。


 「ミラさんでしたよね?ギルドカードを・・・それにこんなにたくさんの魔物をどうしたのですか?」


 「私が魔法で狩りました」


 そこからミーアさんの尋問みたいな質問が続いた。また目が幼いミラが倒したと言っても信じられないのは分かるが失礼にも程があるように感じるが・・・


 「今日マスターは不在ですか?」


 「生憎、競売のために周辺の街と帝都全てに出向かないといけないのでしばらくは戻ってきません」


 「全ての街ですか!?たしか・・・」


 "曹長、オギゴ、サクソンの他にサハリン帝都、工業都市オークルと後は普通の2万人程が住んでる街が4つ程周辺に確認できています"


 "了解。ありがとう"


 「8つほどの街に出向いているのですか?」


 「さすがトレノさんですね。そうです。その街に居る競売に出る貴族の人や商人の人達を呼び寄せる為ですね」


 「ならこのミラの等級上げる事は今はできない感じですか?」


 「すいません私の一存では・・・」


 「ミラ、また今度来ようか。タイミング悪くて悪いな」


 「いえ!トレノ様が謝る事じゃありません!」


 「という事でとりあえず魔石や魔物の肉などはまた今度にしますね」


 「申し訳ございません」


 その後色々カエラに言われたがさすがに俺達と行動されるのは困るからなんとか別れて転送で戻ると聞いた事ない叫び声?違う咆哮に近い声が聞こえた。


 ギュゥオーーーーーーーーーーーーッ!!!


 『なんだ?なんだ!?コクリュウのおっさんが来たってか!?』


 『アグニ!あれはコクリュウじゃないよ!』


 「ドラゴンか?でもドラゴンは無闇やたらに人を襲わないって言わなーー」


 「サンクチュアリ!」


 ドガーーーーーーーーーーンッ!!!


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