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第2話 仲間達の叫び声と、絶望を運ぶ少女の歌声

いやぁーいい感じに進んでおります!

勇者様万歳w

よければブクマしてくだされ!


魔王様と呼ぶ声が、助けてと救いを呼ぶ声が、痛いと、苦しいと叫ぶ悲鳴が、兵士達に凌辱される、女の悪魔の声が、泣き叫ぶ仲間達の声が、僕のとんがった耳に、心に、響いている。



「やめてくれ、もう、やめてくれよ……

僕たちは、君達にいったい何を、何をしたというのだ。

こんなの、こんな事、絶対に間違っている……

誰が世界をこんなに歪めたんだ……」



そう言いながら、とても大きな部屋の隅で震えながら、死を待つだけの魔王がいた。


人間とは、それなりにうまくやってきたつもりだったのに。


この15歳の勇者は、己の遊びの為だけに、僕たちが魔族という事を免罪符にして、僕らを殺していく。


そして何やら、扉の外で、ゴロゴロと何かが転がりながら、こちらにだんだんと、陽気な歌とともに近づいてくる。


その歌声につられて、僕は立ち上がり、大きな木の扉に近づいていく。


すると、歌声がだんだんと大きくなり、魔王様と呼んでいるのがわかった。


どこだ、どこだと、隠れている僕のことをきっと仲間が見つけに来てくれたのだろうと、そう思っていたが、さらに大きな声で、聞き覚えのある少女の声が大きく響き渡った。



「シューーーート、デス!」



そして次の瞬間、「どごっ」という鈍い音とともに、扉が勢いよく開き、僕の顔には真っ赤な液体が、ベットリとついていた。


ゴロゴロと床には、僕の召使いであるはずの、紫色の瞳をした悪魔、リリーの首が僕の横まで転がってくる。



「君は、いってしまったんだね……許さない……」



怒りが、ふつふつと込み上げてくるが、今の僕には彼女に勝てる見込みがない……


目の前で、ニヤァーット無邪気に笑っている殺人鬼に、勝てる術を持ってはいない。


そしてそんな無邪気な笑顔のまま、彼女は言った。



「ハロー……デス!

ずっと、ずっと、ずっと、ずぅーーっと!

探してたんデスよ?

どうして、呼んでも、呼んでも!

出てこなかったデス?

おかげで来る途中に、こんなに殺しちゃったデス!」



満面の笑みで彼女は、僕の仲間達の頭だけを、わざと見えるように、透明な袋に入れ、乱暴に引きずりながらやってきた。


それを見た瞬間に、僕の怒りは大爆発だ……。



「お前達は……なんで……なんで……いつも僕たちから全てを奪うんだぁぁあ!

いったい、僕たちが何をしたっていうんだよ!

仲良くしてたじゃないか!」



すると目の前の少女は、笑いながら袋に入った頭を「ごとごとごと」っと、音を立て地面にブチまける。


そして少女は、下卑た笑みを浮かべながら、高らかに笑い上げ、頭をぐちゃぐちゃに踏んづけたり、魔剣ダーインスレイブで刻んでいったのだ。



「イヒィィイ! イヒィィイィィィィイイ!

どうデス! 悔しい? デス!?

仲間が無惨に、死んだ後もぐちゃぐちゃに、刻まれる気分は!

それにぃー仲良くなんて、勘違いするのはやめろデス!

イヒィィイィィィィイイ!イヒィィイ!」



僕はその光景を見て、目から溢れ出るものが止まらなかった、心がとても痛くなった、魔王なのに守ってやれなくて、逃げてばかりいて、申し訳ない気持ちで、いっぱいいっぱいになっている。


そして、圧倒的な力を持つ残虐非道な勇者に、僕は勝負する事を決心した。


刺し違えてでも必ず、目の前にいる残虐非道な勇者を、殺す事を決めたのだった。

さーブクマと感想と評価まってます!

書籍化したいなーほんと、このままブクマとかつかなかったら声とか絶対かからんやろw

てかはやく小説の賞に出したい。

最後まで読んだならブクマしておくれ!

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