アグニの進化
次の日俺達はバリスさんの店に寄った。理由はミラ用のマジックバックや消耗品の購入のためだ。
「いっらっしゃいーー」
「ソフィー!!おはよう!ちゃんと働いてるんだね!」
「何よ!?ちゃんと働いてるわよ!それよりミラどうしたの?トレノもシルビアさんもおはよう!」
「おはよう。ミラのマジックバックと消耗品を買いに来たんだ。見せてもらっていいか?」
「ありがとう!何でも見て行ってね!」
俺達は見た事ない調味料や保存食などをいっぱい購入してマジックバックに入れ、それをミラに渡した。
「そのバックはミラの物だから大切に使えよ?それと中に緊急時の時のために大金貨10枚入れてあるからもし俺達に何かあった場合は役立ててくれ」
「こんなに!?何もないですよね!?」
「何もないようには気をつける予定だが俺でも危うい魔物に出会うかもしれないだろ?よっぽどの事がない限りは大丈夫だと思うけど」
「そうよ!私もトレノを守るから大丈夫だよ!」
「まあそういう事だ。それで今は金は充分にあるからしばらく依頼は受けるつもりはないんだがミラはいいか?とりあえず歩きながら話そう。ソフィーありがとうな?バリスさんによろしく伝えてくれ」
ソフィーに『いいな』『私も行きたいな』とか言われたが相槌くらいで店を出た。
「依頼受けないってトレノ様はこれからどうするのですか?」
「魔法書が手に入ったら俺はドラゴンを狩るつもりだ」
「えーーーーーーっ!?ドラゴン!?!?!?」
"ユウコ、悪い拠点まで転送してくれ"
"了解致しました"
「ミラちゃん?声大きいよ?」
「シルビア様すいません・・・」
それから俺は何故ドラゴンを狩るのかと海に向かう事を伝えた。もちろん海は転送を使う事もだ。
「まさか本当に・・・」
「本当だ。だからまずは魔法を覚えて対策を練るためにーー」
『おっおう!?身体が引っ張られーー』
『トレノ!?早くっ!早くっ!アグニが精霊界に呼ばれてるよ!!!』
「シルフなんだ!?これは・・・クソッ!いきなりかよ!!シルフ、ウンディーネはユウコとミラを守ってくれ!アグニすぐに行くから頼むぞ!」
『俺っちがとうとう上級精霊になるってか!?』
"曹長 唐突ですが今までありがとうございました 正直 上位の精霊を舐めてた所がありました 今感じる魔力渦は私が作った臓器 仮称マナ 曹長の総魔力に匹敵します"
"何を急に言ってるんだ!!ユウコ!精霊王かイフリートだったか!?にちゃんとお願いするからいつものように補佐を頼むぞ!?"
"善処します"
「なに!?何が起こってるの!?トレノどういうこと!?アグニが進化するの!?この魔力渦・・・」
「トレノ様・・シルビア様・・・すいません・・・私また・・・」
「また魔力酔いか!?ユウコ!ミラを頼む!俺は行ってくるぞ!」
『俺っちがとうとう上級精霊だぁぁぁぁーーー』
「ちょっとトレノ!?一緒に行く約束でしょ!?」
「ミラを守る役も必要だ!大丈夫必ず戻る!」
「ちょっと私も・・・この魔力が・・私も連れて行って・・・」
「すまん。ユウコ・・・行ってくる」




