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変わるAIユウコの思い

"ユウコ?エルフのユウコが付けてる首輪は切断できそうか?"




"成分を分析しない事にはなんとも言えませんが見た感じ鉄でできてる感じがしますのでエアブレードナイフで気をつけて斬れば良いと提案いたします"




"エルフのユウコが嫌じゃなければ戻って来たら斬るとしよう。それと嫌がってないか?"




"はい 少し怖がって居ましたが今は景色を見る余裕があるようです 戻りますね"





「はぁ〜!!楽しかった!!!トレノ様!ユウコ様こんなに楽しい思いをしたのは150年生きて初めてです!ありがとうございます!」




"俺の聞き間違えか?150年と言わなかったか?"




"聞き間違えじゃありません"





「あっ!トレノ様は知らなかったですよね!?エルフという種族は長命なのです!だいたい老衰で亡くなるなら800年程は生きる種族なのです!容姿は100年程で成熟して600年は変わらないとされて残りの100年程で急速に老けていくのです」





「そうだったのか。俺の国にエルフという種族が居ないからビックリしたよ。それでユウコさんは人間で言うと何歳くらいなの?ちなみに俺はこの国の時間軸だと分からないけど俺の国の時間軸で26歳だ」





「人間で言うと15歳くらいかな?けどもう大人なので普通に接して下さい!!!それと・・・私を売ってお金にするのは・・・」





「ああ。そんなつまらない事俺は絶対にしない。むしろ奴隷とか虫唾が走る。もし誰かが・・この国の帝国だったか?がまたユウコさんを攫いに来るなら俺が相手をしてやるよ。俺の近くに居る間は絶対手出しはさせない。約束するよ。それにお礼なんか要らないからその代わりこの国の言葉を教えて欲しい」





「え!?そんなの悪いです!何かお礼をしないと・・・」




「本当にお礼は良い。見返りを求めて助けたわけじゃない。それともしユウコさんが良いなら奴隷の首輪?を外してやれるかもしれないがどうする?」





「ありがとうございます!!それと名前にさん付けはしなくていいです!後首輪なのですがこれは普通の鉄でできてるのですが隷属の魔法がかけられた鉄なので普通には外れません。外すには強力なディスペル魔法をかけれないと外れないのです。このディスペルが使えるのは私のおばあちゃんくらいじゃないと・・・」





"魔法の鉄と言ってるがいけそうか?"





"魔法がまだ何か解析できていませんが試してみる価値はあると提案します"




"分かった。エアブレードのパワーを最大にするから肉を切らないように補助を頼む"




"了解しました"




「これから俺のナイフで首輪を斬ろうと思う。動かなければ多分斬れると思うが動けば肉を切ってしまうかもしれないから脅すわけではないが動かないで居てくれるかな?」




「わ分かりました。できるだけ動かないようにしますのでその・・・もし肉が切れても文句は言いません。トレノ様が居なかったら私はどうせキラースネークに食べられてたかあの男に焼き殺されてたので」




エルフのユウコの境遇を聞いて胸糞が悪くなり思わず力んでしまう






"曹長 もう少しリラックスしてください 大丈夫です 私が補助してますよ"





"すまん。エルフのユウコの事を考えて力んでしまったみたいだ"





"私はそんな優しい 曹長を誇りに思います 曹長のAIになり喜ばしく思います"





"なんか最近どんどん変わっていくんだな?口調も優しくなって人間味があるというかなんというか"





"私にも分かってないんです ただ曹長が 対象 エルフ族 ユウコ様としゃべって言語サンプルがもっと欲しいのですが しゃべってほしくない感じがします"




"なんじゃそりゃ。まあ良い。行くぞ"





シュイィィィィィィィィィーーーーーーン




"曹長 少し補助線から外れてます右に0.5度修正  それでいいです 3 2 1"



コロン




「え!?取れた・・・の?やった!!!隷属の魔法が掛かってたのに取れた!!!トレノ様本当にありがとうございます!ユウコ様もありがとうございます!!」




「確かにこれは俺一人じゃ難しかったよ。ユウコもよく恐れずに動かなかったな。これでとりあえずは大丈夫かな?どこか切ったりしてない?」




「大丈夫です!血も出てませんので大丈夫です!」


バタンっ




「おい!大丈夫か!?!?」




"恐らくあまりの緊張で 気を失っただけでしょう 少し寝かせば目が覚めます それより曹長 彼女が目を覚ましたら魔法の事聞いてくださいね"




"分かったよ。ユウコ今回もありがとうな。必ずカリホルニウムを見つけるからな"





AIである私はこの言葉を曹長から聞いてまた違う何かを感じたが何も言わなかった もっと曹長の役に立ちたい この思いがどんどん強くなってくる 私もあなたを絶対一人にしない 絶対死なせたりしない


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