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魔法剣とは

 「今思えばあの宿の奥さんに夜ご飯の事何も言ってなかったが良かったのか?」


 「あっ!いけない!宿に戻って今日は要らない事伝えましょう!」


 「別に今日そのたこ焼き食べなくても良いんじゃないか?宿の料理人にも失礼だし。またあの森に帰ったら作ってやるよ。それに材料はあっても焼くプレートとかはないから作らないといけないしな」


 「トレノ・・がそういうなら我慢します・・・でも必ず作ってくださいね!?」


 「ああ。近い内必ずな」


 「じゃあ次は服と剣を買いに行きましょう!ここから近いのは仕立て屋さんなので先に服を買いに行きましょう」




 「いらっしゃい!当店は帝国一服の仕立てが上手いよ!お兄さんはどんな服がお望みだい?」


 なんか調子の良いおじさんだな。エクセルシオの俺が良く行ってたバーのマスターに似てるな。


 「特に決まってないんだがここはわざわざ一から作る店なのか?別に既製品でいいんだが?」


 「古着ならこっちだよ。さあ、ここが古着が置いてる部屋だ。決まったら声をかけてくれ」


 「トレノ・・私が選んでもいいですか!?似合う服探しますので!!」


 「ああ。すまないお願いするよ」


 正直俺は着れれば服なんか何でも良いんだがどの惑星の女性も服選びは時間がかかるな。軽く1時間は経ってるぞ?


 "データバンクに女性の買い物の平均時間とか誰かアップデートしてないのか?"


 "知識の泉によるとおおよそ1時間と20分38秒となっています"


 "長いな。変な事聞いて悪かった"


 "いえ 大丈夫です"


 「トレノ!こっちも似合うんじゃないですか!?いや、こっちも!」


 はぁ・・・・まだ先は長そうだ。そういえば下着が見当たらないがどうなってるんだ?それに俺ばかりじゃなくユウコにも買ってやらないといかないな。


 「シルビア?俺のはそろそろいいからシルビアの服も何着か買ってもいいぞ?てか買いなさい。その一着だけじゃいくら綺麗なシルビアでも臭くなってしまうぞ?それと下着は置いてないのか?」


 "曹長 今の言葉はハラスメントに当たります 訂正する事を検討します"


 "今思えばそうだ。すまん"


 「いや、悪い。今の言葉は訂正する。とにかくシルビアも何着か買いなさい」


 「すいません、自分が臭うとは分からず・・・・」


 "ヤバイ!ユウコ早くデータバンクでこういう時の対処法を!"


 "そんな対処法知識の泉にもデータありませんよ"


 絶対あるだろう!しくじったな。これからは女性へは言葉遣い気をつけよう。


 「いや、まだ全然臭くないしむしろシルビアは良い匂いがするから・・・さっきのはこれからの意味で・・・とりあえずシルビアの服は俺が選ぶよ!これとこれとこれをセットで買おう!これは俺が出すから!店主!会計頼む!」


 「トレノ!これを買ってくれるんですか!?これ気になってたんです!でもこれはちょっと値段が・・・それと下着はその・・・人それぞれサイズが違うから・・・」


 「ん?どういう意味だ?そりゃサイズは違うが俺はそんなに太ってないし、痩せすぎでもないぞ?」


 「いやその・・・男性の・・・」


 「お兄さん!お目が高いね!この服は古着の所に置いてるが実は、ある貴族様に仕立てた服なんだが出来上がってからいらないって言われてどうしようか思ってたんだ。それと下着はこっちだ。お姉さんはここで待ってなさい」


 「店主?そりゃ下着は人に見せるもんでもないが別にそこまで・・・」


 "曹長 これは大変興味深いです 是非知識の泉にアップデートを"


 「これがここらへん地域の下着か?」


 「はい。一般的な下着になっております。ただ最近はこういう下着も流行ってきております」


 「だめだ!だめだ!この一般的な下着は却下だ!この大昔の部族がつけてるような局部を隠すだけの物なんか断じて下着ではない!こっちの流行ってきてるという方にする!これならまだブリーフ型だが許せる!」


 「もも申し訳ございません!私が浅はかでこの二つの種類しか知りませんでした!」


 「いや、店主声を荒げてすまない。こっちを4つ程買います」


 「あありがとうございます。すぐに用意致します。それとさっきの彼女の服は買ってくれるので?」


 「はい。彼女に買ってあげようと思います。それでいくらでしょうか?」


 「いっぱい買ってくれたから少しサービスするよ!30万ギルでどうかな?」


 "ユウコ、30万ギルは大金貨何枚だ?"


 "大金貨3枚になります 普通の人が三ヶ月過ごせる金額に当てはまるかと思います"


 "高いな。分かった。ありがとう"


 「少し高いけど買います。はい大金貨3枚です」


 「確かに預かりました。マジックバッグに入れますか?」


 「ああ。そうするよ。シルビア頼む・・・シルビア!!?」


 「あっはい!すいません!下着の方は決まりましたか?」


 「あ、あぁ。下着の方は最近流行ってきてるやつを買ったよ。その・・・知らなくて変な事聞いて悪かったな」


 「いえ、私の方もあまりその・・・詳しくなくて・・すいません」


 これからは俺の常識がこの惑星に当てはまるとは限らないからな。気をつけよう



 「ちょっと疲れたな。服屋から武器屋まで遠いな」


 「そうですね。やはり武器を買う人は冒険者が多いので他のお店とかは離れて出品してますね。どうしても治安が悪くなりますからね」


 「おい、兄ちゃん良く来た。何が望みだ?」


 「特に決まってないんだ。少し見させてくれ」


 "曹長 何本かあの成分の残滓がある剣があります"


 "そうなのか?どれだ?"


 "対象に印をつけます"


 この4本がそうなのか?見た目はまったく普通のと変わらないんだけどな。何か特徴があるのかな?


 「俺の店の魔法剣を全部持つとは中々目利きがいい奴だな。軽くなら魔力を入れても良いぞ」


 「シルビア、魔法剣とはなんだ?」


 「魔法剣はその名の通り剣に魔法を纏わす事ができる剣です。ただ・・・今のトレノは魔法が・・・」


 「なんだいなんだい!?兄ちゃん魔抜けか?魔抜けが魔法剣を持っても意味がないからこっちなんかどうだ?でも兄ちゃんは俺が見た感じなら相当な修羅場を潜ってきたように見えるんだがな」


 「魔法が使えない事は魔抜けと言うのか?なんか馬鹿にされた気分だ」


 「そう聞こえたならすまん。謝る。謝るが別に馬鹿にしたつもりはないぞ?それにさっき言ったように俺は兄ちゃんは中々やる男に見えるがな」


 「そうか。俺の思い違いだな。こっちこそすまん。ならこの剣を買うと…」


 「トレノ!この魔法剣にしましょう」


 「え?シルビアでも俺は魔法が…」


 「いいえ。これから私が絶対にトレノに魔法を覚えてもらいます。なのでこちらを買いましょう。それに魔法剣でも魔法を纏わさなかったら普通の剣になります」


 「よっ!姉ちゃんも中々良い事言うね!しょうがねぇ〜!大金貨15枚を12枚にしてやろう!」


 「分かった。サービスありがとうな!ならこれ金貨12枚…」


 「トレノ!剣は私が出すって言ったよ!?だからそのお金は仕舞ってください」


 「いや、こんなに高いのは申し訳ないよ」


 「かぁ〜!!おい!いちゃつくのは外でやってくれよ!それに姉ちゃんも男に剣を贈る事はどういう事か分かってるんだろう?部外者の俺が言うのも変だが、この兄ちゃんはかなり強そうだが魔法を覚えてからでもいいんじゃないのか?」


 "ユウコ?剣を貰う事に何か意味はあるのか?"


 "いえ そのようなデータは知識の泉にもありません"


 「シルビア?剣を贈るって何の意味が…」


 「はい!マスターこれで大金貨12枚です!たまにメンテナンスにきます!ありがとうございました!では失礼します!トレノ・・早く行きましょう!」


 「おっおう!毎度あり!」


 それにしてもあの男は幸せ者だな。あんな美人な女から好まれてるんなら俺なら迷わず受け取るがな。

 

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