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Numbers  作者: 雨のち晴れ
謎の転校生

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楓が目を覚ました・・・・・・・・・。

楓が目を覚ました。学園に連絡があり、急いで楓の元へと向かう真斗。そして、同時にもう1人の少女も目を覚ます。そして、医師から衝撃の一言を言われたという楓。ここに新章【謎の転校生】が幕を開ける。

6月もいよいよ残り数日。今日もいつも通りの日常がやってくる。朝のホームルームが始まるまで、いつも通りに夜桜達と教室で話しをしていた真斗。するとそこへ担任教師の早乙女がやってきた。


【ガララララララララララ】


「よし、みんな居るな。ホームルームを始める前に一ノ瀬、お前に嬉しい話しを持ってきたぞ!妹の姫崎が目を覚ましたみたいだ!」


【ガタッ】


早乙女の言葉を聞いた真斗が勢いよく立ち上がる。


「楓が目を覚ました・・・・・・・・・。」


「あぁ、間違いない。さっき学園の方にnumbersの医療施設から連絡があった。授業の方は気にするな。行ってこい、一ノ瀬!」


「はい!ありがとうございます、先生。」


「良かったね、一ノ瀬君。行ってらっしゃい!」


「あぁ、行ってくる!」


真斗は、ニコニコしている夜桜に言葉をかけ自分のバックを手に取り急いで楓の居る医療施設へと向かった。そして、医療施設に入った真斗は意外な人物たちと鉢合わせた。そこには、椿の両親が居た。


「あ!一ノ瀬君、おはよう。」


「おはようございます。こんな早くにどうしたんですか?今日は平日だけど仕事の方はどうなされたのですか?」


「丁度、職場に向かおうとしていたら医療施設の方から、椿が今朝早くに目を覚ましたと連絡があり、お休みをいただいて会いに来たのよ。一ノ瀬君こそ、学校は?」


「そうだったのですね。実は俺の方も楓が目を覚ましたと、学園の方に連絡があり駆けつけました。それより、良かったですね椿ちゃんが目を覚まして。俺があの時、椿ちゃんに甘えなければこんな事にはならなかったのに。本当にすみませんでした。」


自分の判断で、椿に怪我をさせてしまった事に真斗は後悔していた。あの時、椿を側に置いていればこんな大惨事にはならなかったはずと、真斗はいつも考えていた。


「いいのよ、きっとあの子の事だから譲れないものがあったんでしょう。それに、生きていてくれただけで私達は十分なのよ。だから、あまり自分を責めないで一ノ瀬君。」


椿の母親の言葉で気持ちが少し楽になった真斗。だがしかし、今回は死ななかっただけで次はどうなるか分からない。次こそ、必ず守ると決めた真斗。その為にはまず、栞菜達から聞いた弐式を一刻も早く使えるようにならなければならない。トリガーになる切っ掛けはそれぞれ違う。その時が来るまで、ひたすら己の力を磨き続けると心に誓った。


「それでは、俺はこの辺で失礼いたします。楓の所に寄った後に椿ちゃんの所にも顔を出します。楓を助けてくれたお礼を言いたいので。」


「そうしてもらえるときっと椿も喜ぶわよ。何てったってあの子は・・・・うふふふ。何でもないわ。それじゃまた今度ね。」


「はい!」


椿の両親と別れた真斗は楓の病室まで急ぐ。そして、病室の扉をノックして開ける。


【コンッコンッ】


「真斗だ!楓、入るぞ!」


【ガラララララララ】


そこには、ベットの上で上半身を起こした楓が居た。そして、いつもと変わらない楓は、


「あ!兄様!どうしてここへ?」


「楓が目覚めたと学園の方に連絡があり、早乙女先生の許可を得て会いに来た。体はもう平気なのか?」


楓は、いつものように笑顔を見せて応える。


「体は、平気!といいたいけど、足がまだダメみたい。先生の話しだと完全に歩けるようになるには、まだ数ヶ月かかるみたい。あー、ドジったな・・・・・。numbersトーナメントには出れないってさ。」


楓は拳を握りしめ悔しそうな顔をする。1秒でも早くnumbersになりたかったのに、今回は見送れと先生から直接言われてしまった。楓がnumbersになりたがっていたのは、真斗も知っていて暇さえあればいつも鍛錬をしていたことも。そんな楓のやるせない気持ちを知って真斗は、


「そんなに焦る事は無いさ。楓の実力なら、2月に行われるnumbersの時にはきっとなれる!だから、その時までにしっかり体を休めて万全にしておくといい。」


「そうだね!2月までには身体を元通りにして、今よりも更に強くなって兄様と共にnumbersになるんだから!」


「おう!俺も負けられないな!素質なら、楓のがはるかに上だしな!俺もウカウカしてられねーな!」


「いやいや、兄様には勝てる気がしないんですけど。どう考えても兄様の力はチートでしょ。」


「ん?そんなことないぞ?今度改めて紹介するが、俺よりもnumbers1の松風栞菜の方が強いし、numbers2の月乃宮真穂も俺と同じぐらい強いぞ!」


「松風栞菜・・・・月乃宮真穂・・・・・。」


「あぁ、栞菜は19歳で今はnumbers本部に所属している。月乃宮真穂は、楓の1つ上だな。」


「え?中等部2年でnumbers2なの?」


「そうだ。真穂は攻守ともに優れていて弱点という弱点はまるで無いな。」


「何それ・・・・・。兄様が言うんじゃそうなんだろうけど、そんな子まで居るなんて・・・・。胃が痛い。」


「あはははははは。まぁ、まぁ、別に敵ってわけじゃないんだからそこまで気にしなくても。」


「あたし本当にnumbersになれるのかな。自信なくなってきた。」


「大丈夫、1と2がズバ抜けて強いだけだから!チャンスはいくらでもあるさ。」


「ならいいんだけど・・・・・。ハァ。」


真斗が1番強いと思っていた楓。だが、真斗とよりも強いと言われる栞菜。そして、真斗と同等の強さを誇る真穂。まだ見ぬそんな2人の事を考えるだけで嫌気がさす楓であった。

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