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パーティーを追放されましたが、頼りになる兄弟姉妹が味方です!  作者: ちゃむにい


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2/5

「サプラ! トールが戻って来たって!?」

「あぁ、そうみたいですよ。その話で、城内は持ちきりです。朝から何人に聞かれたことか」


ドアを蹴破る勢いで、執務室に入って来た弟ウルドに、苦笑いしながら、サプラは答えた。


(足音で誰かは分かっていましたが、面会の予定はなかったはず。)


書類に目を通しながら、獣人国の宰相サプラは将軍ウルドに視線を向けた。


(図体は大きくなっても、頭の中は子供のままで困りますね。さぞや副将軍も苦労していることでしょう)


ウルドのサプラに対する態度は幼い頃から全く変わっていない。

ウルドも将軍という軍の要職に就いているはずなのに、自由で奔放だった。


「なんでも、パーティーを追い出されたとか」

「ほら見ろ! だから人間の国なんかに行くのは反対だあったんだ! ずっと俺のところで働けって言ってたのに!」


兄弟の反対を押しきり、人間の国に行って冒険者になったトールの帰国は、兄弟間で話題になっていた。

今にもトールを軍に連れ帰りそうな勢いで憤慨するウルドに、サプラは制止した。


「トールの性格は軍隊に入るには優しすぎます。それに、少し滞在したら、また人間の国に戻るらしいですよ」

「まったく、人間の何がいいんだ! 心配で夜も眠れんぞ!」


獣人は人間の国だと劣等種の扱いを受けるが、それでもトールにとって夢のある場所なのだろう。

獣人国には冒険者という職業は存在せず、軍隊に入るのが一般的だが、冒険者に比べると自由度はない。


「トールは冒険者という職業に憧れてますからね。入隊は望まないでしょう」

「それなら俺も冒険者になる! そうしたらトールの旨い飯が食えるだろ! お前も来い、サプラ!」

「何を言っているんですか、ウルド将軍? 私は宰相ですよ? 私は職務を放棄する気はありません」


しかしウルドは国王である父親に掛け合って「可愛い子には旅をさせよと言うもんな」と丸め込んだ。


「サプラ。すまないが、ウルドの暴走を止められるのはお前だけだ」

「……ウルドを野放しには出来ないですもんね。間違えると外交問題になりそうですし」


と完全に巻き込まれる形で宰相を辞職し、冒険者になることが決定された。


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