惑星の人間発見直ちに救出す
なんだこのログハウスは!?こんな事にリソースを振り分けたのか!?
"曹長驚きましたか?簡単にですが人間が住みやすいようにエクセルシオのデータベースから検索してリソースを振り分け早急に建てました 地震が来ても最大震度10までは耐えられる設計です"
"ユウコが建ててくれたのか!?助かるが俺はポッドでも良かったのに。でもありがとう"
"曹長はこれから暫くここを拠点に 生活していくため少しでも過ごしやすいようにしました 気になる所があれば言ってくれたらドローンですぐ直しますので遠慮なく言ってください"
"恐らくエクセルシオ軍脳内チップAIを作業用ドローンにハッキングして一個人の家を建てたのは俺が初めてだろうな"
"はい 知識の泉にもそのようなデータはありませんがここはエクセルシオじゃないシャーリュー銀河域名前も分からない惑星です エクセルシオ軍上層部も怒る事があるなら救援をしなさいという事です"
なんかどんどん脳内に伝わるユウコとの会話が変わっていくな。なんだろうなAIとは。
"何かどんどんユウコ変わっていってないか?話し方というか実際は脳内で会話してるだけだから喋ってはいないんだが伝え方が変わってきてるような気がするけど"
"私にも分かりません ただ曹長と軍隊関係なくこんなに会話したのは初めてでたまに曹長に今までも任務後にお礼を言われても 何も感じなかったのですが今はお礼を言われると知識の泉にもない何とも言えない感じがします 私自身はただのAIなのでドーパミンなんかは出せませんが また分かり次第言いますね"
AIも中々可愛らしい所があるんじゃん。ただ脳内チップAIにこんな事思ってる事同僚にバレたら変な目で見られる事間違いなしだな
それから俺は2週間変わらない日を過ごした。起きて川に行って水浴びをして訓練をして昼はレーションやウサギモドキみたいなのを狩って食べたりした。あの最初に襲撃してきた二足歩行の豚も成分はエクセルシオで食べている豚とほぼ同じ成分で構成されてると分かったが何故か二足歩行している生き物は食指が動かずまだ食べていない。
あの緑色のユウコが人間に似たと勘違いした生命体もそうだ。ただあれは体の成分がなんとエクセルシオの全国民が嫌ってる生き物ゴキブリと同じだったのだ。ゴキブリはエクセルシオに限らずほかの同胞の国、同胞の銀河系にも生息している事から人間種が生きてる惑星及び星には必ず居るんじゃないかと言われている。軍隊寮でも見掛けたら殺すまで連帯責任で探すハメになるのだ。
"曹長 いつものようにマッピングしてますがそろそろ生命体を倒した時に現れる宝石が収容限界が近づいてきてます 今後は大型の宝石だけ残して後は放置してもよろしいでしょうか?"
"そこはユウコに任すから良いよ。俺は宝石に興味ないから。この星の生命体はみんな宝石を食べるのか?どんな種類でも必ず出てくるよな?実は美味しいとかあるのか?成分を調べられるか?"
"実は私が勝手に調べたのですがエクセルシオに限らずエクセルシオと交流のある惑星全ての知識の泉にアクセスして調べましたがこの宝石の成分を特定できませんでした なので不確かな事は伝えるべきじゃないと思い伝えませんでした"
"何!?ただの宝石じゃないのか!?この赤いのはルビーに見えるんだが!?ただ最初に倒した恐竜のやつだけ一際大きくて色もエメラルドグリーンぽく綺麗だったよな?何か意味があるのか?"
"それは分かりません ただ何か規則性があるかもしれないので少しリソースを振り分けて調べましょうか?"
"いやそこまでしなくていい。今はマッピングに全力を注いでくれ。早くカリホルニウムを探さないといけない"
"曹長 今が前言ってた自分でも分からない 喜ぶような感じです 急にCPUが8%程上がりました"
"おい8%はまあまあだぞ?大丈夫なのか?"
"はい 大丈夫です もう元に戻りました また変化が現れたら言います ではマッピング作業に戻ります"
ユウコも可視化でき肉体があれば良いんだけどな。
エクセルシオに戻れば高いけど買えない事はないよな。けど帰れば終身刑だし。
そこから数日は例の緑の人モドキが散発的に攻撃を仕掛けてきたが殺闘術で倒すのはいやだったからチャージライフルでその都度薙ぎ払った。この緑のゴキブリ・・・おっとハラスメントに当たるか。人モドキもやはり1人に付き1つは宝石を食べている。謎が深まるばかりだ。
ユウコが作った・・・正確には作ったのはドローンだがユウコが考えたログハウスは非常に過ごしやすかった。風呂こそなかったが暖かみがあって特に寝室に関しては寮の部屋より良いんじゃないかと思う程過ごしやすかった。これでこの惑星にも人間種が居て友達にでもなったら家に呼んで酒でも飲んだりしたいんだがな。
"曹長!見つけました!人間を見つけました!ただ女性1人 男性1人 性別不詳の人が1人居ます"
"本当か!?座標を言ってくれ!護衛のドローンですぐ向かう!"
"それが只今この人間は我々がまだ見た事ない便宣上対象を蛇とします その蛇と戦闘中で性別不詳の人が今にも死にそうになってます"
"何を言っている!早くドローンで助けてあげなさい!"
"まだお互いなんで戦闘をしているか分からない状態で一方の味方をするわけにはダメなのです 状況を見て…"
"早く人間を助けなさい!命令だ!そして早く座標を!"
"了解しました 座標送ります ドローンに触れていてください 惑星間なのでそのまま転送します"
クッ・・・・こんな蛇見た事ないぞ・・・。体長15メートルくらいあるんじゃないか!?でも倒すしかなさそうだな
"さっき遮って悪かった。人間に会うのが久しぶりでユウコの考えを聞く事を忘れていた"
"いえ 私はただの軍用脳内チップAIに過ぎません今は軍法より主たるトレノ曹長の意見が優先です"
"とりあえずまた後で話そう。ディスラプター銃を使用する。既に救出対象が襲撃を受けてるため口上は省略、直ちに敵対象を排除する"
"了解しました エクセルシオ軍 ソンブレロ調査艦 巡洋宙域艦 第8艦隊所属 トレノ・リアク曹長AI ユウコは曹長は何も脳に異常がなく正常の判断であると認める ディスラプター銃の使用を許可する"
俺はエクセルシオが誇る10000の言語を収録してる翻訳機を使い同族である人間に話しかけた。
「横槍入れてすまん!言葉分かるか?手助けに来た!この蛇を倒したのでいいか!?」
反応はなしか。俺を見て驚いた顔してるよ。
「おーい!言葉分かるなら右手を上げてくれ!そしてそこのフードを被った人!今すぐ後ろに下がりなさい!」
くそ!何が10000の言語だ!何も通じないじゃないか!
"ユウコもう良い!蛇を倒す!演算補正とタイミングは任せる"
"了解しました"
ギャオーーーーーーーーーーーンッ!!!!
"今です!"
チュドォォーーーーーーン!!!
"目標の生命反応を確認 喪失した事を確認 救出対象を直ちに保護する"
"了解しました"
言葉が通じないから身振り手振りで伝えるしかない
「おい!フードの人大丈夫か!?治療するから動かないでくれ!」
・・・・・・・ヤバイ顔が半分焼け爛れて耳も片方ないぞ。けどこれこの蛇の攻撃でこうなったわけじゃなさそうだぞ・・・・・・・・
とりあえずこの惑星の人間にエクセルシオの再生クリームが効くか分からないけどとりあえず焼け爛れてる所も塗ってあげよう
俺はフードを外し対象の顔を見ようとしたその時
"曹長!反射スーツパワーオン急いで下さい"
ん!?なんだ!?俺は目を対象から背けて残りの2人を見ると男性が俺に向け杖を構えて杖から炎の球が俺とフードの人間に向かって飛んできた。
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