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ランプーの実も競売にかける

 サクソンに着いた俺達は迷わず商業区のバルさんの元に向かう。


 「バルさん驚くだろうな!ルクス?何個貰ってきたんだ?」


 「あれよあれよと300個くらいは貰ってきました」


 「よくあの我が儘コクリュウからそんなに貰えたな?」


 「案外チョロかったですよ?『これだけしかくれないなら二度とここへ来る用事はないです』と伝えれば山のようにくれましたよ」


 ルクスはこんな性格だったか!?なんちゅう性悪になったのだ!?


 「おっ!?シルビアさんにトレノさん!?お久しぶりです!」


 「たしか・・・キアロさんだったですよね?」


 「名前覚えててくれたんですね!嬉しいです!旦那様ですよね?こちらにお入りください!すぐに呼びます!」


 たしかこのような事以前もあったよな?名前覚えてるだけでラミア族はそんなに嬉しいのかな?


 「ミラ?あなたは母親に会って来なさい。それと例の小娘とその父親にこれをお渡ししなさい。必ず!必ずトレノ曹長からと言うのですよ?」


 「はっ、はい!ルクス様ありがとうございます!」


 「忘れていました。これで母親と何かご飯でも食べてきなさい。それにあなたが私達と着いて来ての初めての初任給です」


 「え!?お給金頂けるのですか!?そんなの申し訳ないですよ!これはお返ーー」


 「ミラ、オレが気付かないといけない所をルクスが気付いてくれた。すまん。お母さんの所に行っておいで?少ないがルクスから渡して貰ったお金はミラの物だから気にするな!それとソフィーの事は言葉が悪いのは内緒な!?」


 ルクスはソフィーの事が気に入らないんだな。感情が芽生えたって事だな。


 「ありがとうございます!今日はサクソンで泊まりますか!?」


 「う〜ん・・決めてはいないが・・・シルビアはどうしたい?」


 「私はどちらでもかまいませんよ」


 「ルクスはどうしたい?」


 「そうですね。サクソンの街は全然散策してませんのでこの街で泊まってもいいかもしれませんね」


 とりあえず泊まるとだけミラに伝えて、ミラは母親と泊まっても良いと伝え念の為にステルスモードでドローンを待機させてるから何かあれば叫ぶ事と、もし帰りたくなれば拠点に戻っても良いと伝え明日の10時頃に門の前に集合と伝え別れた。



 

 「悪い悪い!前の客が中々帰ってくれなくてな!トレノさん美人な方々お久しぶりです!今日はどうしたんだい?」


 「そのちぐはぐな喋り方はどうしたんですか?バルさんらしくない。今日はバルさんにプレゼントです!ルクス出してあげなさい」


 「さっきの客が下級ながら貴族だったもんでなーーって、んな事はどうでもいいがこれは・・・まさか!?」


 「旦那様!?これまさかランプーですか!?」


 「キアロ!声が大きい!扉を閉めなさい!」


 「300程あったんだが100個はミラに持たせてソフィーの所に持っていったんでな?残り200個くらいだと思うけど要りますか?」


 「・・・・・・・・・・・・」


 "曹長、バルという男性は何か隠しています。上直筋、下直筋、内直筋、外直筋、上斜筋の動きから見て98%で何か隠しています"


 "了解"


 「バルさん?どうしました?」


 「いやすまん。こんな状態の良いランプーは初めてみたんだが・・・後、トレノさんに謝らないといけない事がある」


 バルさんが言ったのはこのランプーには魔力が入っているらしく劣化しない、そして美味しいし数がないからかなり希少だったのだがオレが持ってきた実は明らかにに保存状態が違うのでビックリしたと。

 それと謝られた理由は、この劣化していないランプーを食べるとマナが成長するらしく帝都の国王や貴族が自分達の兵を強くするために一個に莫大な懸賞金がかけられていると。

 それを先日俺達に飲ませたのはあわよくば俺達がこの実を持って帰ってくれば一財産を稼げると思いバルさんが実を市場に流す代わりにその値段の半分を貰おうとしたらしい。


 "確かにミラが成長したって事もあったし、あのコクリュウの魔力が実に染み込んでるなら人間は成長しそうだな。てか俺たちは目の当たりにした事ばっかだったな"


 "確かに私達にあわよくばと考えたのは頂けませんが然程重要な事ではなかったですね"


 "まぁバルさんは商人だろ?金儲けを考えるのは当たり前だと思うぞ?"


 「別に謝る程の事でもないですよ?確かに先日頂いた時、少し魔法の威力が高くなった気はしてたのですよ。な?シルビア?」


 「え?ええ!そうです!なのでなんとなくマナに作用する果物なのかな!?とは思っていましたよ!」


 さすがだな。話し合わせてくれたな。


 それからこの実をなんとバルさん1億ギル白金貨10枚を用意してくれた。曰く、白金貨1000枚の価値があると。全部売れたら半分を更に渡すとまで言われた。


 「トトトレノ!?白金貨1000枚よ!?もう何もしなくても生活ができてしまうよ!?」


 俺でも凄い金額だとは思うが俺が知っている文明レベルと違うからどうしても俺はそこまでの価値が見出せない。


 「トレノさんは落ち着いてるな?」


 「いや、これでも驚いていますよ?実は先日ドラゴンの鱗も手に入りましてね?30日後くらいに競売をオギゴでするようにしたのですよ。よければその時に一緒にどうですか?」


 「なななんと!?ドラゴンの鱗ですか!?」


 それからギルドマスターみたいに根掘り葉掘り聞いてきて、途中からルクスに説明してもらい俺は辟易した。バルさんもその競売には必ず参加すると言って先に白金貨10枚を貰い倉庫を後にした。

 帰り際にドワーフの知り合いの事を聞いたが残念ながら知り合いは居ないと言われたが受付?のキアロさんが一人知り合いが居ると言われバルさんに言えばキアロさんに案内させてもらってもいいと言われたので言葉に甘える事にした。


 「本当にさっきのランプーにビックリしました!」


 「まあ冒険の途中でな!?詳しい事は言えないんだけどな」


 「後、私が知ってるドワーフはトンゴって人ですが非常に気難しい方で・・・」


 「知ってますよ!あのトンゴさんが知り合いなのですか!?」


 



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― 新着の感想 ―
[良い点] たのしく読ませてもらってます。 毎日更新ありがたいですね。 でも無理のない範囲で定期更新頑張ってほしいというのが正直なところです。 次の更新楽しみにしてます!
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