突然の敵襲
似た作品の真似ではないですが影響を受けてる作品があります。あの作品の真似じゃん!とか思われるかもしれませんが自分なりに書いていきたいと思います。よろしくお願い致します。
「今日の見回りはどうだった?」
「今日はソンブレロ銀河の奴らは大人しかったぞ」
「そうか。じゃあ今日は艦のバーで一杯やるか!?俺は明日公休日なんだ。って言っても艦の中でなんだがな」
「俺は明日もまたソンブレロ銀河を見回りしなくちゃいけないの分かってるだろ!?」
「そう言って、いつもお前は艦隊学校時代から付き合ってくれるんだよな」
「本当に今日は勘弁してくれ。フーバーも艦の中で休みなんだから身体を休めとけよ?お前の脳チップAIの名前誰だったか?ジュリアだったか?ちゃんと休めとかないと暴走してしまうぞ?」
「そう言ってもここ最近AIの暴走事故はなくなっただろ?最後は500年くらい前だったか?まったく艦に配属条件で脳チップ埋められるのだけは勘弁だったよな」
"フーバー曹長。私の悪口はそこまでにしないと暴走して脳を溶かせますよ?"
「わりぃわりぃ!冗談だよ!んじゃ俺は今日は休みますかね〜」
「んっ?ジュリアが何か言ってきたのか?」
「勝手に暴走して脳を溶かしましょうか?だとよ!冗談でも笑えねーよ」
"トレノ曹長の脳も焼き尽くしましょうか?"
「何で焼き尽くされなきゃいけねえんだよ?俺は普通に任務から帰ってきただけだろ!?」
「お前の脳チップAIの名前は確かユウコだったか?何か言ってきたのか?」
「あぁ。俺の脳も焼き尽くしましょうかだとよ。どんどん進化していって普通に脳内で会話もできて通常使えない脳も使用率100%まで自動処理してくれるんだから便利だよな。敵を撃つ時も補正までしてくれるんだからな」
"それは私の事褒めてくれているのかしら?お礼に今日の睡眠はレム睡眠だけにして快適な睡眠をプレゼントしますよ?"
「でもよ、お前のAIの名前は中々変わった名前にしたんだな。なんでもあの田舎の太陽系の地球だったか?その島の小さな国らしき女の一般的な名前なんだよな?」
「趣味で2000年前の電波で飛ばす無線機を弄ってたらたまたま地球の電波をキャッチしたんだ。その音声を翻訳機を通して聞いたら男と女がどうやら地球の歌の事話しててその女の名前にしたんだ」
「確かにほかの隊員の奴らは軍に居る間は実態はないが『相棒になるから親しみを込めた名前にしろ』と上官に言われたんだがトレノだけ1番って名前だったんだよな?さすがにあれはどうかと思ったぜ」
「まあまだ艦隊学校卒業してチップを埋めて2日しか経ってなかったから名前の最終締め切りに間に合ってさすがにあれは俺も可哀想だと思いこの名前にしたんだ」
ドォォォォォォォーーーーーーーーーーーーーン!!!!
「なななんだ!?なんだ!?おいっ!フーバー大丈夫か!?」
「っててて。って何が起こった!?」
「分からない。とりあえずお前は頭にかなり深い傷ができてる。ジュリアだったか?のおかげで痛点はなくなって血も止まっているが動かない方がいい」
「艦内に緊急通信!艦内に緊急通信!ソンブレロ銀河方面及びラリカール銀河の方角からの同時攻撃を受け艦は航行装置及びジャンクションワープ装置が破損した。隊員直ちに重力場スーツ及び反射スーツを着て脱出ポッドに乗れ。繰り返す・・・・・」
「くそっ!なんなんだよ!おい!フーバー聞いただろ!早くスーツを着て脱出ポッドに急ぐぞ!くそ!東側の銀河の奴らが手を組んだなんか聞いてないぞ!」
「トレノすまん!手を貸してくれ!」
「当たり前だ!お前をここで死なせはしない!」
"トレノ曹長 フーバー曹長のAIジュリアから秘匿通信が入りました フーバー曹長の血液中の血漿が急激に低下して現在体内の臓器で補填しておりますが早く手当てしないと生命維持活動が停止するそうです"
"何!?こんな状況でそれは無理だぞ!?秘匿回線という事はフーバー本人には・・・"
"はい 伝える事によってバイタル維持に支障でるため伝えてないそうです"
ドドーーーーーーーーーーーンッ!!!
「敵襲!!フーバー曹長!トレノ曹長!!クソッ!ソンブレロの犬共が!」
バババババババーーーン
「ライアン上等兵か!?助かった!敵の奴らラルシングワープも持ってきてるのか!?それに艦内に現れたということはもう座標も特定されてるのか!?」
「はい!恐らく敵は艦の拿捕じゃなく殲滅だと思います」
「何でこんな田舎の宙域の艦を攻撃してくるんだよ!ライアン上等兵!今よりフーバー曹長を連れて脱出ポッドに向かう!見ての通りフーバー曹長は最初の攻撃で頭に怪我をして命に別状はないが直ちに手当てをしないと敵の手にやられてしまう!オレのディスラプター銃とチャージライフルを持って着いてこい!それと最低限の応急処置ができる麻酔とAI維持に必要なマテリアを数個持ってこい!脱出ポッドは4号艇だ」
オレはフーバーに気づかれないようにライアン上等兵に嘘を言った。
「了解致しました!直ちに持ってまいります!くれぐれも曹長死なないでください!」
「俺を誰だと思っている!?この艦隊で接近殺闘術DMOで俺に勝てるのはアレス艦長とミシェル砲撃長だけだ。俺の心配はいいから急げ」
「トレノ。すまん。自分の傷の具合を知りたいんだがジュリアが答えてくれないんだ。正直に言え俺はどうなんだ?」
「大丈夫だ!少し額が割れてるがスキャンして再生クリームを塗れば元に戻る!」
「そうか。自分の足で行きたいが何か眠くなってきた。もしソンブレロの奴らが現れたら・・・俺を置いてお前は逃げろ」
「何を馬鹿な事言ってる。早くおんぶするから乗れ」
ドンドンドン!
パーーーーーッン!
くそ!ポッドまで後少しなのにソンブレロの奴らキリがないな。俺もさすがに疲れたぞ。ライアンの奴はまだ追ってこないのか!?
「曹長!やっと追いつけました!ソンブレロの奴らがわんさか居てイベントホールで撃ち合いになっていて弾幕が激しく遅れました」
「それでアレス艦長は!?」
「左手を撃たれてましたが艦内隊員が逃げるまで時間を稼ぐといいVドリンクを飲み敵に斬り込みその隙に私もここまで来れました」
「何!?Vドリンクだと!?艦長はそのまま死ぬ気なのか!?ライアン上等兵!フーバー曹長を頼む!艦長を止めてくる!」
「曹長!それはダメです!その場に居たみんなも同じ事言いましたが、艦長は『艦長とは大き艦だろうと小さい艦だろうと艦長は艦長。乗員、隊員を最後まで守るのも任務』と言いバイタルビーコン及び座標ビーコンを消して突入したのでもう見つけれません」
「なんということだ・・・なら早くポッドに急ぐ!行くぞ!」
"トレノ曹長 フーバー曹長がこのまま持つのは後10分が限度です 早急に処置を提案します"
"分かってるよ!できるならしてるよ!今はまだ無理だ!なんとかジュリアに死なさないように伝えてくれ"
"了解しました"
「よしっ!なんとか着いたぞ!フーバーから乗せる!その後ライアン上等兵はフーバーをスキャンしてクリームを塗ってくれ」
「了解しました!」
ドオーーーーーーーーーーンッ!
「くそ!最後の最後までソンブレロの奴らは!ライアン上等兵に命ずる!直ちに発進しろ!俺はほかのポッドで追いつく!こいつらを排除しないと航行中に砲撃受けたら宇宙迷子になってしまう!」
「そうとは限りません!トレノ曹長早くっ!」
「クッ!もう良い!行けぇーーーー!」
オレは外から発射のボタンを押しライアン上等兵と悪友フーバーの脱出ポッドの座標を故郷の星にセットして送り出した。
くそ!こうなりゃとことん付き合ってやるよ!
そう思いながら俺はライアン上等兵が持って来てくれたディスラプター銃片手にチャージライフルを担ぎながらほかの脱出ポッドを探しなんとか一艇見つけて乗り込む。
艦内決戦なんて艦隊学校のホログラム演習からしてないぞ!ソンブレロとラリカールの奴ら本当に俺たちと戦争する気なのか!?そう思いつつポッドに座標を入れてる時に砲撃を受けた。
ドオーーーーーーーーーーンッ!
敵の奴らまだ撃ってくるのか!?っておい!!!座標がめちゃくちゃになっちまったじゃねーか!!早く母星エクセルシオの座標を・・・・
ドオーーーーーーーーーーンッ!!!!!!!!
"トレノ曹長のバイタル維持を優先します 先程の衝撃により重い脳震盪を起こしました 脳使用率80%を超えたためスリープモードになります"
"な・・・に・・・座標を・・合わせないとかえれ・・・ない・・"
"私は惑星エクセルシオ宇宙艦隊士AI ユウコ 私の任務はトレノ曹長の作戦任務補助及びトレノ曹長が軍に所属してる限り第一のパートナー及び相棒です 私の任務の中の最優先事項はトレノ曹長の 生命維持が最優先任務です 私がトレノ曹長を死なせません しばらくおやすみになっていてください"
俺は意識が落ちていきながら俺の脳チップAI ユウコの声を小さく聞きながら気を失った。
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