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プロローグ

書きたいと思っていたVRモノ。

ありがちな設定ですが、どっかからパクってきたつもりはありません。

更新は気まぐれなのでたまーに見る程度で楽しんでいただけたらと思います。

2020年 日本でとある物が発表された。

それはフルダイブ型のVRMMO。タイトルは『DRAGONRIZE ONLINE』

初回販売は僅か5000本、そして1ヵ月後に追加で10000本。合わせて僅か15000人が入手する事ができた希少なゲームとなった。

VRMMOはその製作難度やデータ量の問題により、開発が進んでいなかった。そして、その仕組みなどを『DRAGONRIZE ONLINE』略してDROを開発した会社は秘匿した。理由はいろいろと言われているが、企業はハッキリと公言していない。


前置きはさておき...

私の名前は新堂(しんどう) 美愛(みあ)。今年で17歳を迎える女子高生だ。

私がなぜ、DROについて語り始めたかというと。発売から1年後のついさっき、そのDROが『デスゲーム』となったからだ。

『デスゲーム』というのはつまり、ゲーム内での死=リアルでの死というものだ。

ここまで何が起きたのか、発売直後から説明していこうと思う。








ーーーー








ピンポーン


「宅配便でーす。」

「はーい。」


とある日の休日。私はいつもの様に、家でゴロゴロとしていた。

私は今年から高校生となり、一人暮らしをしている。

親は既にこの世にいない。金持ちだった為、不自由なく暮らしている。具体的には贅沢をしすぎなければ、そのまま老後を暮らせるぐらい。

私がなぜ高校に通うかというと、特に理由はない。

なにか見つけられたらいい。その程度の考えで、入学を希望した。

それはさておき、たった今荷物が届いた。

おかしいな...荷物なんか頼んだ覚えはないんだけどなぁ。

そう思ってインターホンに付属しているカメラの映像を見ると、某猫のマークがプリントされた宅配業者の人が荷物を持って立っていた。

詐欺等では無いとわかったので、外に出て荷物を受け取ることにする。


「確認と判子をお願いします。」

「...はい。たしかに私宛ですね。」


差出人は...明来電気?

初めて聞く名前の会社だなぁ...

っていうか重っ!何が入ってるの!?


「それでは。」

「あ、はい。ありがとうございます。」


宅配のお兄さんは礼をしてトラックに戻っていく。


「とりあえず開けてみようか。」


部屋に戻った私は、早速箱を開封した。

そこには、ヘルメットのような形をした機械と、ゲーム機本体と一本のソフト、それに加えて一枚の紙が入っていた。

紙には、こう書かれていた。


ーーーー

ご当選おめでとうございます。

この度、明来電気発売の新ゲーム『DRAGONRIZE ONLINE』の抽選に当選しました事を心よりお祝い申し上げます。

本ゲームは、初のフルダイブ型のゲームで、付属のVRギアにセットして頂くことでお楽しみ頂けます。

また、本ゲームはオンラオンゲームのため、6/1より配信開始となります。

それまでに、VRギア、そしてゲーム機本体の設定をして頂くことをお勧めします。

また、以下はゲームの説明となりますので、読んで頂くことをお勧めします。

.........

......

...

ーーーー


フルダイブって...あれだよね。リアルにゲームの世界を体験できるっていう奴。それにしても、私なにかに当選するような事したっけ?

...あぁ、思い出した。

つい最近買った雑誌について来てたハガキに抽選で当たるMMOのことが書いてあったような。

とりあえず、出してみようってことで送ったんだっけ。

まさかあたるなんて...


私はゲームは結構やる方だ。MMORPGも何タイトルもやった事がある。

今現在の日にちは5/20

配信日までは10日とちょっと。

予期せず手に入れたVRMMOだけど、私はこのゲームをやる事になった。

ちなみに、この次の日に公にフルダイブ型のゲームの存在が発表されて、大騒ぎになった。




ーーーー

6/1


私はVRギアを被り、本体を起動した状態で待機していた。

そして、時計の針が12時になった瞬間にDROを起動。


目の前が真っ白になり、一瞬の浮遊感の後、メッセージが流れる。


「ただ今、データを作成中です...

作成が完了しました。

DRAGONRIZE ONLINEの世界へようこそ。私の名前はリラ。このゲームを管理する人工知能です。以後、お見知りおきを。

このゲームは、魔に落ちた龍を討伐することを目的としたMMORPGとなります。

全50階層からなるDROの世界で、貴方が龍殺しを成し遂げて頂けることを我々は強く願っています...」


そこで、リラと名乗ったAIは話すのをやめる。

姿が見えないけど、何か妙に人間味のあるAIだなぁ...


「それでは、最初にステータスの設定をさせていただきます。まずは、職業を決めてください。」


その言葉と同時に目の前にウインドウが現れる。

そこには...


片手剣士

両手剣士

魔法使い

大盾使い

治癒士


と書かれている。

最初の職業は5つか...そうだ。

せっかく限定で数が少ないゲームだし、思い切って極振りみたいな事をしてみようかな。よし、回復と制作系のみの治癒士でもやろうかな。

そう決意して治癒士を選択する。


「治癒士でよろしいですか?」


yes/noと出てくるので、yesを選択する。


「次にステータスの割り振りを決めてください。」


そのメッセージと同時にまたもやウインドウが現れる。


ーーーー

BP 200

SP 100


Lv.1

HP50/50[+0]

MP30/30[+0]


STR 0[+0]

AGI 0[+0]

VIT 0[+0]

DEX 0[+0]

MIN 0[+0]

INT 0[+0]


スキル

無し

ーーーー


今までのゲーム知識からして、STRは物理攻撃、AGIは素早さ、VITは持久や耐久、DEXは器用さ、MINは魔法防御、INTは魔法攻撃だろう。

そういえば、説明書にはそこら辺の事書いて無かったなぁ。

で、BPっていうのはたぶんボーナスポイントで最初のステータスとなるものだろう。

SPはたぶんスキルポイントだと思うけどタッチしても反応が無いからスルー。

とりあえず、STRにはステータスを振らないことは確定として...序盤ならそんなに素早さを必要としないだろうからAGIも0でいいかな。

あとは物理防御に関わるVITだけど...これは一応振っておこう。最初のスライムで死亡とかは勘弁だからね。

INTとMINには多く振りたいから、余りをDEXとVIT...あ、HPとMPにも振れるのか。

...うーん、よし。これでいこう!


ーーーー

BP 0

SP 100


Lv.1

HP50/50(60/60)[+20]

MP30/30(80/80)[+50]


STR 0[+0]

AGI 0[+0]

VIT 0[+10]

DEX 0[+20]

MIN 0[+50]

INT 0[+50]


スキル

無し

ーーーー


「以上で確定して宜しいでしょうか?」


yesっと。


「ステータスが確定しました。次に、初期獲得スキルを設定してください。」


ーーーー

治癒士獲得可能スキル一覧 SP 100


初級治癒魔法 30

初級支援魔法 30

初級水魔法 30

初級風魔法 30

初級光魔法 30

棒術 20

体術 20

鍛冶 20

裁縫 20

細工 20

.........

......

...

ーーーー


などなど

割と沢山あるみたいだ。

とりあえず攻撃系は全部捨てるとして、初級治癒魔法は取る。これは確定。

あとは生産系を一つくらい欲しい。そうだなぁ...細工とか良さそう。名前とスキルの位置的に生産系スキルっぽいし、ポイントを20しか使わないのがいい。

さて、残り50もある訳だけど...ここはステータスup系のスキルを取るのが定石だよね...でもさ、なんかいい感じのスキルがあるんだよね。


ーーーー

救恤 50

ーーーー


七つの大罪

その対となる七つの美徳の一つ。

これはとるしかない!

ちなみに、このスキルは何故か詳細が見られない。

けど、なんか取りたくなるじゃん!


というわけで私が取ったスキルは『初級治癒魔法』、『細工』、『救恤』の三つだ。


「このスキルで確定してよろしいでしょうか?」


yes!



「...正常に処理されました。以上で初期設定は完了となります。それでは、良きDROライフをお送り下さい。」


その言葉と同時に目の前が白く染まる。

目を開けると、私は知らない街にいた。

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