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Numbers  作者: 雨のち晴れ
最悪の野外実習編

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友の為に九条椿が遂に覚醒する

楓の元へと急ぐ椿。森の中はとても移動しにくく、思うように速く走れない。そしてそんな状況の中、椿が奥の手を出す。果たして椿は無事に楓の所にたどり着けるのか。岩の攻撃を食らって楓は生きているのか!?怒涛の急展開を迎える。

「姫崎さーーーーーーーーーーーーーーーん!」


女子生徒を庇い、岩の投擲を食らってしまった楓。砂煙が晴れ、クラスメイト達は楓をみる。楓に直撃し、地面に落ちた拍子に岩は粉々に砕けていた。生徒達が全力で岩に攻撃を仕掛けたことにより、岩全体に軽い(ひび)が入り砕けたのだ。そして、岩が直撃した楓は当たった場所が両足だった為、一命はとりとめている。


「う・・う・・・・・う・・・・・う・・・・・うう・。」


「良かった生きてる。」


「でも、この傷じゃいつまでもつか・・・・。」


「は、早く学園に知らせないと・・・・・」


「でもどうやってここを抜けるんだ・・・・俺達だけじゃ。」


「何、諦めているの!?同じクラスの友達じゃない!もう、誰も死なせるわけにはいかないのよ!」


「で、でもよ・・・・」


「どけ!」


楓の所に柊木が来る。楓の症状をみた柊木が、とある玉の形をした道具を出す。そして、その道具を起爆させる。すると、空に向かって赤い光が放たれる。


「柊木さん、これって?」


「numbersだけが所有する。緊急要請の信号弾だ。これで、複数名のnumbersと救護班が駆けつけてくれる。だが、到着には30分はかかるだろう。」


「じゃ、姫崎が死ぬか、救護班が来るか時間との勝負って事か。」


「何、縁起でもないこと言ってんのよあんたは!はった押すわよ!」


「で、でもよ。そーいう事じゃん。」


「クッ。姫崎さん・・・・・・」


すると柊木のインカムに連絡が入る。かけてきたのは真斗だ。


「もしもし、真斗君!お願い!助けて」


「も・・・し・・・・ち・・・・なに・・た・・で・・か」


「真斗くん!?聞こえる?私達じゃ、もうどうにも出来ない!どうしたらいいの?楓ちゃんが重症なの!このままじゃ楓ちゃんが死んじゃう。お願いよ、助けて。・・・・プツン。もしもし!?真斗君!?・・・・・そんな・・。」


「ど、どうしたんですか?柊木さん?」


「電波が悪くて、B班と連絡が出来ない。」


「そ、そんな・・・じゃ、助けはしばらく来ないのか。」


「お、終わりだ。俺達・・・・・・。姫崎もやられて、numbers7も来ない。救援には30分かかる。」


「で、でもさ、向こうも異変に気付いて駆けつけてくれるかもしれないでしょ?」


「た、確かに。信号弾を飛ばした後にすぐ連絡が来たんだ、来てくれる可能性は有る!」


「よ、よし!それまで、これ以上犠牲者が出ないようにこの場を死守するぞ!ケガ人や、マナ切れは後ろに下がれ!」


「これで良いですよね!?柊木先輩!」


呆然と立ちすくむ柊木は、生徒の言葉で我に返る。


「あぁ!そうだな!助けが来るまで持ちこたえるぞ!あそこの大きな岩を背に戦え!岩の前に、ケガ人、マナ切れの者を集めろ。そして、囲むようにして魔物を迎撃する。急げ!」


生徒達は、マナ切れの者がケガ人に手を貸し移動する。そして、柊木が前に出て戦闘が再開される。だが、柊木も真斗ほどマナの量は多くなくいつまでもつか不安でいた。


(もう少し粘ってくれよ。あと少しで良いんだ。)


「き、来たぞ!みんな構えろ!」


1人の生徒が声を張り、皆に魔物が進軍してきたことを伝える。


【緊急要請の光が放たれて10分後】


「早く!もっと早く!もっと早くだーーーーーーーー!」


椿が全力で姫崎の所へと向かう。一刻の猶予もないと分かりただひたすら走り続ける。


「くそ!周りの木が邪魔でうまく走れない。それなら!」


「イリュージョンウェポン弐式、制限解除!出てきて、無限輪」


【ブワッン】【ブワッン】【ブワッン】【ブワッン】


椿がイリュージョンウェポン弐式を引き出すと、握られていた円月輪の他に空中に4個の円月輪が現れる。椿はその4本に対して自分の周りを飛び交うイメージをする。すると、4本の円月輪は椿の周りを縦横無尽に飛び回る。そして、行く手を阻む木をなぎ倒していく。


「見えた!かえでちゃーーーーーーーーーーん!」


その頃、柊木達は。


「ゲホッ、ゲホッ、ゲホッ、ゲホッ」


「柊木さん!どうしたんですか!?」


柊木も遂にマナの残量が尽きる。それでも無理してイリュージョンウェポンを出している為、身体に負担がかかり内臓器官がやられる。


「誰か、柊木さんのカバーに行け!」


「お、俺が行く!はぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!」


【ガキンッ】【ガキンッ】【ガキンッ】


「クソッ!」


【ガキンッ】【ガキンッ】【ガキンッ】【ガキンッ】


「し、しまった!何体かそっちに行った!頼むぞ!」


「まかせ・・・。」


【シューーッン・・・・・・】【シューーッン・・・・】


「な、何でこんな時に!マナ切れかよ!クソが!」


「わ、私も・・・・」


ここで、数少ない生徒達のマナも続々と切れ始める。


「何でだよ!ここからだって時に」


「ここでお終いなのかよ」


「残っている者は居ないか?」


生徒達が、ボロボロになりながらお互いを見るが誰1人としてイリュージョンウェポンを構築している者は居なかった。


「お、終わった・・・・。」


「ぜ、ぜ、全滅だ。」


「うるせーーー!まだ諦め・・・・グハッ。」


【ドサッ】


「雨宮!!!」


「ギャャ、キャ。キャキャッキャーーーーーー!」


ゴブリンが奇声をあげる。生徒が諦めたその時、


【ドンッ】【ドンッ】【ドンッ】【ドンッ】【ドンッ】


「な、何の音だ?」


「え!?何!?何よ!?」


「みんな、あそこを見て!」


「何だあれ・・・・木がなぎ倒されていくぞ。」


「あ、新しい魔物・・・・・・・」


「ここに来て新種かよ・・・。ふざけるなよ!」


「何でこんなことに・・・・・。」


「い、いや。違う!よく見て!人よ!」


「な、何!?」


「かえでちゃーーーーーーーーーーん!」


1人の少女が大声で楓の名前を叫び、森から現れる。すると、魔物達もその声に反応して飛び掛かる。


「そこをどけーーーーーーーーーーーーーーーーー!」


椿は、無限輪で目の前に来るゴブリンを八つ裂きにしていく。とてつもない速さで、次々とゴブリン達の顔が宙を舞う。


「道を開けろって言ってんだぁァァァァァァァァァァ」


もはや、人の域を超えたスピードで突っ込んでくる椿。あっという間に辺り一面のゴブリンが居なくなり、更地になる。


「え・・・え・・えっと、九条・・・・さん?」


「楓ちゃんは何処!?」


「ひ、姫崎さん!?姫崎さんならあそこに・・でも。」


女子生徒が指を差した方へと走り出す椿。そこで目にしたのはあまりに変わり果てた楓の姿だった。


「嘘!?嘘よね!?楓ちゃん!?じょ、冗談だよね!?あんなに強い楓ちゃんがやられるなんて。ねぇ、返事してよ楓ちゃん!」


意識を失っている楓は返事することは無かった。


「誰か、状況を説明して。今すぐ。」


椿が冷たい声で生徒達に問う。すると1人の男子が。


「姫崎は、俺達を庇ってこうなった。俺達が弱いばかりに姫崎が犠牲になり・・・・・・」


「違う!楓ちゃんは生きているの?どうなの?」


「あ・・・・あぁ。傷は酷いが生きてはいる。でも、いつまでもつか。一応救護班がこちらに向かっているとは思うけど。」


「そう。生きているのね。」


「あぁ。」


「良かった。」


「そ、それより九条。B班はどうなってる?助けに来てくれるのか?」


「それは無理ね。向こうも同じ状況。それに、向こうは高砂さん達が行方不明。高砂達の捜索も、危険すぎて行けてない。向こうは楓のお兄さんが1人で頑張ってる。」


「姫崎さんのお兄さん?漆様はどうしたの?」


「その、みんなが言う漆様が楓ちゃんのお兄さん。」


「「「「「えーーーーーーーーーー!」」」」」


「マジかよ!」


「姫崎さんのお兄さんってとても弱いはずじゃ・・・。」


「弱くなんてないよ。あの人は私も助けてくれた。その実力は知っている。おそらく、numbers1と同じぐらい強い」


「ま、マジかよ。」


「で、でもこっちは柊木さんも倒れて、イリュージョンウェポンを使える子が1人も居ないの。」


「平気。私が居るわ。その為に来たんだから。」


「で、でもいくら何でも・・・・・・1人じゃ。」


「ねぇ、楓ちゃんは弐式を解放した?」


「え!?」


「イリュージョンウェポン弐式よ!」


「あ、あぁ。確か使ってたな。アルテミスの弓って言ってたかな・・・。でもどうしてその事を知ってるの?」


「私も、弐式を使えるの。今、出してるのは壱式、そして、これが。出てきて弐式!」


すると、椿の周りに先程と同じく4個の無限輪が現れる。4個の無限輪は、ただ椿の周りに現れて空中を漂っている。特にこれと言って動きはない。


「この無限輪は、私の意思で動いて、攻撃も防御にも両方使える、現時点での私の奥の手。」


「姫崎といい、九条といい、お前ら2人はいったいどこまで強くなるんだ。」


「これならいける!この最悪な状況を打破できる。頼む九条、俺たちを傷ついた仲間を助けてくれ。」


「えぇ、そのつもりよ。そのために私は来たのだから。」


そして、ここから椿の逆襲劇が始まる。

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