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ソフィー達の目的

 「あなたは誰なの!?私少し前に帝都で剣聖の演武を見た事あるけどその剣聖よりあなたの方が強いと思うの!」


 「そうです!魔法も使え、剣技も凄くて魔法剣も使えるなんて信じられないのです」


 "なんて答えれば良いんだ?"


 "二人には事情がありそうです 仮に曹長の本当の事二人に言っても こんな人間の小娘二人どうという事ないでしょう"


 "おい!今の言葉こそエクセルシオ軍隊法に引っかかるんじゃないのか!?"


 "作戦行動中且つ戦闘中に敵前逃亡に似た事するくらいの人間はたかが知れてます"


 "まあユウコは軍用AIだからそういう事を毛嫌いしてしまうのはしょうがないな"


 俺はそれからユウコの所に戻りながら俺は近くの出身じゃない事、俺の国では俺くらいの奴は普通に居る事、本当は国に魔法なんてないけど、魔法もあれくらいはできる奴が居ると話した。二人は色々な表情をしてたがとりあえずは納得してくれたようだ。


 「他にも言ってやりたい事もあるが俺はお前達の事をあまり知らない。また信用できたら言ってやるよ。それと、ソフィー?俺はこの7日間ほぼ毎日稽古を付けたわけだがあの体たらくはなんだ?俺が教えた剣技ならあんなゴブリンジェネラルかロードか知らないが余裕で倒せるはずなんだがな?」


 「何よ!?人の事も知らずに!」


 「そんな知るわけねーだろ?何も聞かされてないんだから」


 「トレノ様・・・冷たいです・・」


 「冷たいようだが俺はとある目的がある。それでシルビアと行動している。今までの行軍中に飯食ってる時とか夜番の時とか俺がほぼ全て受け持ってるの知ってるよな?その時とかにでもお前達の事情がなにかは分からないが言ってくればいいだろう?」


 「だってそれはあんたが無駄な詮索はとか言ってたじゃない!?」


 「俺は、俺を詮索される事が嫌いなだけだ。素性の知らない味方程怖い者はない。いつ後ろから殺られるか分からないからな。だから俺はいつも夜番をし極力寝ないようにしている」


 "本当は私に任せて寝てますけどね"


 "おいっ!今は取り込み中だ!!"


 「でも・・・」


 「その時に一言でも俺の事じゃなく、私達の話しを聞いてくださいとか言われたら俺もそこまで冷たい人間じゃないからできるできないは別として話しは聞いてやる」


 「あっ、トレノ?ソフィーさんもミラも戻ってきた!?」


 「チッもう戻ってきてしまったのか」


 「むむむ!またトレノは二人に文句言ってるの!?」


 「いやこれは、違うんだ!誤解だ!」


 「なら・・・私達の話しを聞いてくださいっ!!!お願いします!!!」


 「ミラは偉い子ね!それで何を聞いて欲しいの?」


 「ソフィーはどうするんだ?」


 「だから!トレノはもっと二人に優しくして!私に接するみたいに!」


 「おっ、おう。俺は普通のつもりなんだがな」


 「私の話しを・・・聞いて欲しい」


 "ここで 舌を出しながらやだよー!と言えばエクセルシオ 航宙隊では大笑いになりますよ"


 "そんな酷いこと言えるか!それにユウコの方こそもっと優しくしろ!"


 "私はまだミラと言う 女性は好感が持てますが ソフィーと言う 女性は嫌いです"


 "まあ分かったよ"


 「話しは聞いてやる。言ってみろ」


 二人の話しは想像を絶する事だった。俺は冷たくした覚えはないがこれまでの二人に対して正直後悔した。


 ソフィーはサクソンのかなり大きな商会の一人娘らしく父親と母親と仲良く暮らしてたがある日サハリン帝都からサハリン商会という国が経営してる商会がサクソンに来たらしく、その新しい商会から嫌がらせを受けてるらしい。

 ソフィーの父親は優しい人で反撃なんかせず地道に仕事をこなしてたがその人柄のおかげか新しい商会には客が付かず痺れを切らした、新しい商会がソフィーの父親を襲ったらしい。

 ただその新しい商会の者かは分からず犯人も分からないままらしい。それに母親がある日、暴漢に襲われ手、足骨折、そして呪いのペンダントを付けられたみたいで、そのペンダントの呪力は強く、その呪力が効いてる限りはどんな回復魔法、薬も効かないらしい。 それで、その話しを聞いた幼馴染のミスト、ミラが手を貸しどんな傷、怪我、呪いをも癒す伝説の薬エリクサーを手に入れるため遺跡に向かっていて途中であの出来事にあったらしい。

 それで一縷の望みを掛けハイヒールを使える人も探してたらしく今に至るって事だった。


 「だから私達も必死だったのです」


 「いや、すまん。思ったより酷いな。それに、あのミストという男は賞賛に値する。ソフィー?すまなかった。そのな・・・なんていうか・・・」


 「ソフィーさん?本当の事言うわ」


 「え!?エルフ!?シルビアさんはエルフなのですか!?」


 「そうよ。私はエルフよ。だから普通の人より魔力が高いし三属性魔法が使えるの。たださっきのはハイヒールじゃないの。これはトレノの国の何でも治す薬なの。それに私は元奴隷よ。奴隷から救ってくれたのがトレノなの。だから私はトレノと一緒に旅してるの」


 「そうだ。俺はシルビアと、ある物を探して旅している。俺はこの国に家族は居ない。居ないがシルビアを家族のように思っている」


 「家族・・・・・ですか?」


 「ん?シルビアは嫌だったか?」


 「いやいやいや、そんな事じゃないです!ありがとうございます・・・」


 「まあ話しを続けるぞ?俺達が求めてる物はそう易々と人に言える物じゃない。言えば裏切られれば作戦が台無しになるからな。だが俺達の事は置いといて、その新しいサハリンの国が経営してる商会と言うのは気に食わんな。潰してしまうか?俺の国ではそんな事起こればすぐ逮捕または勾留されるがな」


 「相手は用意周到で証拠がないのです」

 

 「それで疑問なんだがサクソンはサハリン帝国に入ってる訳じゃないのか?」


 「サクソンも大きく言えばサハリン帝国ですが全部が編入されたわけじゃなく、サクソンは交易が盛んで龍脈も地下にあるらしくドワーフの武器や防具の輸出で潤っているのです。だから国としてはサハリン帝国、経済はサクソン国みたいな感じで独立して毎月決まったギルをサハリン帝国に治めるという方針なのです」


 「ふーんそうか。分かった。まあやれるだけは助けてやるそれで…」


 「ヴッ・・・・ここは・・・!?」


 「あっ!目が覚めましたか?まだ怪我が治ってないので横になっていてください」


 「シルビア?少し頼む。後、姿を戻した方がいいんじゃないか?」


 「あのおじいさんを放っておけないからゆっくりになるが必ずサクソンに向かうからそれでいいか?それにどんな呪いか呪縛か分からないが多分大丈夫だと思う。最悪傷は治せると思う」


 「本当ですか!!やったぁ!!ありがと・・・」


 「ソフィー!?ソフィー!!?」


 "またあのエルフ ユウコ様と同じ感じの事です 少ししたら目を覚ますと思います"


 "分かった。それで聞いてたと思うがソフィーの親を助けてやりたいと思う。それとカリホルニウムの手掛かりを見つけたな"


 "私はトレノ曹長のAIです 曹長の行動に否定しません ただあまり無理をしないでください その新しい商会ってのは良い感情が出ませんね 潰してしまって問題ないでしょう それと先程のソフィー 女性への侮辱は訂正しましょう"


 "了解。この男性はどのくらいで傷が治る?"


 "今がエクセルシオ時間で言うと17時頃なので明日の早朝には傷が治ってると思います"


 "分かった。今日はここで野営する。もし半径50リーグ以内に敵が侵入したら排除してくれ"


 "了解致しました"

 

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