#12 夏休みの計画
皆さん、こんにちは!アオです!
それでは「静かな恋愛~朝にしか会えない君と~ 」をどうぞ!
それから数日が過ぎていき大野宮さんを意識しすぎることもだいぶ
なくなってきた。ただ、大野宮さんと一緒に登校する時間が一番楽しい。
「そういえば凌君はライブとか言ったことあるの?」
「まだ行ったことないです。でもいづれは行きたいなって思っています!」
すると大野宮さんが少し頬を赤くしながらとある提案をしてきた。
「前にやってた抽選でライブのペアチケットが当たったんだけど
良かったら一緒にいかないかな?」
なっ、なんですとぉー!?思わず大きな声を出してしまいそうになったが
電車内だということを思い出して何とか踏みとどまる……
こっ、これってデート……いや大野宮さんはそういったつもりでは
一切誘っていない。何勘違いしているんだ俺、しっかりしろ。
とは言ったものの返事を書く手が電車の振動も相まって震える。
「本当ですか!?親が許してくれたら行きたいです!」
すると大野宮さんはうれしそうな顔をして
「うん!私自身も親友以外とは出かけるましてやライブになんか
行ったことないからうれしい!」
その文字とその表情で大野宮さんのうれしさがひしひしと伝わってくる。
それから曲の話だったり過去のライブの映像を見ながら
俺たちはわくわくした気持ちで電車に揺られる。
そして俺の学校の最寄り駅に着く。
「いってらっしゃい!学校頑張ってね!」
俺「はい!」
大野宮さんのその言葉に俺は笑顔で返す。
……電車から降りて冷静になった俺は考える。
えっ、初めて大野宮さんと出かけるのがライブ!?
好きな人と好きな歌手……最高の掛け合わせ!
そんなことを思いながら期待に胸を膨らませて登校していると
琴音「おっ、おはよう。な、なんかいいことでもあったのか?」
俺「あっ、おはよう琴音。ちょっとな」
琴音「も……もしかしてす、好きな人と何か進展があったのか?」
本当に琴音にはかなわないなと思いながら
俺「ああその通りだ……なんだかこうやって話すのも恥ずかしいな……」
琴音「そっ、それは良かったな……」
話す話題がなくなり無言で学校へ向かっているといきなり大声で
琴音「あ、あのさ!」
というものだから俺がびっくりするのはもちろん
周りの人たちも"なんだ、なんだ"といった様子でこちらを見てくる。
すると琴音が顔を赤くしながらプルプルと震えていた。
……たく、人に注目されるとこんな風になるんだよなと思いながら
琴音の手を引いて人が少ないところまで来る。
琴音「あっ、ありがとう……」
俺「人前が苦手なのは琴音自身が一番理解しているだろう。
次から気をつけろよ。それでなんだ?」
琴音「まっ、また夏休みにカラオケ行こう!」
俺「いいよ、つっても俺もいろいろ予定とかがあるから
また空いている日を連絡するよ」
琴音「うっ、うん……それとさっきはあ、ありがとう」
俺「さっきもお礼言ったところだしそんなに気にすることじゃないよ。
昔から琴音と一緒に過ごしてきたからあれくらいたやすいことだよ」
琴音「っ、うん」
そうして俺たちは自分たちのクラスに行ってHRの準備をしていた。
そしてその日の放課後、帰ろうと思って準備をしていると
友達「そういえば凌、今朝からずっと噂が流れてるぞ」
俺「噂?」
友達「うん、朝校門のところで手を引っ張って移動した凌と琴平さんの
姿を見たって人がいてそこから二人が付き合ってるんじゃないかって
いうのが学校中で。まあその噂が流れる前からずっと俺は二人が
付き合ってるんじゃないかって思っているけどな」
そう友達に聞かされてため息をつく。
あれか、琴音の手を引っ張って人気のないところへ連れて行ったからか。
少々、苦笑しながら俺は答える。
俺「前からずっと言っているが俺と琴音はそんな関係じゃない」
友達「でもそんな関係じゃない二人が手を引っ張って移動するか?」
俺「あれは仕方なかったから、琴音が動けずにいたしそれを助けただけだ」
友達「……はぁ~、そんなきっぱり言われると琴平さんも傷つくぞ」
俺は友達の言葉を苦笑いして促す。俺と琴音はそんな関係じゃないし。
そんなこんなであっという間に日は流れていきとうとう終業式になった。
体育館は冷房がついていないためめちゃくちゃ暑く、早く校長先生の話が
終わらないかなと思いながら式を受けていた。
やっと帰ってきた教室にはキンキンの空気があり暑さも一瞬で吹き飛んだ。
成績表が渡されて高校生活最初にしてはそこそこできた感じがした。
琴音「りょっ、凌成績どうだった?」
俺「琴音のおかげでそこそこだったよ。琴音は?」
琴音「わ、私も上々!五教科オール5!」
そう笑って見せてきた成績表にははっきりと"5"の文字が。
俺「やっぱり琴音、頭良いよな。いつもテストのときはありがとな」
琴音「う、うん。りょ、凌も体育のときはありがとう」
五教科はとてもできる琴音だが逆に体育などの技能教科はダメなのだ。
そこで時々休日とかに体力づくりもかねて琴音の練習に付き合っていたのだ。
琴音は笑顔で言う。それに俺も笑い返した。
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それでは次回お会いしましょう!アオでした~!




