第4話 ナイフを差し出す、少女の勇者
どもどもー第4話でございます!
いやぁー本当にいいわw
でもあともう少しでこの狂気が終わると思うと少し寂しいわ。
書籍化目指してがんばるぞ!
彼女はニヤニヤと笑いながら、僕の仲間のセリーナの目をえぐりはじめた。
彼女の目は、とても美しいのだ……その時の感情によって、瞳の色がころころと変わる、まるで宝石みたいに輝く時もある、そんな目をしている。
そして少女の勇者は、そんな一番綺麗な場所を、ニコニコと奪い取ろうとする……そして、目を奪われそうな彼女は絶叫だ。
「いやだ、いやだ、いやだ、いやだぁぁぁあ!
ギャァァァア! やめてください!
この目は、魔王様に褒めてもらえた大切な私の目なんです!
お願いします……なんでも、なんでもしますから!」
そんな彼女のお願いが、少女の勇者の心に届いたのか、えぐり取ろうとした、少女の勇者の手がとまった。
「そんなに、大切なのです?」
そう言われると、えぐり取られないと安堵したのか、彼女の瞳の色は青色に変わり、泣いていた。
「はっ、はい、とても、とても大切なんです……」
そう言った彼女に、勇者様は真顔で彼女の足元にナイフを置き、笑いながら彼女の耳元で囁いた。
「だったらあなたのその目、1つにつき10人殺すデス
わかったデス? イヒィ!」
そう言われた彼女は、ナイフを手に取り、仲間たちの元へと泣きながら、怒りを覚えながら、歩み寄る。
瞳の色は赤色だ。
そして次の瞬間、彼女は振り返り、全力で少女の勇者にナイフを投げた。
「だれが、だれが! お前みたいなゲスの言うことなんて聞くと思った!」
彼女の全力で投げた音速のナイフは、少女の勇者の口で、ガッチリとキャッチされていた。
そして、高らかに笑いあげ、セリーヌの隣までゆっくりと行くと、セリーヌの足の小指を切り落として、もう一度言った。
「いひひひひぃぃぃい! まさか、やり返してくるとは、思わなかった、デス!
もう一度言ってやるから、よく聞くデス、仲間を殺す、デス!」
小指を切り落とされたセリーヌは、唇を噛み、苦しそうに呼吸をあげている。
「フゥゥゥ……フゥゥウウ」
そんな彼女を見ながら、僕は泣いている。
何もできない無力な自分に、失望しながら……泣いている。
「やめてくれ、お願いだから……やめてくれ!」
そんな魔王の反応に、少女の勇者は首をキョトンと横に倒し、口を大きく広げ口角を上げる。
「イヒィ、イヒヒヒィヒィィィイ!
いい顔ですね、とってもいい顔デス!
そうですね、魔王様が可哀想だから、しょうがないからやめてやるデス!」
少女の勇者は魔王様に、ニコッと笑って言ったのだった。
そして、ようやくこの絶望から解放されるのかと、魔王は安堵の息を漏らしていた。
終わるはずなどないのに。
よければブクマしてくだされ!
とりあえず目標は5000くらいかなー
みんなが読んでくれるのにしてくれないからなw
絶対この先も気になるんだからすればいいのにw