表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
静かな恋愛~朝にしか会えない君と~  作者: アオ


この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

19/43

#19 恋バナ

皆さん、こんにちは!アオです!

それでは「静かな恋愛~朝にしか会えない君と~ 」をどうぞ!

二学期が始まってから早くも数日が経過した。

二学期は多くの行事が待っているためとても楽しみだ。

しかしそんな日の夜のこと……好きな歌手の曲を聴きながら

大野宮さんのことを自然と考えてしまっているとこんな疑問が浮かぶ。

"もしかして大野宮さん彼氏とかいるかもしれない"なんて。

そりゃあいても不思議じゃない。だって大野宮さんなんだから。


そう思うと不安で不安で寝れなくなってしまった。

……聞くのが一番早いのだろうが、そんなデリケートな質問してもいいのか。

それにもし"いる"なんて返事が返ってきた時には立ち直れない気がする。

かと言って"いない"とは言っても好きな人がいたらそれもそれできつい。

けれども知りたい……一度連絡しようと思ったが気持ちが整っている

明日の朝の自分に任せることにしてなんとか眠りについた。


翌日、結局全然寝れなかった。気になりすぎて睡眠どころではなかった。

……とりあえず朝電車の中で聞いてみるかと思いながら電車に乗り込む。

大野宮さんが乗ってくる駅に近づくにつれて俺の鼓動は激しく打っていた。

一つの質問をするだけなのにこんなに緊張するなんて……

そう思っていると隣に微笑みながら"おはよう"と書いた紙を見せる大野宮さん。

その笑顔にドキッとしながらも俺は返事を返す。


それから駅を出発してから数分、なかなか聞き出す勇気がなかったが

何とかしてやっと俺は大野宮さんに紙を見せる。

「大野宮さんって彼氏とかいるんですか?」

ダメだ、今の俺ではとても大野宮さんを直視できる状態ではない。

俺の紙を見て口元を抑えて笑う大野宮さん。えっ?

「いないよ。中学の時に一度付き合ったけど"めんどくさい"って

 言われて別れられたことがあるくらいだよ」

「めんどくさい?」


別れた理由の"めんどくささ"が全然わからない俺は問いかける。

「その時の人ともこうやって紙で書いて会話をしてたけど

 付き合って一か月くらいしてめんどくさいって言われてね」

そう苦笑いをする大野宮さんに俺はすぐに返事を書く。

「なんかすみません、嫌な過去を思い出させてしまって」

「大丈夫だよ、正直その当時は傷ついたけど親友にぼこぼこにしてもらって

 今ではこの調子!それにこうやって凌君とやり取りをしていると

 楽しいって思えるから未練とかはなにもないよ!」


そう言ってくれる大野宮さんに俺はめちゃくちゃうれしくなる。

「それはそうと、凌君目元のくまがやばいけど大丈夫?」

そうだった、大野宮さんが気になりすぎて眠れなかったなんてキモイことは

言えるはずがなくちょっと夜更かしをしたと適当にごまかす。

「しっかり寝ないとだめだよ、凌君は健康体なんだから」

やっぱり大野宮さんは優しい……そんなところも好きだ。


「凌君は彼女とかいないの?」

少しの間があってこの紙を見せられた俺は内心ドキドキする。

ドキドキしすぎて一番最初に書いた時のようなミミズの文字になる。

「いないですよ。というか一回もできたことないですよ。

 それ以上に毎日が充実しているので楽しいですよ!」

後半、自分でも意味がわからないことを書いているような気がする。


「そうなんだね、てぅきりモテてるのかと思ってたから」

えっ、それってどういう意味ですか!?

先輩がそう返事を返してくるものばかり俺の頭はパニック。

「そんなことないですよ」

文章だから焦っている感じはないが普通に話したら絶対に焦っていた。

「それに私はこんなんだから恋愛の"土俵"にすら上がれなくて」


「"こんなん"じゃないですよ!大野宮さんの個性ですよ!

 一般の人には体験できないようなことをしているじゃないですか!

 それに会う人に日常では体験できないようなことをさせて

 いるじゃないですか!こうやって話している俺だってそうですし!」

俺が文章でそう必死に訴えると大野宮さんは笑いながら

「ありがとう、そんなに優しい言葉を親以外からかけてもらったの

 久しぶりすぎてうれしい。凌君と会話しているとやっぱり楽しい」

そう言ってニコリと笑うその顔はまさに俺の"好きな人"の顔だった。


それからして俺たちは好きな歌手の話をしながら一緒に曲を聴いたりして

電車の中で過ごした。いつまでもこの時間が続けばよいのになんて思う。

しかしそんな思いもむなしく俺の学校の最寄り駅に到着してしまった。

「いってらっしゃい!」

俺「はい!大野宮さんも頑張ってくださいね!」

電車の周りにいる人たちを見るといつも同じ人で俺と大野宮さんが

毎朝こういう会話をしていることも知ってるためか

誰一人として怪訝そうな顔せずに見守ってくれていた。


……そっか、毎朝こんなことをしているから俺たちのこと知られているのか。

恥ずかしい……なんて思いが頭を巡りながら電車を降りた。

何はともあれ、心配していた悩みが吹き飛んで大野宮さんの楽しそうな顔を

見れただけで今日一日頑張れそうだ。

琴音「おっ、おはよう」

俺「ああ琴音、おはよう」

こうして俺の一日はスタートしていくのだ。

読んでいただきありがとうございました!

コメント(感想)をくださるとうれしいです!

それでは次回お会いしましょう!アオでした~!

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ