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ゴブリンロードの魔剣

 目に見えないとは言ってもあんな汚いゴブリンの耳を持っているのは嫌なので転送で町の入り口まで来た。


 「おう!トレノか!通っていいぞ!それと例の黒虎のヨシュアなんだが貴族達の荷とかも色々盗んでるらしくまだ尋問中なんだ。もう少し待ってくれるか?」


 「隊長こんにちわ。私は大丈夫ですので頑張ってください。では失礼します」


 「どんだけあいつは悪さしてきたんだろうな」


 「本当に中々あんな人居ませんよね」


 ギルドに着いた俺達はミーアさんに依頼達成の報告と、ゴブリンの右耳と角ウサギをテーブルに出した。


 「ちょちょちょっと待って!こんなにたくさん狩ったの!?それにこのゴブリンの耳は何よ!?あっ、マスター!?」


 「なんだなんだ?はぁ〜・・・またお前か。こっちに来い」


 「よし、ここで良い。出してくれ」


 「いったいどのくらいゴブリン倒したんだ?」


 「俺の間違いがなければ324匹?人?」


 「匹で大丈夫だ。そんなに居たのか?て事は集落でも壊滅させたのか?なわけないよな。いくら強いっても5等級と3等級が…」


 「あぁ確かロードとか言う奴が居たんで倒しときましたよ!一応こいつだけは右耳だけじゃ分からなかったらいけないんで顔ごと持ってきましたよ。それとこいつが装備してた剣もです。魔石も売りたいんでお願いします」


 「お前これは・・・いやこの魔石は・・・おい!カエラを連れてこい!」


 「じゃまた明日来ますんで明日内訳を…」


 「おい!お前は何を言ってるんだ!?お前も一緒に見るんだよ!」


 "正直、早く帰って風呂に入りたいんだが?"


 "大事な事です もう少し我慢してください"


 「こんにちわ!あっ!噂のトレノ様ですね!初めまして!獣人族でシーフをしてます!カエラと言います!よろしくお願いします!うわさはかねがね…」


 「カエラ!早く鑑定しろ!」


 "おい!ユウコ猫女が出てきたぞ!?"


 "大変興味深いです 是非体液交換して遺伝子の精密な検査をしてみたいです"


 "おい!それこそハラスメントだろう!一体どんな風になってるんだろうな?人間なのに頭と尻尾が猫って・・・本当に不思議な惑星だ"


 「え〜と・・・この剣はどこで?それにこの魔石は・・」


 「ゴブリンロードを倒したとこの新人のトレノが言うからな。ワシは信じれなくてな。カエラどうだ?」


 「まず間違いなくゴブリンロードの剣です。私の鑑定が間違ってなければ。しかもこれ魔剣ですよ?」


 「やったじゃない!トレノ!大当たりでしたね!」


 「シルビアが感情を表に出すのは珍しいな。それにパーティーを組んでるのもな。何か通じるもんでもあったのか?」


 「え!?いやそんな事は…」


 「マスター!全部買い取ってもらっていいですか?正直魔剣は少し気になりますが」


 「いやこの魔剣はやめておけ。ハンパな力なら呑み込まれるぞ。そうだな・・・オークションにでも出してみればどうだ?正直魔剣の買い取り金額を払える程ギルドに金がない」


 「まぁ別に今は金に困ってるわけじゃないから適当に任せてもいいですか?」


 「お前なぁ・・・なら手数料は少しもらうが全部ギルドに任せてくれるか?お前には一切の面倒は頼まない。どうだ?」


 「マスター!話しが分かる!20%でどうです?」


 「おい!そんなにいいのか?ワシはてっきりこれから数時間掛かって契約するもんかと思ったが・・・」


 「別にいいですよ。では全部終わってから俺のギルドカードに振り込みしてください!」


 「なんていうか・・・お前みたいな奴は初めてだ。ミーア!トレノを3等級にしてやれ!ゴブリンロードを倒せるくらいだ。間違いない」


 「えっ!?もう上がるんです?」


 「当然だ。ゴブリンロードを倒せる5等級冒険者なんかどこに居る!」


 "ここに居ますけどね 曹長"


 "笑いそうだから今はやめてくれ"


 「分かりましたありがとうございます。では後はよろしくお願いします」


 「ではトレノ様カードをお貸し頂いてよろしいですか?それにしてもトレノ様は強いんですね!」


 「シルビアのおかげだよ。俺は何もしてないくらいだ」


 「そ、そんな私の方こそ全然・・・」


 「あら!?シルビア様も珍しいですね!パーティー組んでる事すら珍しいのに!」


 「ミーアさん!そんな事は…」


 「はいはい!仲良くて良いですね!はい。お待たせしました!3等級に変更しておきました!」


 「早いな。ありがとう。じゃあ俺達はこれで」







 「おいカエラ?この鑑定の事はあまり人に言うな。それと、シーフのお前に頼みたい事がある」


 「はい、なんでしょうか?」


 「あのトレノのを調べろ!あんな奴が今まで無名なわけがない!この周辺の街で調べてくれ。どうやって倒したか分からんが剣はあいつも下げてたが使用した形跡がない。魔法が使えるかは分からんが完璧に魔力を遮断してて分からぬ」


 「たしかにトレノ様から魔力は一切感じませんでしたがそれくらいなら帝国の魔法兵団の人達でも実力を測られないように遮断してますよ?」


 「いや、どうにも気になるんだ。頼めるか?」


 「まあ分かりましたよ!報酬期待してますよ!」

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