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最初に言っておく‼︎ 転生者はキミだけではない‼︎  作者: クリクロ
第一章『精霊指定都市ミストラル編』
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魔なび舎04

『精霊指定都市』とは人間と精霊の総数ゆえに都市と呼ばれている。……まぁ〜どんなに言い訳いようがそれらしい根拠を示そうが、ダジャレには違いない。それに納得するかしないかは置いといて、せっかちスバルは相変わらずのペースでガンガン質問する。


「……どうして精霊は20万位だとわかるんですか⁉︎」


「それはね、君たち一人一人に精霊さんがついているよね。いわゆる、転生後に契約したパートナーのことだね。そしてもっと精霊さんと仲良くなる事で会話することが出来るようになれるのさ。正確には意思疎通という。そうすれば精霊さんの事がもっとわかるようになる。そうやってこの街(都市)に住む人と精霊は共に生きてこれたんだ」


「そ、それでも計算が合いません。一人に精霊一位【位は精霊を数える単位】なら、それこそ精霊の数も1万以下なのでは⁉︎」


「君は知識もあって実に頭の回転も早い。しかし固定観念が強すぎる。もっと柔軟な考え方をこれから学ぶといいだろう」


「ど、どういう事ですか⁉︎」


「確かに先住民【ネイト】は原則1人に対して1精霊が契約なので、君の言う通りになる」


「ま、まさか⁉︎」


「そうさ。転生者【リンカー】の契約は1対1じゃないって事だね。もちろんまだ契約していない精霊も多く存在するよ」




……なるほど‼︎ スバルの質疑応答で俺は前々から抱いていた疑問が、いくつか解けたような気がした。


なぜ、転生者【リンカー】を呼ぶ必要があるのか⁉︎ それは精霊と複数契約出来る者が必要なのだ。精霊を守るには先住民【ネイト】だけではとても手が足りない。だから、より多く契約を結ぶために、俺たち転生者【リンカー】の必要性が急務となっていた。


なぜ、トウタさんは俺と出会った時、複数魔法が可能だったのか⁉︎ ……勿論、直接聞いた訳ではないので、複数の精霊と契約しているかはなんとも言いようがない。しかし精霊と多く契約する事で人と精霊との関係を深め、結果この地の治安維持に結びつけているのだと推測出来る。



……あ、そういえば俺は、トウタさんに聞きそびれていた質問を思い出した。


「スタンプ先生‼︎ 俺からも質問があります」


「なんだね。アギト君」


「ミストラルに初めて来たときにトウタさんに聞こうとしたんですが、その後、全然連絡つかないんで、ここで聞いてもいいですか⁉︎」


「トウタ君とカミュール君は、やることが多いからねぇ〜」


「モモちゃんもトウタおにいちゃんと、あいたいなぁ〜」


「私もパパと全然会えてないのよ。いったい、どうしてくれるのよ⁉︎」


「いや、だから俺も会えてないって言ってるじゃん。……つか、パパって誰よ⁉︎」


「パパはパパでしょ。パパにパパって呼んでいいのは私だけなんだから、気安くパパにパパって言わないでよ‼︎」


「パパパパうるさいな〜。……つか、パパってトウタさんなの⁉︎」


「ケイちゃん『も』パパと、はなればなれなのね。モモちゃんがあたまなでなでちてあげる」


「……モモちゃん。ありがと」


「モモちゃん、オレにもして」


「あ〜ボクにも‼︎」


「お、お願いします」



……なんだなんだこの行列⁉︎ どこの有名ラーメン店だよ‼︎ どこのモモちゃんラーメンだよ⁉︎ もしくはどこぞのアイドル握手会かよ‼︎


「……つか、スタンプ先生まで最後尾で並ばないでくださいよ⁉︎ 授業そっちのけで何やってんですか‼︎ そんなこと並んでないで俺の質問に答えてくださいよ」


「……いけず‼︎」


「なんでそんな言葉を知ってんのぉ〜⁉︎ ……もしかして、スタンプ先生も転生者では⁉︎……いやいや、今はそんな事どうでもいいわ。……質問の続きです。このミストラルの身分証明において模写魔法【トレース】が出来ないと聞きました。それは何故ですか⁉︎」


「あぁ〜それはね。精霊契約に関係してるんですよ。つまり個人の身分証明と言ってますが、半分は精霊の身分証明でもあるんです。そして契約事項は精霊を介して全て行政の情報管理機関で全て記憶されているのです」



「……スーパーコンピュータでもあるんですか⁉︎」


「ないですよ」


「んじゃどうやって保管しているんですか⁉︎」


「レアクリスタルです」


「……なんですかそれ⁉︎」


「その説明をする前に、一度休憩しましょう」


「休憩もなにも今まで行列に並んでいたじゃん‼︎ 結局モモちゃんに頭なでてもらってたじゃん‼︎ もうそれが休憩でいいじゃん‼︎」



「おこっちゃだめです。アギトおにいちゃんも、モモちゃんのなでなでいりますか!?」


「……いや、結構です。……休憩します」

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