#####人
海に来た。
人が多すぎてヤバい。
海も人も綺麗だ。
人でも、焦げ茶色の肌とか、薄い肌色の肌とか色々ある。
人は苦手だけど、色々な人がいて本当に楽しい。
「ねえ?あの人の水着の生地、ちょっと少ないよね」
「まあ、そうだね」
「一緒に心のなかであの人に突っ込もうよ」
「いいよ」
「せーの。<あの水着ってたぶん、生地の割に値段高いよな!>」
「ねえ?あの人の胸、大きすぎるよね」
「そうだね」
「また一緒に心で突っ込もうよ」
「うん」
「せーの。<胸に大きな水風船入れてんのか!>」
「あんな派手な浮き輪どこで売ってるんだろうね」
「あまり見たことはないよね」
「よし、一緒に心で突っ込もう」
「行くよ、せーの。<あんな派手な浮き輪じゃ、サメも脅えるわ!>」
「あの二人は親子なのかな、姉妹なのかな」
「よく分からないね」
「じゃあ、ツッこむよ。せーの。<スゴい仲いいな!>」
「あの人はサンオイル塗りすぎてるよね」
「そうかもね」
「どこかで見たような光景なんだよな」
「えっ、こんな光景見たことある?」
「あっ、あれだ。昨日スライスした野菜を水に浸していた時に見たんだ」
「そっか」
「デンプンが溶けて、白い液体が出たみたいな感じだよ」
「うん」
「一緒に心で突っ込もうよ」
「いいよ」
「あのフレーズだよ!あのフレーズしかないからね、分かる?」
「うん。オッケー」
「せーので突っ込むよ、行くよ。せーの・・・・・・」