強制スリープモード
「ユウコありがとう!」
「はい!一生懸命に魔力を込めました!もうヘトヘト…」
「おい!大丈夫か!?」
「すいません、魔力は多いほうなのですが少し使い過ぎてしまったようです。魔力欠乏です。少ししたら回復しますので・・・言語魔法も少しだけ解かせてください・・・」
"ユウコ!エルフのユウコを見ていてくれ。魔力欠乏がどんな症状か分からないが俺のせいで悪い事をさせてしまった"
"了解です 後、ドローンに粉末作業をさせますがよろしいですか?"
"ああ。出来次第飲むよ。てかさすがに水と一緒に飲んでも大丈夫だよな?"
"はい そこは私が上手く分類分けします"
"分かった"
そこから数分程経ちエルフのユウコも少しマシになったらしく起き上がった。俺はどのくらい飲めば良いか分からないがとりあえずコップ5杯程水を用意して待機した。
"曹長 準備できました"
タッパーに粉末を入れてドローンが持ってきたが1ℓタッパー4個パンパンになってて俺はビックリした。
"こんなに飲むのか!?俺本当に死んでしまうかも"
"大丈夫です 私が曹長を死なせません"
悪魔の声だな。よし頑張って飲むぞ!
「ユウコ?本当にありがとうな?死ぬつもりはないがもし俺が死んだら右の胸ポケットに手紙入れてるから読んでくれ」
「そんな!?死にませんよね!?」
「大丈夫大丈夫!ユウコはまだ寝てていいからな?」
それから一心不乱に蒸せても咳を我慢して粉末にした貴重なカリホルニウムを落とさず俺は水と流し込む事およそ50分、ようやく最後の一杯になった
"曹長 最後の一杯です頑張ってください 今の所バイタル正常です"
「トレノ後少しだから頑張って!」
「あぁ。最後だ。頑張るよ」
最後に飲みきったら腹が水でパンパンで吐きそうになった
"曹長 お疲れ様です しばらくカリホルニウムの粉末と 水とを体内で分ける作業をします 胃と食道が気持ち悪くなるかもしれません 強制スリープモードに移行します"
"なに!?この・・・まま・・寝るのは・・・"
「ユウコ・・・今から睡眠に・・・入る・・なんともないから気にしないでく・・れ・・・」
"曹長 無理矢理で申し訳ありません おやすみなさい"
「ちょっとトレノ!?大丈夫ですか!?え!?ユウコ様の使徒様が左右に揺れてる!?トレノは大丈夫ですか?今度は上下に揺れた・・・肯定?また上下揺れた!?喋れてはないけど意思疎通ができた!!!!ユウコ様ありがとうございます!トレノを運びましょう!よし肯定ね!」
"カリホルニウムの粉末は無駄なく脾臓の横に移動できました 次は他の臓器を傷付けないように丸く球体にカリホルニウムを形成して血液の循環を通して そうすれば魔力溜まりに上手くいき ここは第9肋骨から第11肋骨の高さで 脾臓の漿膜で包んで これを臓器の一つとして身体に認識させて…"
「トレノは大丈夫かしら?ユウコ様は大丈夫と肯定してたけど・・・もう二時間も経つんだけど・・・そうだ!トレノが目を覚ました時にお腹空いてたらいかないから何か作っててあげよう!何が良いかな・・・確か香草焼きが美味しいと言ってたからそれにしよう!角ウサギくらいならいるよね!?今なら魔力枯渇してるから近くまでくるよね!?角ウサギくらい魔法使わなくても勝てるし!獲ってこよう!」
「おい!こんな所に家があるぞ!?知ってたか?」
「いや?前来た時はこんなのなかったぞ?それにこの四角いボロボロの物はなんだ?」
「さぁ?とりあえず黒虎が捕まってしまったから貸してた金が返ってこねぇ〜から俺達も金欠だ。何か金目の物を頂いて行こうぜ」
「しっ。ちょっと待て!エルフが居るぞ!?」
「本当だ!ここはエルフの家か!?エルフは魔力が高い、3人じゃ心許ないが一斉に掛かれば大丈夫だ」
「あっ居た居た!トレノのご飯になりなさい!」
バコッ!!
キューーーーーン
「良し!マジックボックスに閉まって・・・」
誰か居る!?いけない!今隠蔽魔法解除してる・・・魔力もあまり回復してない・・・
「今だ!!かかれーーーっ!!!!!」
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