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戦う理由

それから約1週間程はレーション、恐竜肉を食べて、たまにドローンを護衛に川で体を洗ったり、ランニング、殺闘術演舞、筋力トレーニングをして過ごした。射撃訓練もしたかったがエネルギーに限りがあるため射撃はしなかった。




過ごしていて分かった事はここはエクセルシオと時間の流れが酷似していること、昼もあり夜もある。空が非常に綺麗で海は分からないが少なくとも森は木が生き生きしてまだ惑星は成長してる段階だと思う。



こんな綺麗な惑星がソンブレロ銀河とラリカール銀河の間にあるのによく見つからなかったな。あいつらは資源がある惑星を見つけたら見境なく奪い尽くしその惑星の住民は奴隷にして好き放題してしまうからな。



それと例の恐竜肉は常温で置いてただけだが何故かまったく肉が劣化していなかった。むしろ最初切り取ってから何も変化しないもんだから気になってもう一度ユウコにスキャンしてもらったが4日程経っていたのに肉はまったく劣化していない結果が出た。謎を突き詰める事までは今はできないがこれはいつか原因究明をしよう







"曹長今よろしいですか?"




"ユウコか。定時連絡以外で話しかけてくるのは珍しいな。どうした?マッピングは終わったか?"





"はい 周辺のマッピング及び 我々に危害を加えそうな便宣上 敵と表現しますがドローンを見て攻撃を繰り返し行ってきた生命体のみ排除して 周りの安全を確保しています"




"あの豚みたいなやつか?"




"他にも緑色の比較的人間に近い生き物も居ましたが 録音音声ですが10000の言語で問いかけましたが 答えは弓みたいな物理的な行動を取られたため排除しました"




"緑色の人間に近い生命体だと!?それはどこに居た?俺も確認したい"




"映像をリンクします それと他にも犬みたいな大型種とゴリラに似た生命体も居ましたがこの2種は近付くと逃げていったので接触はありませんでした"




"うはっ!これはなんだ!?人間に近い所じゃなく全然似てないだろう?"




"二足歩行 原始的ながら武器 腰布などを纏っているので少なからず知能はあるはずです なので人間と似たという表現をしました"




"ユウコがそういうならそれで良いがこれは断じて人間ではない!以後気をつけるように"




"了解しました それとこれからの方針はどうされますか?"




"正直これから宙域艦もないし俺ができる事は何もない。このままこの惑星で原始的な生活をし余生を過ごす事くらいしかないと思う。本当にエクセルシオが救難信号を聞き届けてくれてたらもう救助艇が来てもおかしくないが救助艇どころか通信すらない"




"確かに私が演算処理してもエクセルシオが救助に動く可能性は仮に曹長の位が 大将だとしても限りなく0に近いかと思われます まず惑星の場所はやはりソンブレロ銀河とラリカール銀河の間で且つ曹長のビーコンが消えている事です 軍上層部は曹長は戦死扱い 3回級特進で家族に年金が入るでしょう"




"だろうな。今この惑星がソンブレロの奴らに見つかってないのにわざわざ救助をしてこの惑星の存在がバレればこの惑星は10年経たずして死の星に変わるぞ。しかもソンブレロの奴らは自分達の銀河域の住民まで許可なく他の銀河に行けないようにいつも監視して怪しい事言ったり逃げたりしたら強制的に心臓麻痺の病死にされるんだよな"





"はい なので我らアンドロメダ銀河域 惑星エクセルシオは唯一にしてソンブレロ銀河域の兵は無条件に殺す事を是と許しています 変に情けを掛け我々の艦で保護しようとし 話そうすると兵には恐らく身体の内部に時限式ディスラプターグレネードが付けられていて艦諸共爆散してしまいます"





"本当に可哀想な兵だよな。どんな言語でどんな生活をしてるかすら分からないんだもんな。とりあえず俺はしばらく原始的な生活をするよ。この星に人間が居るかは分からないがこの付近には居ないんだろう?他の生命体が襲って来たりしたら排除するけど。無闇やたら殺傷はするつもりはない。問題はあるか?"





"曹長の言う事に問題はありません 一つ提案があります 捜索域を徐々に広げていきましょう まだこの星の5%も把握できていません 護衛に一機だけは念のため待機させておきますが他の機は全てこの星のマッピングに全力を注ぎます  一か月あれば大半は調査できるはずです その調査で人間の有無も分かるはずです"





"分かった。ユウコに任すよ。後マテリアはどの周期で飲めばユウコは活動できる?"





"調査と並行してマテリアの原材料カリホルニウムの調査も行なっており この惑星はまだ成長段階なので少量なら地中もしくは海底にあるかと思われます なので今は 1日に1錠飲んで頂ければ活動に支障はありません"




"約1000錠程あるがエクセルシオの時間計算で約2年半年くらいか。この1か月惑星のマッピングが終わり次第カリホルニウムの調査にリソースを70%振り全力でマテリアを抽出するように。これは命令だ"




"そこまでリソースを振らなくても"



"命令だ!AIは主である隊員の命令を最優先に聞くのじゃなかったか?もう一度言う。俺の生命線はユウコだ。絶対に活動停止はさせない"




"・・・・了解しました"




何か照れてるような感じがするぞ。ただのAIだがこんな風に徐々にアレス艦長のAIも進化していったのかな?確かに俺は任務以外で話しかける事は少なかったがコミニュケーションを図ればどんどん変わっていくのだろうか・・・。




"それとドローンのディスラプター銃を撃てないと言ったが何故なんだ?"




"通常AIは主となる隊員の階級より2回級下になりますので私は伍長になります。AIがディスラプター銃の発射許可が出るのは大尉からです"




"なら俺が許可する。それとレーダーの使用も許可する。もしエクセルシオに帰っても俺が罰は受ける。そもそもVドリンクの事で俺は問答無用で終身刑だから収容されたらユウコも強制的に外されるだろう。ドローンもスペアパーツも少ししかない。リスクは負うべきじゃない。俺が罰を受けるだけで良いならそれが一番良い"




"ありがとうございます レーダーの使用とディスラプター銃の使用でCPUの暴走はしないように致しますのでディスラプター銃を使う時は必ず確認してからにします"




"いや確認していたら初動が遅れたらだめだから確認はしなくて良い。ユウコの事は信じている。くれぐれも脳を爆発させんでくれよ?"




"だから私はエクセルシオ第18世代軍用脳内チップAIです そんなミスはしません 信じてください"




"分かってる分かってる冗談だよ。信用してなかったら俺が罰を受けてまで許可しないよ"





それから俺はマッピングが完了してる所を少し探索して食用できる野菜を探そうと森に入って食べれそうな葉っぱを刈り取ってドローンの背中側にあるポケットに入れていく。2時間程散策して葉っぱばかりを刈り取りポッドに戻ると小さな木でできた家が建っていた。

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