#2 高校生
皆さん、こんにちは!アオです!
それでは「静かな恋愛~朝にしか会えない君と~ 」をどうぞ!
電車を降りた俺はこれからの楽しい高校生活に胸を躍らせながら
学校まで歩いて行った。電車の中で大野宮さんと一緒に話をしたということも
あってか失恋の悲しみはだいぶなくなっていた。
高校の玄関に張り出されているクラス分けの紙を見て自分の名前を探す。
一年一組に俺の名があった。すると俺の名前のすぐ下に見覚えのある名前が。
琴音「おはよう、凌」
まさにその名前の女子が俺に挨拶をしてきた。
俺「ああおはよう琴音。どうやら同じクラスみたいだ。
これからもお世話になります」
琴音「どっ、どうしたいきなり改まって……私からもよろしく」
琴平琴音、俺の幼馴染でこの高校では数少ない俺と同じ中学出身だ。
もともと高校をどうしようって思っているときにこの高校と出合って
入りたいと強く願ったがその時の俺の成績ではいけない様子だった。
しかしそのことを琴音に打ち明かしたらまさかの琴音と志望校がかぶっており
休み中はどちらかの家に行って勉強を教えてもらっていた。
ちなみに琴音は成績優秀で定期テストで毎回トップ10に入っている。
一方俺はというと教えてもらうまではギリギリ50位に入れるかどうかだった。
しかし教えてもらって以降成績はうなぎのぼりで一回だけ
琴音に追いついた時があったくらいだ。そのため琴音がいないと
この高校には入れなかった。だからこそ感謝している。
琴音「でっ、でも凌と同じクラスでよかった……友達出来ないと思うから……」
俺は自分で言うのもあれだが結構、人とすぐに友達になれる。
それに対して琴音はかなりの内気でコミュニケーションが
あまりとれていない。それについては自覚しているようで
同じ中学の同級生が少ないこの高校に進学する唯一の悩みだったらしい。
人の苦労は様々と言うが、まさに俺と琴音で悩んでいたことが違ったのだ。
まあ俺から見たら琴音は学力ができるわけだからそこで
悩まないのが一番いいんじゃないのかなって思っていた。
俺「そう弱気にならずにさ新しい出会いがあるかもしれないだろ」
琴音「……そうだね、がんばってみる!」
相変わらずこういうところが弱気になる性格なんだよな……
教室に入るとかなりガヤガヤと騒がしくなっていた。
もうすでに友達同士になっている人もいてそのコミュニケーション能力の
高さにびっくりするほどだ。俺もここから関係を築いていかないとな。
話をしている様々なグループに俺は話に入る。
様々な話題とともに仲間を作っていくこの感覚がたまらなく楽しい。
そして登校してから十分後……先生が教室に入ってきてみんなが席に着き始める。
先生「皆さん初めまして。まずはこの高校に入学おめでとう。
これからみんなには多くのうれしいことや辛いこと悲しいことが
待っているはずだ。どんなことでも一生懸命に取り組んで
後悔のない高校生活を過ごすように、それじゃあ入学式に行くぞ……」
並んで体育館へ向かう。入場すると多くの上級生と保護者でいっぱいだった。
ここから高校生活が始まるのか……楽しみで仕方がなかった。
そして式は順調に進んでいきそのまま終了していった。
教室に戻ってきた俺たちはすぐに周りの人と話す。
俺「琴音、友達を作るんじゃなかったのか?ほら勇気出して話しかけてみろよ!」
琴音「でっ……でも私が話しかけたら迷惑だろうし……」
俺「あほか、そんなことないって。俺には全然迷惑してないし
勇気出してみろ。そうすれば世界がこんなにも輝いて見えるぞ」
琴音「わっ、わかった。がんばってみる」
そう言って琴音はすぐ後ろにいた女子たちに話しかけに行った。
その様子を見送って俺は近くの男子と話に花を咲かせる。
それから数分後、先生が戻ってきて学級の時間が始まる。
さてとうとう自己紹介の時間が始まった。
俺はそこそこの無難な挨拶をしてその場を乗り切った。
こういうところで変に調子乗ってやるとやらかすからな。
帰り道、琴音はうれしそうに俺に報告してくる。
琴音「りょっ、凌のおかげで話が合う友達が見つかった。ありがとう……」
俺「それはよかった。まあとりあえず最低ラインはクリアってとこだな」
琴音「こっ……これが最低ラインなの……やっぱり凌は
コミュ力が高いよ。そう言えば朝はどのくらいに出てるの?」
俺「えっと……確か七時前半の電車に乗ってきたよ。
その方が案外余裕をもって来れるからな」
琴音「そうなんだ……」
俺と琴音は若干家までの距離が離れておりお互いに出発する
タイミングとかは把握していない……いや把握していたら気持ち悪いな。
そう言えば朝会った、あの人はこの電車にいるのかななんて
ことを思いながら琴音と一緒に帰りの方向の電車に乗る。
周りを見渡したがそれらしき人物は一人としていなかった。
まあさすがに学校が終わる時間も違うし降りる駅も違ったから
無理もないかもしれないな……
琴音「どうしたの?」
俺「いやなんでもない。少し考え事していただけ」
そして三十分後、最寄り駅に電車は着きそれぞれの家へ帰った。
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それでは次回お会いしましょう!アオでした~!




