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第五羽 渡り鳥の五月十六日と気になる「あのカード」

続きです♪

渡り鳥は基本的に一つの話につき二話構成となります!後半の続きは十時に投稿されます!


 今日は、学校へ来ていた。

 家にいるより、暇をつぶせる。そんな感覚だった。


 教室に着いてすぐ、恒例の後ろの男子にちょっかいを出す。

 ちらりと見ると、美月ちゃんは何やら見覚えのあるカードの束をいじっていた。


「みずきちゃーん、それってサモザー?」


「うん、サモン・ザ・サモンのデッキだよ? 鳥羽さん、興味あるの?」


「んー、昔やってたー。これでも強いぜ? 私」


 ドヤ顔でそう言うと、美月ちゃんは「嘘くさいなー」って顔で笑った。


「でも、確かに鳥羽さんみたいな人が実は強かったりするんだよね? ……良かったら、やる?」


「あー、私、妹にカード全部あげちゃったから一枚しか持ってないんだよねー」


「そっかー、じゃあできないね?」


 ……なんか、「やっぱり嘘か」みたいな顔。

 ちょっとムっとする。そんな時、美月ちゃんがデッキをめくってる最中、一瞬だけ目に入った——


「あっ! 美月ちゃん!」


「ん? 鳥羽さん、どうしたの?」


 でも、言葉が出てこなかった。


 そのまま授業が始まり、気づけば給食。そして昼休み。


(あのカード……一瞬だったけど……)


 間違いようがない。

 あれは、たった一枚しか存在しない私のカード——

「四季見獣・冬に訪れる者 鶫」


 妹が使っていた、私の名前がついたカード。

 ……どうして? なんで、美月ちゃんが……?


(燕ちゃんと何か、関係があるの……?)


 そんな考えを巡らせながら、廊下を歩く。

 すれ違う生徒たちが、私を見ると視線を逸らす。

 ……ヤバい奴を見るみたいに。


(ヤバい奴で悪かったな!)


 心の中で毒づく。……そんな時だった。一人の男子が私に話しかけて来た。


「鳥羽。必要以上に美月に絡むの、やめてもらえないか?」


 ——は?

 なんだコイツ……それが、正直な感想。


 たしか、隣のクラスの……体格も良くて、女子にもモテそうな奴。名前は……知らん、どうでもいい。


「はぁ? お前にそんなこと言われる筋合いないんだけど? 何様よ?」


「美月が迷惑だろ? うちのクラスにまで、美月が絡まれてるって話が広まってんだ?」


「は? 迷惑……?」


 正直、ウザ絡みしてる自覚はある。だから言葉に詰まる。


「美月に話しかけるの、やめてくれね?」


(……なんで、コイツにそんなこと言われなきゃなんないわけ?)


 イラつき始めたその時だった。


「晶に絡んでんじゃねーよ!」


 背後から、拳が飛んできた。


 ——が、私はその腕をあっさり掴んで止める。


「あ? 確かお前……ふくだべにえだっけ? 私と喧嘩したいの? いい度胸じゃん。ちょうど今イライラしてたとこだし、相手してあげるよ?」


 そう言うと、そいつは蹴りを入れてきた。その人物の茶髪のツインテールがフワッと浮かび上がる。

 うん、外見は凄い美少女、そんな人物の蹴りが私を目掛けてくる……

 が——

 私はそれも普通に止める。


「な!?」


 その人物はすごく驚いた表情を見せる。


「……だーかーらー力が弱いって……お前もう私と喧嘩するの……やめた方がいいよ? お前絶対」


 睨みつけると、視線を逸らした。

 怯えた目。実力差を理解したよだった。


「福田に手を出すな! 鳥羽!!」


「はぁ? いや手ぇ出されたの私なんだけど? お前、目腐ってんじゃねーの?」


(なんなのコイツら……)


「はぁなんか冷めたわー……喧嘩すんなら相手選べよ。あと、その男に絡んだんじゃなくて、絡まれたの。ウゼーなー」


 私は捨て台詞を吐いて、その場を後にした。


 ※※※


 私は学校を出て、空を見上げる。


福田紅江……転入生でスケバンとか呼ばれている女子だったか? 興味なかったけど……あの、強がりながらも怯えた目。私は何かに……少し、引っかかった。


「はぁ……にしても、あの男の言ってたこと、たしかに一部は……当たってるよなー」


 色々ありすぎて、あのカードのことを——

 一番聞きたかったはずのことを、美月ちゃんに聞くのを完全に忘れていた。


前書きにも書きましたが

後半は十時に投稿されます!

読んで下さり本当にありがとうございます♪

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