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3/10

###笑

''特技が何もないんだ''


友達はそう言ってきた


何か考えたい


僕はそう思った


''モノマネはどうかな?''


友達にそう提案してみた


''それはいいかも''


友達は笑ってそう言った


''じゃあ、決定ね''


僕はそう言って、ニコッとした


''細くていつも白い衣服を着ていて、緑の髪の毛を逆立ててるから、ネギのモノマネは?''


僕は友達にそう言い、おどけた


''特技とかじゃなくて、もうしてるじゃん''


友達はストレートにツッコミをいれてきた


''他にないかな?''


友達は物欲しそうな顔で僕を見つめていた


''料理得意だから、ネギの早切りは?''


僕は友達に笑顔で勧めた


''出来ればネギじゃないのがいいな''


友達はあまり乗り気ではない顔をしていた


''あっ、俺ガマンとか得意かも''


友達はそう言うと、急に明るくなった


''ネギポン酢を早飲みするとか?''


僕はそう友達に聞いてみた


''違うよ、ガマンて言っても殴られてもただただ耐えるとかだよ''


友達はいつものような困り顔を放っていた


''今からやってみようよ。遠慮は要らないから全力でぶん殴ってきてよ''


''本当にいいの''


''うん、いいよ''


僕は素手で友達のカラダを殴って殴りまくった


友達の声も顔の表情もカタチも、何も変わらなかった


でも、殴った僕の拳は腫れ上がっていた


''拳がゴツゴツだね。大丈夫?''


友達は僕にそう声を掛けてくれた


僕はゴツゴツした拳を見ながら、心のなかで思い切り叫んだ

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