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静かな恋愛~朝にしか会えない君と~  作者: アオ


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10/43

#10 新曲のワンフレーズ

皆さん、こんにちは!アオです!

それでは「静かな恋愛~朝にしか会えない君と~ 」をどうぞ!

「いいな~、早くテスト終わって新曲聴きたい!」

「今からは聴かないんですか?」

「聴くと勉強に集中できないから我慢してる!」

そうメモ帳に書いた文字を見せながら大野宮さんは教科書を

取り出して勉強をし始める。やっぱり学年トップも陰でこれだけの

努力をやっているんだな……そう思うとなんだか負けていられない気がした。


とは言っても俺はテスト期間が終わったので勉強はしない。

大野宮さんの横で俺は新曲を堪能して自分の好きな曲も聴き始める。

それから数分後、大野宮さんが俺の肩とたたき

「そういえばテストの出来はどうだったの?」

「まだ帰ってきてないですがそこそこでしたよ!」

俺がそう返事を見せると大野宮さんは少しうれしそうな顔をしていた。


こうやって声を用いない会話は最初こそ難しかったが

慣れてくれば楽しいくらいだ。でもこれを一生続けろなんて

言われたら俺には無理な気がする。大野宮さんだからこそできて

大野宮さんとだからこそ成立するような気がした。


そして学校の最寄り駅に着く。

俺「大野宮さん頑張ってください!」

そう大野宮さんに声をかけて俺は電車を降りて行った。

扉越しに大野宮さんの笑顔が見えると自然と元気になった。

よしっ、今日も一日頑張るぞ!


翌日、俺のテンションは低い状態で学校へ向かう。

「おはよう、テンション低いけどどうしたの?」

いつの間にか大野宮さんが来たことすら気が付かなかった。

俺は急いでいつものメモ帳に返事を書く。

「おはようございます。テストの出来が少し……」

すると大野宮さんは少しだけ微笑みながら

「なるほどね、大丈夫"フレーフレーあなた!"」

そこに書かれていた文字は新曲のワンフレーズだった。


それと同時に自分の顔が熱くなるのを感じた。

身振り手振りも新曲のMV通りで思わずその姿に目を奪われた。

一瞬でも"かわいい"と思ってしまった自分が恥ずかしくてたまらない。

「私の方もやっとテストが終わったからさ新曲聴いたんだ!」

そうメモを見せながらニコニコと微笑む大野宮さん。

「やっぱり新曲の一部の言葉でしたね。

 ありがとうございます、少し元気が出ました」


さすがに"かわいい"なんて言葉は書けなかったけど

こうやって俺を元気づけてくれる大野宮さんには感謝しかない。

「それはよかった!新曲のMVどうだった?」

それから俺たちは時間いっぱいまで新曲について語っていた。


朝から好きなことを話せて俺は幸せだ。

そんなことを思っていると琴音が後ろから話しかけてきた。

琴音「おっ、おはよう凌……な、なんだかうれしそうだな」

俺「おはよう。ちょっと朝からいいことがあったからな」

琴音「……そっ、そういえば凌が好きな歌手の新曲、聴いた」

大野宮さんといい琴音といい今日は一段とラッキーな感じがした。

俺「まじ!?どうだった!」


本当に話せる人がいないため俺は思わずこう言ってしまう。

琴音「わ、私……こっ、恋とかそういうのわからない、から……

   あ、あんまりいいっておっ、思わなかった……」

俺「そうか~、まあ人によって好き嫌いはあるから仕方ないよな。

  確かに琴音が"恋"とか騒いでるイメージないし」

琴音「だ、だろ。りょっ、凌は恋愛とか、したことあるのか……?」

俺「過去にな。まあ結局失恋したけどこの人の曲で立ち直ったよ」


それにこの歌手のおかげで今では大野宮さんと会うこともできた。

もし、俺があの時にあの歌手のことを好きにならなかったら

もし、俺があの時大野宮さんに話しかけなかったら

俺と大野宮さんは何度も会うことがなかったはずだ。

琴音「っ……そ、そっか。凌にもそ、そんなことがあったんだな」

俺「まあ完全に過去の話だけどな。でもなんでわざわざ新曲を聴き始めたんだ?」


琴音「まっ、前のカラオケで凌がた、楽しそうに歌っててその姿が

   か、か、かっ……よかったから聴きたくなった」

俺「そうなんだ、俺としては一緒にこうやって話せる人が全然いないから

  琴音が聴いてくれてうれしいよ。また曲聴いたら感想教えてよ。

  別に俺がその歌手じゃないのにこうやって勧めたり感想を求めたくなるのは

  やっぱりその歌手が好きだからだと思ってるんだ」


琴音「うっ、うん。凌がその歌手のことをめちゃくちゃ好きなのは知ってる。

   ま、また今度聴いておくよ……そっ、それでいっ、一緒に歌おう」

俺「もちろんだよ。じゃあ俺も練習しておかないとな」

俺がそう返事をすると琴音はうれしそうな顔で自分の席に戻って行った。

すると今のを見ていたのか友達が俺のところに来て

友達「凌と琴平さんって本当に付き合ってないの?」

俺「付き合ってないよ。ただ幼馴染だから話す機会が多くなるだけ。

  それ以上の関係でもないしそれ以下の関係でもないよ」

友達は納得していない様子で戻って行った。


まあ確かに男女が親しい様子で話していたらそれこそ"恋"を疑いたくなるが

しばらくの間は恋愛はもういいなって感じだ。

それに好きな歌手の曲からそれぞれの恋愛の話を見るのも面白いし。

読んでいただきありがとうございました!

コメント(感想)をくださるとうれしいです!

それでは次回お会いしましょう!アオでした~!

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