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静かな恋愛~朝にしか会えない君と~  作者: アオ


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11/43

#11 この気持ちの正体……

皆さん、こんにちは!アオです!

それでは「静かな恋愛~朝にしか会えない君と~ 」をどうぞ!

それから一か月後、夏の暑さも本格的になり車内に冷房が入る。

「おはよう、今日も暑いね」

「おはようございます。暑いですよね」

「ほんと、暑くて溶けそうだよ~、こんな時はあの曲かな!」

そう返事を書いた大野宮さんはスマホの画面を見せてくる。

そこには夏にはピッタリの曲が表示されていた。


俺も笑ってスマホの画面を見せながら

「まさに俺も聴いていたところです!」

まさかの大野宮さんと同じことを考えていたようだ。

それを知った大野宮さんは声をあげずに笑う。

その笑顔に思わず目を奪われる……なんでこんな感情になるんだ。


「このMVのサビ入る直前のところがめっちゃ好きで!

 それに透き通るような歌声がいいよね!」

もし大野宮さんが普通に話せていたら俺はそんな話どうでも

よくなるくらい自分の気持ちを探っていた。

「そうですよね!まさに夏にぴったりって感じでこの歌手を

 知ってから夏は毎日聴いているくらいです!」

「わかるわかる!ってでもこっちの曲も捨てがたい!」

そう言って大野宮さんはスマホを操作して画面を見せる。


大野宮さんとこうやって過ごしている時間が今の俺にとっては

一番いい時間な気がしてきた……でもどうして……?

楽しいのに複雑な気持ちが俺を取り囲む。

すると学校の最寄り駅に電車が着いた。

「もう着いちゃった、じゃあ今日も一日頑張ってね!」

笑顔で手を振ってくれる大野宮さんに俺はとびきりの笑顔で

俺「はい!大野宮さんも!」

と返して電車を降りる。この登校の時間が一番幸せだ。


大野宮さんと分かれてからも俺は曲を聴き続ける。

もちろん好きな歌手の曲だが、曲に集中できず大野宮さんのこと

ばかり考えてしまう……挙句の果てには曲の途中に大野宮さんが

出てくることも……もしかして、これって恋……?

確かに大野宮さんと話しているときは楽しいし、あっという間に時間が

過ぎてしまう。それに時々、ドキッとすることも何度かあった。

でも前の恋愛とは少し違う。言葉にすることはできないけどなんか違う。


友達「おはよう!ってなんか考え事してるのか?」

俺「あっ、おはよう。ちょっとな」

友達「凌が考え事とか珍しいな。自由気ままに生きてそうだけど」

俺「いやいや、そんなことないよ!」

友達とそんなことを話し合って学校へ向かった。

まあいいや、すぐに答えは出ないだろうし……


しかしそうは言っても複雑な気持ちすぎて授業に集中することすら

出来なかった。すると次の休み時間中に琴音が話しかけてきた。

琴音「りょっ、凌なんだかう、上の空だな」

俺「えっ……ま、まあな」

まさか琴音にそんなことを言われるとは思っていなかった俺は

少々びっくりしながら答える。


琴音「なっ、なんか困ってるなら、相談に乗るぞ」

琴音にそう言われて俺は迷いながらも話始める。

琴音「……っ、そ、そんなことがあっ、あったんだな……」

俺「うん、でもこの気持ちがさ恋愛的な意味で好きなのか

  それとも先輩後輩の仲で好きなのかわからなくなって」

琴音「っ……れっ、恋愛とかよくわからないけど

   や、やっぱり"恋愛的な好き"じゃない?」


琴音に言われて俺はうつむいていた顔を上げる。

琴音「りょっ、凌の好きな歌手の曲にもあっただろ。

   "いつも居たい気持ちは好きの気持ち"って」

琴音の言葉に言われてハッとする。確かに俺の一番好きな曲の

歌詞にその言葉は含まれていた。

俺「……やっぱり琴音にはつくづく感謝しないとな。

  ありがとう、気持ちに整理がつきそうだよ」

琴音「っ、それはよ、よかった」

そう言って俺たちは自分たちの席へ戻った。


翌日、大野宮さんがあいさつをしてくると俺も平常心を装って

いつものようにあいさつをする……

昨日、琴音に話を聞いてもらって自分の気持ちに整理がついた。

だからこそ大野宮さんを意識しすぎてしまっているのかもしれない。

大丈夫、落ち着け俺。いつものようにいればいいだけ。

心の中で自分にそう言い聞かせて大野宮さんの横顔をちらりと見る。

あぁ~……全然落ち着くことなんてできない!


すると大野宮さんが俺の肩をたたく。

俺「ひゃっい!?」

思わず変な声を出す俺。車内だったことすら忘れてしまっていたため

一斉に周りの人の目が俺に向けられる。

俺「すっ……すみません」

恥ずかしすぎて穴があったら入りたい気持ちになった。

その様子を見て大野宮さんは必死に笑うのを我慢していた。

声が出ないとは言ってもやっぱり我慢してしまうものだろう。


「びっくりすぎだって!なんかいつもと調子が違う?」

大野宮さんに若干感づかれており俺は

俺「なっ、なんでもないですよ!」

と思わず書かずに直接返事をしてしまう。

……ダメだ、絶対に怪しまれてしまうやつだ。


「それはそれとして、やっぱりこの曲最高!」

そう言って大野宮さんは曲について語り始める。

内心、よかったと思いながらも大野宮さんの楽しそうな笑顔に

心奪われる。やっぱり恋してる。

そんなことを考えると自分の顔が熱くなるのがわかった。

恋って楽しいものなんだ。

読んでいただきありがとうございました!

コメント(感想)をくださるとうれしいです!

それでは次回お会いしましょう!アオでした~!

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