夢ー逃走ー
夢、ゆめ、ユメ
あなたが最近みた夢はなんですか?
夢を見た。酷く残酷な夢であった。
夢にしてはやけに現実味を帯びていたが、夢であることは明確であった。
誰かに追われている。彼らには明確な殺意、狂気があった。
手には自動小銃を持ち、小隊のようであった。
こちらも自動小銃を持ち、小隊規模で逃げている。
いずれも見知った顔であるという感覚であったが、名前や思い出がさっぱり思い出されない。
辺りは薄暗く、ここは…どこだ…? 知らない、全く記憶にない。なにか大きな遺跡…だろうか。
乾いた音が響く。悲鳴が建物にこだまする。
撃った、撃ったのだ、仲間が、仲間が殺される。
行かなければ、助けに行かなければ。
なぜ行かない?なぜ皆行かない?なぜ俺は助けに行かない?
逃げている。誰もが逃げている。俺も逃げている。
なぜ逃げる?そうか、ここは戦場なのだ、逃げなければ死しかないのだ。故に行けないのだ。
逃げろ。生きるんだ。逃げろ。奴を見捨てて逃げろ。
しばらく走ると十字路に差し掛かった。皆別れて進むらしい。
敵も別れてついてきた。「迎撃しよう」誰かがいった。
迎撃の姿勢をとる。銃声が響いた。撃った。硝煙の臭いとマズルフラッシュがその場を埋めつくす。敵の悲鳴が先の仲間の悲鳴とともに頭に反響する。復讐だ、容赦なく撃った。
同時にへたりこんだ、なぜ俺は泣いている。そうだ俺は人を殺したのだった。人殺しとなったのだった。
初投稿で拙い文ですが読んでくださりありがとうございました。
くどい書き方は仕様です。