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Numbers  作者: 雨のち晴れ
最悪の野外実習編

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クソだせーな、お前等!

相沢と椎名は学園長に訳を話しnumbers本部に取り合ってもらうようお願いした。そして、numbers本部も急ぎ救援に向かうよう指示を出したと学園長から言われる。相沢と椎名はその言葉を聞いて安堵した。しかし、numbers本部人手が居ないと、高砂の救出を後回しにする決断をした事を伝えられる。納得のいかない相沢と椎名。だがその決定に変更はなく、高砂が見殺しにされるとクラスメイト達に伝える。果たして、本当に高砂は見殺しにされてしまうのか・・・・・。

【学園長室にて】

「はい、わかりました。ありがとうございます。では失礼します」


「どうやら、numbers本部も直ぐに救護班を出してくれるみたいだ。君たちのおかげだ。」


「本当ですか!?良かったぁ。ありがとうございます。」


相沢と、椎名は学園長にお辞儀をした。


「いやいや、お礼を言うのはこちらだよ。君たちのおかげで、被害を最小限に抑えられそうだ。ただ、残念だがはぐれてしまっている高砂と言う生徒の救出には時間がかかりそうだ。間に合ってくれればいいのだが。」


「どー言う事ですか?救護班は出してくれるんですよね?」


「あぁ、出すには出す。だが、numbersも人手が足りないらしく、最優先で救助されるのはnumbers3の所と、numbers7の所らしい。そして、どちらかの救助が落ち着いたら高砂という生徒の救援に向かうらしい。直ぐに態勢を整えられればいいのだが、そうでない場合は間に合うかどうかだ。」


「そ、そんな。中等部の生徒を見殺しにするんですか?」


「見殺しにはしないさ。ただ、状況が状況だ。分かってくれ。」


「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」


「すまない。」


「いえ、わかりました。ありがとうございます。では、私達はこれで失礼します。」


2人は学園長室をあとにする。もっとも優先されるべきはnumbers。その事は分かっていても、自分達より年下の女の子が死ぬかもしれない事実を聞いて、ショックを隠せない相沢と椎名であった。2人は一度教室に戻る事にした。


「どうする、空木?」


「どうするったって、私達2人じゃどうにも出来ないよ。」


「だよね。紅葉みたく強ければ良かったんだけど。」


「何も出来ないのが悔しい。」


「うん。」


【ガララララ】


「ただいま。」


「あ!おかえり、空木、菖蒲!どうだった?」


「え!?あ、う、う、うん。numbersも救援は出してくれるって。」


相沢がそうクラスメイト達に話すと、クラス全体は喜びに満ち溢れる。さっきまで、高橋の話しを聞かなかった教師も喜びの声をあげる。


「本当か!これで一ノ瀬や他の生徒達も助かるんだな!良かった。」


「何だよ先生、さっきまでその中等部の男の子の話しをろくに聞かなかったくせに。」


「本当だよ、先生!ダメですよ、今度からはちゃんと聞いてあげないと!」


「そ、そうだな。俺が悪かったよ!すまん!この通り!」


「あはははははははははははは。」


「先輩方、本当にありがとうございます。何てお礼を言えば・・・・」


「何だよ、泣くなよ後輩!友達が助かってよかったじゃねーか!帰ってきたらお祝いだな!」


「そうよ!他のnumbersも向かってくれるみたいだし、なんてったって、あの最強のnumbers7一ノ瀬君が居るんだから平気だよ!」


「だなっ!」


クラスが盛り上がる中、相沢と椎名だけは喜べなかった。確かに、一ノ瀬とその班の生徒、そして柊木とその班の生徒は間違いなく助かるだろうと。ただ、高砂という生徒はたぶん助からない事を2人は理解していた。するとここで相沢が、


「みんな聞いて!」


「!?」


「何だよ相沢!?もっと喜べよ!みんな助かるんだぞ!良かったじゃねーか!」


「そうよ!これで全て万事解決でしょ!」


「違うの!!!!」


相沢が大声でその事を否定し、クラスメイト達は黙る。


「違うの!違うのよみんな!」


「何が違うって言うんだ?」


「確かに、一ノ瀬君とか他の生徒達は助かるかもしれない。けどね、たった1人、たった1人だけ高砂という生徒はおそらく助からない。」


相沢の言葉にいち早く反応したのは高橋だった。


「え!?何で?何で、高砂だけは助からないの?さっき言いましたよね?numbersは救護班を出すって!な、なら高砂だって助かるはずですよね?それが何で助からないんですか?どうしてですか?教えてくださいよ!?」


「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」


「黙ってないでなんとか言えよ!!!!!!!」


高橋は、涙を浮かべ相沢の襟首を掴み問いかける。


「人手が足りてないのよ・・・・。」


「え!?何ですかそれ?何の冗談ですか?ねぇ、先輩!教えてくださいよ!何で高砂だけ助からないんですか!!!何で・・・・・・な、何でだよ・・・・・・・・何で助けてくれないんですか・・・・・・教えてよ・・・先輩・・・。」


「ごめん。」


「ごめんじゃないですよ!何であんたが謝るんだ!何でnumbersは高砂を見捨てるんだ。そんなの・・・・・そんなのあんまりじゃないか・・・・。う・う・ううう・うううう。」


「どー言う事だ、相沢!ちゃんとわかるように俺達にも説明しろ!」


「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」


「相沢!!!!!!!!」


「numbersも、任務に行ってる人がほとんどで、人が居ないのよ。今いるのは、8番の人と10番の人だけみたい。その2人は、numbers本部が最優先でnumber3とnumbers7の救出するって。1人だけその場所から離れている高砂さんは、後回しになっているのよ!もちろん、私達だってそんなの納得いかないって言ったわよ!でも、numbers本部が決めた事だからどうにも出来ないのよ。」


「何だよそれ。おかしいだろ!」


「それじゃぁまるで、その子を見殺しにするみたいじゃない!そんなの間違ってるよ!絶対おかしいよ!」


「何やってんだよ、numbers本部は!」


生徒達は、numbers本部が決めたことに対してあーじゃないこーじゃないと言い始める。高橋はもはや泣き崩れていて何も言えない。そんな時、教室のドアが開かれる。


【ガラララララララ】


「おめー等全員、バカなんじゃねか?頭にウジ虫でも湧いてんのか?」


そこに立っていたのは、停学が明けても姿を現さなかった佐藤幸一だった。


「全員、騒ぐだけ騒いで、糞みてーな事しか言ってねーな!頭大丈夫か?この馬鹿ども!」


「あぁんだと!調子こいてんじゃねーぞ佐藤!今頃ノコノコ出てきて言いたいこと言いやがって!」


「言いたいこと言って何が悪い!ヘタレなテメー等に言われたくねーな!」


「上等じゃねーか佐藤!表出ろや!テメーの事は前からうぜーと思ってたんだよ!いい機会だ、テメーにわからせてやるよ!」


「ハッ!こんな所で、怖気づいてる連中なんかに負けねーよ!かかってこいや!」


「やめてよ、2人も!後輩君だって居るのよ!みっともないとこ見せないで!」


「みっともねーとこ見せてんのはテメー等だろうが!人1人も救えねーで、こんな所でしょーもねー事言ってやがって!

人手が足りてないだぁ?見殺しにだぁ!?そんなのあんまりだ?ハッ!笑わせんじゃねーよ!そんなに助けてーなら、テメー等全員で助けに行けば済む話だろうが!テメー等今まで何してきたんだよ!何の為にこの学園に居るんだよ?将来、いい職業に就くためか?それとも、学園に通っていたっていう称号が欲しいのか?違うだろ!この糞みてーな、人間と魔物戦争を終わらせようとしてこの学園に来たんじゃねーのか?違うのか?違うなら、そいつは今すぐここから消えろ!見てるだけでも反吐が出る。」


「何だよそれ、俺だって出来るならその子を助けてーよ!でも俺じゃ弱すぎるんだよ。どうにも出来ないんだよ!」


「そんなの知ってるよ!テメーが弱いって事もな!」


「何だと!!」


「弱いなら、その分違うやつに頼れば済む話じゃねーか。それを自分じゃどうにも出来ないから助けられないって決めつけてんじゃねーよ!何のためのクラスだ!何の為に周りの連中はいる!弱いところをお互い補えば済む話じゃねーのか!

あぁん!?どうなんだよ!?」


ド正論を言う佐藤に誰も言い返せない。確かに佐藤の言ってる通りだ。弱ければ周りに助けを求めればいい。お互い弱点を補えばいい。まったくその通りである。


「確かに佐藤の言う通りだ。なぜ、こんな簡単なことに気が付かなかった。」


「弱い所をお互いが、みんなが補えばいい。ただそれだけの事じゃない。何でこんな簡単な事に私達は気が付かなかったの。」


「なら行くぞ!時間がねーんだろ!もたもたすんな!」


「クソッ!悔しいが佐藤の言う通りだ。俺たち全員で中等部の子を助けに行こう!」


「そうね、そうしましょう!と、言う事で先生!私達は急用が出来たので早退します。」


「い、いや、お前達ちょっと待てよ!そんな事許されると思ってんのか?」


「許す?別に許さなくったっていいぜ!ここで何も出来ずにただ指をくわえてみてる事しか出来ない糞みてーな大人に何言われようが知ったことじゃねー!」


「お、お前達・・・・・・。」


「おい、相沢!」


「何よ!?」


「そんなこえー顔で睨みつけんなよ!おめーは夜桜に連絡して、クズノ瀬じゃなく、中等部を助けに行けって連絡しておけ!」


「連絡したくても、電波が悪すぎて無理なのよ!」


「チッ!この街はどうなってやがる。じゃ、俺達だけでも行くぞ!いいな!」


「「「おう!」」」「「「うん」」」


こうして、一ノ瀬のクラスメイト達は高砂の救出に向かうのだった。


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