町に向かう
それから俺達は一度ユウコが作った家に戻り魔石を取りドローンに持てるだけ持たせて、持てない分はエルフのユウコのアイテムボックスに持ってもらい町に向かう事にした。
「町の入り口はここから近いのか?」
「近い事はないですがここから1時間程北に向かった所にあります」
エルフのユウコにそう言われ俺達は町に向かい歩き出した。正直ドローンに先行させ転送して行っても良かったんだがエルフのユウコが案内すると意気込んでたので少し遠いが歩いて行く事にした。
「持てるだけ魔石は持ってきたがこれでどれくらいのギルになるんだ?」
「これだけあればかなりの金額になりますよ!」
「お金の価値はどの硬貨が価値が高いんだ?」
「下から順に言うと、銅貨、大銅貨、銀貨、大銀貨、金貨、大金貨、白金貨、聖金貨、聖白金貨とありますかが白金貨より上は大商人や貴族にならない限り使う事はないです。私も見た事がありません」
"ユウコ、今の覚えておいてくれ。それと今日の夜に一度言語のアップデートを頼む。まあまあサンプルは集まったんじゃないか?"
"分かりました まだ1人でしかサンプルはないですが言語15%程は解析完了です"
"ありがとう。頼むよ"
"了解しました"
「この世界の人間が1ヶ月暮らすのに必要な金はどのくらいなんだ?」
「はい。だいたい大金貨一枚あれば暮らしていけるかと」
目安としては大金貨で10万クレジットくらいとしよう。この国物価はまだ知らないがエクセルシオよりだいぶ低そうだ。
"ユウコ、町に到着したら言葉だけじゃなく文字にもリソースを使い解析を始めてくれないか?マッピングは一時中断しても良い"
"私も提案しようかと思ってた所です 了解致しました"
「ここが迷いの森の町オギゴの入り口です!!この手前の木に魔力を入れると・・・・扉が現れました!さあ行きましょう!」
"ユウコ!?見たか!?科学では説明つかない事が起こったぞ!?"
"はい トレノ曹長 これは一度ゆっくり解析してみたいですね"
「どういった原理でこの入り口はできてるんだ?」
「実は大昔時の魔道士達が当時の国王に命じられこの森に町を作るように言われて町全部に隠蔽魔法をかけてるのです。その魔法陣の中心が町のギルドがある場所なのですが、またこれは追々教えます!さあ行きましょう!」
「うわっ!すげー!!ここは凄いぞ!本当に町がある!」
「お前はオギゴに来るのは初めてか?悪いが冒険者ならプレートを改めさせてくれるか?」
「この人は私のツレです。代わりに私のプレートを出します。この人は今から冒険者になる予定です」
「ふ〜ん。なら保証料銀貨1枚かまわないか?」
「これでかまわないですか?毎日お疲れ様です。エールでも飲んで下さい」
「分かってるじゃねーか!ねーちゃん!ありがとよ!」
「トレノ・・こっちこっち!」
「なぁ?なんで多めに金を渡したんだ?」
「ああいう人には多めに渡してたら入場が混雑してる時とか融通してくれるからです!そんな事より宿を取り冒険者ギルドに向かいましょう!そしてトレノのプレートを貰いましょう!これは身分証代わりになりますので」
「ああ。分かったがまだ金は持ってないぞ?それにさっきの銀貨も後で返すからな」
「いえ、トレノ・・からは色々あれ以上の物を貰いましたのであれくらい大丈夫です!とりあえず宿はこちらになります!ここが私がオギゴに来た時は常宿にしてる木漏れ日亭です!」
「あっ!ユウコちゃん!!じゃなかった、シルビアさんお久しぶりです!」
「だからこの町に来てる時は気をつけてって何回も言ってるじゃないですか!オギゴのお母さんお久しぶりです!1人部屋2つ空いてますか?」
"トレノ曹長 恐らくこの町でのエルフのユウコ様の偽名だと思われます トレノ曹長もユウコ様を偽名で呼ぶ事をおすすめします"
"分かった"
「空いておりますよ!今回は連泊ではなくていいんですか?それと、とうとうシルビアも彼氏ができたの〜!?」
「ち違います!この方はトレノという方で森で助けて頂いて…」
「トレノと申します。シルビア様とは先日お会いしたばかりでこれからオレが冒険者になるので色々教えて貰ってるのです。ここの宿は見た感じ落ち着きますね。よろしくお願いします」
「なんだい!?冒険者を目指す奴の割に凄い礼儀正しいじゃない!?シルビアをちゃんと守ってやりな?せっかく良い奴に会えたんだ!一泊分サービスしてあげるよ。それで何泊するんだい?」
「とととりあえず、4泊お願いします!」
「はい、毎度ありがとうね。銀貨6枚かまわないかい?はい。確かに!2階の角の部屋2つだからね!朝食は朝の6時からと夜ご飯は7時からだよ!酒は別にお金がかかるから気をつけてね!ようこそ木漏れ日亭へ!」
そう説明を聞き部屋に向かいユウコの荷物を置いてとりあえず腰を下ろした。俺の荷物はドローンに持たせてるから実質0だからな。
「トレノ入ってもいいですか?」
「ああ。良いぞ」
「さて、宿は取れましたがどうしますか?先に魔石売ってそのついでで冒険者登録にしますか?」
「そうだな。そうしよう。その登録はすぐできるものなのか?」
「一応試験はありますが何もできなくても絶対に受かりますので大丈夫ですよ」
「分かった。じゃあ魔石売ってから登録をしよう」
そう言い俺達は町の中心にある冒険者ギルドに向かった。