ゴブリン退治
「それで兄弟は俺様の主ユウコを守ってくれてるんだな!主に代わって礼を言うぞ!」
「アグニ!今まで喋る事はできなかったけど、トレノを悪く言ったら許さないよ!」
「いや別にいいんだけど・・・どうせならほかの精霊にも魔力食べさせた方がいいんじゃないか?」
「よくぞ言ってくれたな兄弟!たが俺様は炎の精霊の中でも魔力を人の波長に合わすのが上手いからできたんだ!ほかの属性の精霊が上手くリンクできるかは分からないぜ!?」
「えっと・・・その、なんだ。オレはトレノって名前だからトレノと呼んでほしい」
「そうかっ!!悪かったな!俺様の事は大精霊アグニ様と呼んでもかまわないぞ!ははは!」
「「・・・・・・・・・・・・」」
「冗談じゃねーか!二人してそんな顔するなよ!!」とりあえずお前達はゴブリン倒すんだろ!?ゴブリン倒してから風と水の精霊に魔力食べさせてみろよ?」
「そうだな。意外に時間掛かってるからな。じゃあユウコ転送でゴブリンの集落前に行くぞ」
「はい!分かりました!」
"ユウコ頼めるか?"
"了解致しました"
「トレノってば凄いんだな!時の精霊が居ないのにテレポートが使えるんだな!」
「まぁこれはテレポートじゃなく・・・また後で説明するよ」
「そうか!じゃあ楽しみしてるからな!がははは」
「・・・・・・ここがゴブリンの集落か!?なんか嫌な臭いがするが・・・」
「アグニがなんかすいません」
「いいよいいよ!ユウコとは正反対だなとは思うけど」
"曹長 人間の白骨死体が五体程確認できます"
「頭のユウコが人間の白骨死体見つけたみたいなんだが・・・」
「ゴブリンは人間を食べ、女は犯したりするのです」
「ならさっそく俺っちの炎の魔法で焼いてやってもいいんだろう!?」
「アグニ待て!ここは俺とユウコの魔法の練習になってもらう」
「ならさっきの魔法でやっちまうか!?」
「そうだな・・・ユウコやってみるか?頭のユウコに聞いたら残念だけど生存者は居ないようだ」
「分かりました!私がやります!アグニお願いできる?」
「おうっ!まっかせろい!」
"俺達も一応準備しておく。ストーンバレット50発分くらい魔力チャージしていてくれ"
"了解致しました"
「炎の精霊よ私に…」
「ユウコそりゃなしだぜ!!!せっかく喋れるようになって俺っちの名前まで分かったんだ!名前で言ってくれよな!!」
「わ分かったよ!アグニ!私に力を貸して!ストーンバレット!」
「ほいさっ!!」
ドガドガドガドガドガドガドガドガ!!!
"あの威力はなんだ!?俺達より威力が高いぞ!?"
「へへーん!どんなもんだ!?ユウコが俺っちの真名を呼んで魔法使ったんだ!いつもより威力が増し増しだな!」
「アグニありがとう!少し休憩していいよ!私もこんなに威力が高くなってビックリしているよ!」
「精霊の名前を呼んで魔法を使えば威力が上がるのか!?大したもんだ」
「私も初めての経験でビックリしています!トレノどうでしたか!?」
「あぁ!良い感じだと思う!まだ洞穴の中に居るとは思うが後は俺がしようか」
"ユウコ、ビーコン反射!後どれくらい残っている?"
"ビーコン反射します 残り反応10です 洞穴の奥に居ます いや 出てきます"
「ごごゴブリンロード!?あの魔力間違いないわ!トレノ一度体勢を立て直しましょう!さすがにあれはまずいです!」
「いや待て!あれの何がまずいんだ?少し図体がでかいゴブリンじゃないのか?」
「いやそんな事なくゴブリンロードは我々エルフの天敵で高い魔法防御を持ち…」
「いいよ!多分余裕だ。少し待っててくれ」
ギュルゥァァァァァァァァーーーーーーー!!
「まったく、耳障りな叫びだな」
"曹長 ゴブリンのこの叫びは魔力が篭っています 少し魔力が練りにくいです"
"ふーん。ユウコみたいにエルフだけが使えるように、このゴブリンだけが使える固有の魔法か?まあいいよ。1発で仕留めよう。ストーンバレットより威力が強いランチャーバレットでどうだ?"
"魔力が練りにくい為一発で仕留めきれなかったらチャージライフルの使用を提案します"
"了解。グリッド補助、エイム補助頼む!"
「3 2 1 ランチャーバレット!!!着弾今!!」
"曹長 対象の生命反応確認急いでください"
"敵の生命反応…"
グギャァァァァァァァァーーーーーー
「クッ中々やるな!」
"曹長 大きな魔力を対象から感じます 急いでチャージライフルで焼き払う事を提案します"
"了解。約束だからな。一発で仕留めきれなかったな。俺の魔法はまだまだだったな。チャージライフルを使用する"
"了解 3 2 1 今です!!"
チュドォーーーーーーン!!!!
"対象の生命反応確認 喪失した事を確認 曹長お疲れ様でした 私も魔力を体内で操作するのがまだまだのようです これからもっと精進します"
"いや見事だったぞ!これからもお互い頑張ろうな!いつもありがとうな"
"・・・・・・了解です"
「トレノ!?今の魔法は!?それに仕留めたのはトレノの国の武器ですよね!?」
「あぁ。あの魔法はストーンバレットより強い威力で、炎球も大きく初速が速い魔法なんだがやはりロードと名を持つだけあって仕留めきれなかったよ。けど俺の敵ではなかったようだ。あの、不快な叫びで魔力が上手く練れなくてな」
「やっぱりそうだったのですね。ゴブリンロードの叫びには魔力が乱されるとか昔おばあちゃんに聞いていたのです」
「おばあちゃんは優秀な魔法使いだったんだな」
「はい!おばちゃんの事を私は1番尊敬しています!」
「おいおいおい!トレノってばすげー魔法使うじゃねーか!!!俺にも教えろよ!!最後の鉄っぽいのを触媒にして出した魔法なんか俺っちの全力の魔法より強そうだったぞ!?」
「あっああ。いつかな」
「こら!アグニ!トレノは今大魔法を使って疲れているのです!ちゃんと気をつけて話しなさい!?」
「そんな固い事言うなよ!ユウコもストーンバレットはさっきよりも威力上がって良かっただろ!?」
"俺この手のタイプは苦手だ"
"要は扱い方ですね では精霊のアグニにゴブリンの耳を取ってもらいましょうか?私の言うように伝えてください"
"そんな事で言う事聞くか!?まあユウコが言うなら信じるよ"
「アグニ君?さっきの君の魔法は素晴らしかったよ!もちろん術者のユウコが居てのアグニ君だけどな!これから俺達はゴブリンの右耳を取らないといけないんだが、後でさっきの魔法の原理を教えるからアグニ君がゴブリンの右耳を取ってくれたら大変助かるんだけどな?」
「そんなに俺っちの魔法凄かったか!?そうだろう!?凄かっただろう!?しょうがないな!右耳だけでいいのか!?お安い御用だぜ!待ってな!」
"言った通りだったでしょう?"
"さすがユウコだな。天才だな"
"私はエクセルシオ第18世代軍用脳内チップAIです 精霊がどのような存在かは分かりませんが遅れはとりません"
"頼もしいな。ありがとう"
「トレノはアグニの扱いが上手ですね」
「あれは頭のユウコが提案したんだ。正直俺はあのタイプは苦手だ」
「ごめんなさい。けど私の大切な炎の精霊なので嫌わないであげてください」
「いや嫌いとかじゃないんだ。苦手なんだ。あのテンションがなんとも・・・」
"それ以上はハラスメントになりますよ"
クッ!ユウコのやつまだハラスメントには厳しいのか!!
「とりあえず帰って俺は魔力枯渇の練習とどうせなら風と水の精霊にも魔力を食べてもらおうか」
「そうですね!どうせなら私の精霊をトレノにも見てもらいたいし、喋ってみたいです!」
「了解!悪いがゴブリンの耳をマジックバックに頼めるか?」
そう言って、アグニが高温の炎で焼き切って耳を持ってきてくれたから余り血だらけにならずにバッグに入れ、ついでにゴブリンロードが持ってた剣もバックに入れた。
ユウコが言うには稀にどこで拾ったか分からないくらい良い剣を装備してるゴブリンが居るそうで買い取りに回すって事で話しがついた。
買い取りギルドには鑑定と言う魔法が使える人が居るらしく適正に買い取りしてくれるらしい。それとちゃんと魔石もバックに入れ、ロードの魔石は少し大きかったが俺もそろそろ言語をアップデートしたら普通にしゃべれるはずだから魔石は必要なくなるから売る事にした。