AI ユウコの嫉妬
急いで声の聞こえた方に向かった。走って15分もしない所に女2人男1人が居て、見るからに冒険者って感じの格好の人達だった。ただ男の方は誰が見ても分かる虫の息だ。襲われてるのは魔物かと思ったが相手を見ると、辺りに異臭を放つ男7人だった。
「おいおいまた馬鹿が現れたぞ!」
「女も3人だ!みんなで犯して奴隷に売ってやろうぜ」
「男は面倒だから殺してしまえ!」
「近くで悲鳴を聞いてやって来た。違うと思うが一応聞く。この臭い男共はお前達の仲間か?」
「おうおう!随分威勢がいいじゃねーか!?おん!?この人数差が分からんのか?」
「俺達・・・・は冒険者・・ギルドのスピカ・・て名前のパーティーだ・・・どうか二人を・・・守っ・・・・」
少しだけ自分達の事を言って男の方は果てた。
「いやぁぁぁ!!いやよ!!ミスト!!死んじゃいや!!!」
「そんな悲鳴は後でもっと聞かせてくれよ!」
「「「ぎゃっはっはっはっはっ」」」
"3人ユウコに任す。こいつらは問答無用だ"
"了解しました いつでもいけます"
"どうせだ。こんな奴らに負ける気がしない。剣なんか訓練生以来だ。俺は右から4人一気に殺る。ユウコ 目標ロックオン俺の合図で撃ち方始め3 2 1 今だ"
バンッバンッバンッバンッ
グシャッグシャッグシャッ
"情報を聞く為一人右手だけを切った状態に留めた。ユウコ 状況は?"
"目標の生命反応を確認 喪失した事を確認しました 曹長 お疲れ様でした"
「えっ!?トレノ!?!?もう殺ってしまったの!?なんていう剣技!?まったく見えなかったんだけど!?」
「危うく全員殺してしまいそうだったよ。なんとか一人だけ残した。状況を聞く」
「はっはい!」
「おい!男!誰がどう見てもお前達がこの3人に危害を加え且つ俺達にも危害を加えようとした為、止むなく制圧させてもらった。正直に話せば命は助けてやる。何故この男達を襲った?」
「いってぇぇぇー!!痛ぇぇよ!!!」
ボコッ!!
「分からんようだな?もう一度聞く。何でこの3人を襲った?」
「頼む!!何でも話すから手を手を治してくれっ!!!」
「他人の事より自分の事が先か?お前は舐めてるのか?」
「えっと・・・助けてくれてありがとうございます・・・私たちはオギゴの街の冒険者ギルドに所属する3等級冒険者パーティースピカのソフィーと言います。こっちがミラです」
「ソフィーさんとミラさんね。男の方は・・・間に合わなくてすまなかった。二人とも怪我はないか?」
「はい。私たちは大丈夫です。本当に助けて頂いてありがとうございます」
「私達が近くに居て良かったですね。後で詳しい事教えて下さいね?トレノこの男はどうするの?」
「状況を聞こうと思ったんだがこいつは泣き喚くだけで話しにならん。ていうか、俺は仮にも人を殺したんだが罪に問われるのか?」
「いえ、状況が状況ですので事情を話せば大丈夫かと思います。それに見た所この人達は賊だと思います」
「そうか。逮捕とかされるのかと思ったよ。ならこいつはオギゴにでも連れてくか?それで門番に事情を話そう」
「お、おい!俺の手の治療は・・・」
「何で俺がお前の治療をしてやらないといけないんだ?そんな義理はないと思うが?」
"曹長 初対面ですが冒険者の男の亡き骸を埋葬するか 街に運ぶ事を 提案します"
"そうだな。こんな所は可哀想だ"
「良ければだが味方の男を街まで運んでやりたいと思う。構わないか?」
「え!?そんな事までしてくれるのですか!?」
「ミラさんだったかな?俺ならこんな森でそのまま死ぬのはごめんだ。別に友達でもなんでもないがそれくらいは人としてしてやるのが礼儀だと思う」
「実はいきなり賊に襲われてリーダーのミストが守ってくれて・・・それで・・・」
「いやすまない。言いにくかったら言わなくていい。ミストは残念だが、二人は生きてる。街までは俺が運んでやるから二人で弔ってやれ」
「ありがとうございます。それでお二人のお名前は!?」
「私達は今日からパーティー組んでるシルビアとトレノだよ。私個人は3等級冒険者だけどパーティーとしてはまだ5等級だからそんな畏まらないで!」
「え!?5等級でさっきの剣技!?トレノ様は何者なのですか!?正直ミストより剣が・・・」
「そうなのよ!トレノはカッコよくて剣も強くて頼もしくて料理もできて…」
「おい!!俺の事はどうでもいい!!行くぞ!シルビア、道案内頼む」
「え!?あはいっ!!すいません!とにかく!トレノは凄い人だから!」
"エルフのユウコはどうしたんだ!?いきなり俺の事あんなに言われて恥ずかしかったぞ!?"
"それを私に言われても 分かりません CPUが50%に上がりました"
"おい!ユウコ!なんでCPUが上がるんだよ!?"
"さぁ ご自分で考えてください"
"おい!そりゃないぜ!?冷たすぎるぞ!!"
ただの軍用AIである私がなんでこんな頻繁にCPUが上がるのか分からない もしかするとこれが人間で言う 嫉妬 ってやつなのでしょうか? まだこの事を聞く事はできませんね
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