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初めての魔法剣

 その後は大変だった。特にミラがあの魔法はなんだとか三属性はどのようにして覚えたのかあれよこれよと聞いてきて辟易した。


 「だから何回も言ってる通り炎球に水を当てると水蒸気爆発と言う現象が起きる、ただそれだけだ。俺はそれを加速させるために風魔法のウインドを使っただけだって。それよりあんな爆発したのにこのオーガロードというやつは原型留めてるのか?まあ真っ黒焦げではあるが」


 「信じられませんね。トレノ?また今度今の魔法教えてね?」


 「ああ近いうちにな。それでこいつは珍しい魔物なんだろ?売れば良い金額になるか?」


 「ゴブリンロードと張るくらいになると思いますよ」


 「シルビア先生!ゴブリンロードよりこいつの方が珍しいよ!」


 「そうかな?まっ、そういう事ですトレノ?」


 「ならこいつは俺がマジックバックに入れて置こう。サクソンに着いたらすぐ売ってしまおうか」


 「ゔっ・・・誰か・・・・」


 「おい!生存者が居る!ソフィー!ミラ!シルビア!手を貸せ!」


 "すいません 曹長 生存者は居ないと決めつけていました"


 "しょうがない。俺もあいつにしか意識が向いてなかった"


 「くそ!馬車の残骸が邪魔だ!このままじゃ・・・」


 「私はアシュタルト様が作りし世界の理 魔法の理 マナの理を通じて風の力を使う事の許可を願う 出でよ ウインド!」


 "さすがエルフのユウコだなこういった使い方もあるんだな。風で積み重なってる物が無くなった"


 "あの二人が居るので わざわざ発声魔法にしたのですね 後で褒めてあげてください"


 「シルビア助かる」


 「いえいえこのくらい大した事じゃないです。それよりこの男性を」


 「大丈夫ですか?いやこれは・・・・・」


 「キュアポーションだけではとても・・・・」


 「確かにエクスポーションかハイヒールが使えないと・・・」


 そこには、片足が完全に潰れ、右手も千切れかけて息も絶え絶えになってる初老のおじいさんが倒れていた。


 「もう・・・目も見え・・ん・・・どこの誰かは・・・分からないが・・・楽にして・・・くれ・・・」


 "再生クリームでどうにかなるか?"


 "時間の経過次第ですがまだ腐ってきていないので恐らく間に合うかと思いますが あの二人に見られてしまいますよ"


 するとエルフのユウコが二人に聞こえないように耳打ちしてきた。

 

 「トレノの私を治してくれた薬で治りますか?」


 「治ると思うが二人に見られたくないんだがこのおじいさんにそれは可哀想だから使うしかないよな」


 「あの薬は塗るだけでいいんですか?」


 「完璧に治るには12時間くらい掛かると思うがあの欠損しかけな所とかは恐らく1分くらいで効くはずだ。あの薬は悪い所から効くようにできているんだ」


 「理由は後で言います薬を貸してください私がどうにかします」


 少し疑いそうになったがユウコが変な事する訳ないと思い再生クリームを渡した。ユウコは千切れ掛けてる所にたっぷり薬を塗り潰れている足にも水魔法で綺麗にしながら薬を塗り込んで一言言った。


 「私はアシュタルト様が作りし世界の理 魔法の理 マナの理を通じて火、水、風、光、闇の力を使う事の許可を願う 出でよハイヒール!」


 「嘘!?!?シルビア先生ヒールが使えるの!?しかもハイヒール!?」


 「嘘よ!!ハイヒールが使えるなら何でもっと早く教えてくれないのよ!!!」


 「おい!ソフィー?今の言葉はなんだ?何でお前に詰められなきゃならんのだ?」


 「もういい!!」

 

 「ちょっとソフィー!?」


 「すまん、二人を追いかけてくる」


 「はい。ここは任せてください」


 "ユウコ?エルフの…"


 "ドローン待機させてます 大丈夫です"


 "早いな。ありがとう"





 「ったく、どこまで行くんだよ!」


 "曹長 二人が出鱈目に向かってる先にゴブリンの集落がありますが どうしますか?"


 "面倒だな"



キャァァァァーーーーーーー!!!!


 "ほら言わんこっちゃない。あの二人の悲鳴だろう?"


 "はい 勢いのままゴブリンの前に出たみたいです"


 "しょうがない 助けてやるか ランチャーバレットの魔力装填だけしていてく・・・いや今回は剣で倒す"


 "曹長なら問題ないでしょう もしまたロード級が居たら魔法に切り替えてください"


 "分かった 剣は自分で動くからゴブリンの動きの予測だけ仮想モニターで映してくれ"


 "了解致しました"



 「来るな!来るな!!!」


 「ソフィー!?大丈夫!? 私はアシュタルト様が作りし世界の理 魔法の理 マナの理を通じて炎の力を使う事の許可を願う 出でよ ファイヤーウォール!」


 「早く!今のうちに!」


 グギャァァァーーーーー!


 「キャッ!!こんなゴブリン如きに遅れは取らな・・・なんでここにゴブリンジェネラルが居るのよ!!」


 「ソフィー!?あれは私達では無理!早く逃げよう!!?」


 グルゥァァァァァーーー!!!


 「嘘!?ファイヤーウォールが・・・痛いっ!!!」


 「ミラっ!?大丈夫!?ごめん!私のせいで・・・」


 「私は・・・大丈夫・・多分あの武器に殴られて指が折れただけだと思う・・・」


 「なーにやってるんだかな。勝手に怒って勝手に逃げ出してゴブリンの集落に突っ込んで。まあお互い詮索しないと強調した俺も悪いけどな」


 「あっ!?トレノ様!!すいません!助けてください!!!」


 「ああ。もちろんだ。後で手も治してやるから後ろに下がってろ」


 "魔法剣っていうのを試してみたいんだ。魔力を剣に流したらいいと思うんだが違うか?"


 "はい 今剣の刃の所に魔力が纏わりついています"


 "試しに発声してみるか"


「ファイヤ!」


 「魔法剣!?トレノは魔法剣も使えるの!?」


 「ソフィー!?私達凄い人に着いて来ているのよ!?事情話したらなんとかなるかもしれないよ!?」


 「でも・・・」


 "思った通りだな。ただ燃えてる剣が威力が増すのか分からないがな"


グシャッグシャッグシャッグシャッグシャッグシャッ



 "確かに燃えながら斬るからかな?少し斬れ味がいいように思う。他にも試していいか?"


 "まあこのくらいの敵なら問題ないでしょう"


 「ウインド!」


 "おっ!これはかなり良さそうだ!刃の周りを風が回転してるように感じるぞ!これは良さそうだ!


バシュンッバシュンッバシュンッバシュンッバシュンッバシュンッ


 その後ウォーターも試したがウォーターの魔法剣も物凄い水が高圧で回転してる感じでかなり斬れ味は良かったが返り水と言えばいいのかは分からないが血がかなり付くので魔法剣はウインドが一番良いと俺は思った。他にも魔法が使えたら試せるんだが今はこれだけだからな。光とか闇はどうしても電球みたいなのしかまだ俺は想像できないからな。サクソンに着いたら魔法の本があるって言うから買ってみてみよう。それに本物のハイヒールと言う回復する魔法は凄く気になるぞ。


 "勢いで練習を兼ねて斬っていたが気づいたらでかいゴブリンも斬ってたんだな。ビーコン反射してくれ"


 "ビーコン反射   敵全滅及び制圧しました お疲れ様でした"


 その後二人に近寄るとソフィーは俺を畏怖するようにミラはそのソフィーを少し守るように身を構えた。

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