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静かな恋愛~朝にしか会えない君と~  作者: アオ


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21/43

#21 体育大会

皆さん、こんにちは!アオです!

それでは「静かな恋愛~朝にしか会えない君と~ 」をどうぞ!

それから数日後、大野宮さんと楽しく会話をしていると

あっという間に九月も下旬になっていた。

「そういえば私の高校はそろそろ体育大会だけど凌君の方は?」

「俺のところももう練習を進めていますよ!」

「やっぱりそうだよね~、体育大会で一番面白いのが

 借り人競争で"好きな異性"のお題を持った人が好きな人を

 連れてゴールに走って告白するっていう伝統があるんだよね~」


まさかそんなフィクションのようなドラマがあるなんて……

「そんな面白いことがあるんですね!」

「うん、毎年恒例らしくてめちゃくちゃわくわくする!」

そう楽しそうに話す大野宮さんを見ながら俺は一瞬、その場を想像する。

……いやいや無理無理、絶対にそんな多くの人の前で告白とか無理。

俺が首をぶんぶん振りながら想像をかき消していると

「どうしたのそんなに顔を赤くして?」


そう書いた紙を持って顔の下からのぞき込んでくる大野宮さん。

俺「っ、なっ、なんでもないです!」

あまりの恥ずかしさに声を出して大野宮さんから顔をそらす。

あ~……そんな想像をしてしまった自分が恥ずかしすぎる……

それから大野宮さんは何事もなかったのかのようにして

好きな歌手の話を進める。その間、俺の心臓はずっとバクバク言っていた。


さらに数日後、体育大会の練習をしていると

琴音「りょ、凌……ば、バトンパスの練習につ、付き合ってほしい……」

俺「了解、とはいっても別に違和感なかったけどな」

お互い男女混合リレーに出場し、順番も俺から琴音の順だ。

琴音「まっ、前に一回だけおっ、落としただろ」

俺「確かにあったけど、それは練習のはじめの方だったしやってきた

  けど全然よかった気がするけどな」

そう言いながら俺と琴音はパスの練習をする。


しかし途中で、俺が滑って琴音にわたる前にバトンを放してしまった。

地面に落ちたバトンを取ろうとするとちょうど琴音と手があたる。

俺「ごめん、ちょっとタイミングが早すぎたな」

琴音「あっ……あ……あ、ありがとう……」

すると向こう側から先生の"集合"という声が聞こえる。

俺「悪い、また次の時間で練習しようぜ」

そう琴音に声をかけて俺たちは駆け足で先生のもとへ移動した。


友達「……やっぱり凌と琴平さんって付き合ってないのか?」

何回目の質問だろうか、帰る準備をしていると友達から言われる。

俺「だから何回も言ってるだろ、俺と琴音はそんな関係じゃないって。

  あくまで幼馴染でそれ以上でもそれ以下の関係でもないって」

友達「それはそうなんだけどさ~……もしかして琴平さんが

   凌のことを好きなのかもしれないぞ?」

俺「いやいや、そんなことないって。向こうも俺と同じで

  ただの幼馴染としか見ていないって」


友達「え~……ここ数日時々二人のことを見たけどやっぱり

   琴平さんが凌に気がある感じなんだけどな~」

俺「まあ、それは勘違いってことで」

俺はそう言って話を切り上げてそそくさと帰る。


最初こそ友達が全然いなくて困っていた琴音だが

今では人並みに友達ができている。確かに男友達は俺くらい

だろうがそれは"幼馴染"だからという理由だけだ。

内気であまり話さないが気を許しているから俺と話すことが

自然と多くなるだけでその中に恋愛感情はないだろう。


ただ少し引っかかるのが俺が大野宮さんのことを相談したときだ。

何気に初めて恋愛関係で琴音と話をしたがその時は

どこかいつもと違うような感じがした。

……いや琴音に限ってそんなことないか。

と不思議な気持ちを払拭して帰りの電車に乗った。


帰りの電車で大野宮さんと会うことは少ない。

夕日に照らされながら好きな歌手の歌を聴いているとスマホの通知が鳴る。

大野宮【体育大会の練習が長引いた~】

そんな一言とともに夕焼けに照らされた空の写真が送られてきた。

俺【お疲れ様です。俺の方はちょうど帰りの電車の中です。

  写真の空綺麗ですね】

頭が回っていない俺はそんな文章を送るのが精一杯だった。


すぐに既読が付き返事が返ってくる。

大野宮【体育大会の練習と並行して文化祭の準備をしているけど凌君は?】

俺【まだ文化祭の話は出てないですね。うちの高校は

  体育大会と文化祭がそこそこ離れているので】

大野宮【へ~そうなんだ。体育大会の一週間後で

    土曜日に一般公開があるんだけど見に来ない?】

"見に来ない?"という字に心臓がバクバクいうのが分かった。


どう返事を返そうか悩みながら数分後

俺【ぜひ行きたいです!】

なんて無難なものにした……大野宮さんが誘ってくれたその文章を

何回も見返してはこの返事で大丈夫だったかと不安になる。

大野宮【了解!詳細についてはまたわかったら話すね!】

というところで俺たちの会話は止まった。


文化祭か~、もちろん大野宮さんが通っている高校の文化祭に

行くのが楽しみだが欲を言えば一緒に回りたい……

なんてさすがに都合がよすぎるようなことばかり考えてしまう。

それでも楽しさが今の自分を幸せにしてくれる。

これから数日後がとても楽しみだ。

読んでいただきありがとうございました!

コメント(感想)をくださるとうれしいです!

それでは次回お会いしましょう!アオでした~!

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