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カエラの執念

 「カエラ様ですか?こんな所に何か用ですか?」


 「あれ私が居る事分かったすか!?不思議ですね!?私はここらへんで任務をーー」


 「あら?獣人族の子がこんな所で奇遇ですわね?」


 「ルクス・・・様!?」


 「あら?なんでそんなにびっくりしてるのかしら?ギルドの依頼をしてるのでしょう?いったい何の依頼でしょうか?なんなら手伝いましょうか?」


 心配で見に来たけどやっぱりこれだ・・・ルクスもあの笑顔の言い方は感じが悪いよ!


 「ルクス待って!カエラさんこんにちわ。ギルドの依頼とか?」


 「あっ、シルビアさんこんにちわっす・・・はは!どうもこっちの方角じゃなかったみたいっすね!失礼しまーー」


 「あなた何言ってるの?この前も私達は言いましたね?変にコソコソするなら次はないと」


 「あばばばばばばば」


 「ルクスはなんて事言うの!?ただ普通に来ただけでしょ!?けど、コソコソ嗅ぎ回るのは気持ち良くないですよカエラさん。私達がそんなに気になるのですか?」


 「ごめんなさいっす!正直に言うっす!私はトレノさんは非常に強い人だと思います!シルビアさんとルクスさんもかなり魔法に長けてると思います。けどこのミラって子が一緒に行動してる意味が分からないっす!」


 「あら?あなたは私の弟子を馬鹿にしてるのかしら?」

 

 ボワンッ



 「ルクス様、だめです!私はカエラ様の言う通り皆さんより見劣りしてますので・・・私は大丈夫です!」


 「健気ね。けど弟子を馬鹿にされて黙っておく程私は優しくないの」


 「ちょ、ちょっと待って欲しいっす!普通に疑問に思っただけっすよ!?」


 スパコンッ!


 「ルクス!片足跳びで10キロランニング!」


 「はっ!曹長おはようございます!了解致しました!」


 「ミラ、シルビアすまん。寝過ぎた。それにカエラ?何でここに居るんだ?」


 寝起きの俺でも少しイラっとする事をカエラは聞いてきたけど、俺は普通に魔法を教えてるって事を伝えた。


 「そういう事だったのすね!いや、先日も私と別れてから急に痕跡が消えたっすからそれも気になったってのもありまして」


 「あれはただの身体強化の魔法だ。特別な事をしてるわけじゃない。とりあえず俺達の事はこんなもんだ。他に何かあるか?」


 「いっいえ!なんにもないっす!今度こそもう追いかけたりしないっす!すいませんでした!」


 「ミラ?あの豚の大きい魔石あったろ?見せてやれ」


 「オークキングのですか?はいどうぞ」


 「そっ、それは本当にオークキングの魔石っすか!?そんな大きな魔石見た事ないすよ!?」


 「お前が侮っているミラが以前狩った魔石だ。見た目で判断するなよ?」


 「でもこれはトレノ様が教えてくれた魔法で倒したから・・・」


 「ミラ嬢!これは凄いすよ!今何等級ですか?これを持っていけば等級が上がるすよ!?」


 「そう言えばオレは拘ってなかったがやっぱミラも等級上げたいのか?」


 「そりゃ欲を言えば・・・」


 「いや悪い。気付かなかったよ。なら明日ギルドに行き余ってる獲物を売ろう!ダメならサクソンのギルドに持って行こう!」


 「トレノさん!売る時私もご一緒してもいいっすか!?」


 カエラはこの魔石の値段が気になってるみたいだな。まあ別に脅威でもないしコソコソ嗅ぎ回られるのはムカつくけど前も思ったが追跡能力は本物みたいだし何かあればオレも依頼するかもしれないから少しだけ仲良くなっておこうかな。









 〜ソンブレロ銀河域方面〜


 ソンブレロやラリカールの連中は去ったみたいだな。

 ここまでばれずにやって来れたが・・・曳航跡は・・・これか?これだけ別の座標方面になってるが場所は・・・・なに!?シャーリュー方面だと!?

 何でそんな方角に!?これは大変だ!宇宙地図もあの方面は探索できてないから分からないが・・・・いやしかし、引き返せるわけないしな。

 もういい!トレノ!待ってろよ!すぐ迎えに行くからな!


 "オリビア!シャーリュー方面にこのドローンを先行して飛ばして曳航跡を辿れ!もしトレノのポッドがどこかの惑星に不時着していたらその惑星の様子を探っていてくれ!"


 "了解致しました"

 

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