地球料理のホログラム
「トレノこれからどうしますか?」
「う〜ん。とりあえず約束のあのクソ共には一杯分の酒代は置いてきたが俺も酒が飲みたくなったぞ。だが今から飲むのはな・・・。とりあえず買い物と俺の服購入してもいいか?後、これ半分預けておくから好きな物買うと良い」
「そんな!こんな大金頂けません!」
「いや、別にいいよ。今のところ金に困りそうもないし、宿代も出してもらってるしな」
「そう言われても・・・ならこうしましょう!今日購入する物は私がこのお金から出します!それでかまいませんか?」
「ああ。分かった。じゃあ案内よろしく頼むよ」
それにしても本当に地下にこんな町があるなんて信じられないよな。魔法というのもまだ分からないしな。調味料と服買って、この町の宿に泊まって・・・なんとかカリホルニウムを貰うか・・・先は長いな。
"曹長 先程の件で言語解析が進んでおります 今日の夜にでもアップデートしておきますか?"
"ああ。今日の夜に頼む。それと今日は普通に酒を飲みたい。何もコントロールはしなくていいからな"
"了解致しました"
「到着しました!ここが私もたまに買い物してるロイズ商店です!」
「これはこれは!今日もお美しいシルビア様お買い物ですか?」
「またまたお世辞が上手ですね!ロイズ様、今日は私の友達?のトレノ・・を連れて来ました!調味料などを買いたいそうです」
「友達なのに疑問系ですか?はは、またおかしな御関係で。ロイズ商店のロイズと申します。何でも取り揃えております。地下街ですが本国サハリン帝都に負けないくらい取り揃えておりますよ」
「紹介に預かりましたトレノと申します。シルビアさんとしばらく行動する事になりました。それで、一通りの調味料各種と酒とか置いてありますか?それと野菜や肉なんかもあれば欲しいかな。あ!後マジックボックスだったかな?あれも置いてありますか?」
「そんなにたくさん失礼ですが、代金の方は大丈夫ですか?」
「あっ、ロイズ様!代金は大丈夫です!大金貨30枚で全部揃えてくれますか?」
「大金貨30枚とな!?いやはやこんなに購入してくれるお客様は久しぶりです!では、マジックバッグ中を大金貨10枚で残りを調味料や食料でよろしいでしょうか?後は・・・サービスで、まだそんなに入荷できないエールで、とある町で極秘に製造されてる酒をつけましょう」
「ロイズ様いつもサービスありがとうございます!それでお願い致します!トレノ・・もそれでいい?」
「ああ。シルビアに全部任せるよ」
「では代金の方を・・・はい!確かに預かりました!準備致しますのでこちらでお待ちください。テーブルの上の甘味はサービスですのでお食べになってください。紅茶をお持ちします」
「ユウコ、何から何までありがとうな。本当に金は良かったのか?」
「いえいえ、私が助けられて逆にお礼をしないといけないのに、また借りを作るような感じになってしまい・・・」
「その件はもう良いよ。この後は服が欲しいから服は俺が自分で払うよ」
「いえいえ、この後は大金貨一枚で服を購入して、後は見た目が丸腰ではさっきみたいな事がまたあればいけないので、トレノ・・が良いなら剣を渡そうかなと・・・ダメですか?」
「ちゃんと考えてくれてるんだ。すまん。ありがとう。ならここはユウコに甘えるとしようかな。それとこのお菓子中々美味しいな。しっとりクッキーとか子供の時以来だ」
「これは恐らく小麦粉にミルクと砂糖が入ってると思います。ミルクも多分ラタのミルクじゃなくターロのミルクじゃないかな?」
「詳しいな。俺が居た国の生き物と違うから分からないや。暇ができればお菓子作りもしたいな」
「トレノ・・は料理も作れるのですか!?」
「まあ素人レベルだけどたまに休みの日や軍に入る前なんかも家族に作ってあげてたりはしてたかな。やってる事は泥棒と変わりないし、もし国にバレたら捕まえられるが、もう1人のユウコの名前の由来になる惑星近くで任務をしてて、休みの時にドローンをステルスモードにして食べ物研究もしてたな」
「ステルスモードというのがどんな事か分かりませんが凄い事してたのですね!私もトレノ・・が作った料理食べてみたいです!」
"ユウコ、ドローンからホログラム見せられるか?あの地球の日本で記録した、たこ焼きだ。確かフォルダ1に入れてたと思うが"
"・・・・・・・・・・・・・"
"ユウコ!?聞こえてるか!?"
"・・・・・。分かりました このたこ焼きは原材料が小麦粉なので再現できそうですね"
"ビックリしたじゃないか!何で無視したんだ?"
"何か私にも分からないんです 対象エルフのユウコと楽しそうに曹長が話してるのが いえ何でもありません 申し訳ありません"
"また夜のアップデートしてる時 ノンレム睡眠時の夢で話そう"
"すいません"
「ロイズさんが来たらいけないからとりあえず今はこれだけだがこの料理なんだが、たこ焼きと言うらしい。小麦粉がベースの料理なんだ。凄く美味しそうじゃないか?」
「これまた凄い魔法ですね!その場を記憶させる魔法ですか!?それに確かに見た事ないですがかなり美味しそうです!えっ!?匂いも・・・!?」
「これは魔法ではないんだが、映像を記憶する方法があるんだ。それとその場の現地の匂いや天気、環境音なんかも記憶させられるんだ」
「凄い!凄いっ!そんな事ができるのですね!!このたこ焼きという料理が作れるのですか!?」
「多分作れると思う。夜にでも作ってみるか!」
「わーい!トレノありがとうございます!」
「失礼致します。随分とご機嫌なようで。言われてた物はこのマジックバッグに入れております。また何か足りない物あれば是非ロイズ商店にお越しください」
「ああ。また頼むよ」
「ロイズ様ありがとうございます!また来ますね!」
「セバスチャン!あのシルビア様があんな顔されるの見ましたか?あのトレノ様って方はまた来てくれるはずです。私が居ない時はあなたが接客しなさい!それとトレノ様には最上級のおもてなしをしなさい!」
「何か感じる事でもあったのですか?聞いた所さっき冒険者に登録したばかりだそうですよ?ただ久しぶりの最初から5等級からだそうですが」
「私の商売の勘ですよ」
「さすが旦那様。ではそのように致します」
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