黒歴史更新中。さて…どうしてくれやがる?
毒を食らわば皿までってヤツですね。
「来年は何をくれるかなぁ?」
俺の言葉に親父の肩が震えた。
「あ、そういえば親父は会ってたんだろう?」
脂汗ダラダラ? ざまぁみろだ。
「サンタクロースに」
きょろきょろと目が泳いでるけど、それで隠せてるつもりな訳?
「ずっと不思議に思ってたんだよ、どうやって俺の枕元に置いていくのかさぁ」
クスッと笑ってみせる。
「ほら、家には煙突もないしセキュリティバッチリだろ?」
家は某有名会社のシールが、デカデカと貼ってある。親父がうっかり入り方を間違えて通報されたのは、先週の事だ。
「まさか親父が玄関で受け取ってたとはね! で、わざわざ俺んとこまで持ってきてくれてたなんてなぁ」
俺は笑いを堪えながら親父を見下ろした。
「いつも有難うな。けど、親父だけ会えるなんて狡くね? いつか俺が親になったらそん時は会えるよなきっと」
「…あ、いやその、実は」
「そういやさ、友達んとこは宅配だったらしいぜ? やっぱ最近のサンタクロースはすげぇな? 個人配達の他に宅配業者まで利用するなんてな」
「実は…」
「知ってるか親父、サンタクロースってのはすげぇでかい組織で、最近じゃネットまで使ってるんだぜ? カッコイイヨナ?」
「……いや、その、そ、そうだなぁあ、あはははは」
勝った! 俺は腹の中で黒い笑いを浮かべた。今更言い訳に苦労するなら、最初からやらなきゃ良かったんだ。サンタクロースごっこに付き合わされた俺の苦労を思い知れ!
えーとこんなもんですかね? って訳でとりあえず完結です。
世のお父様お母様、祖父母の皆様、来年も頑張ってくださいね!