絶望する君へ、私が今出来ること
何とか、視界の開けた場所へとやってきたB班。ここで、迎え撃つと決めた真斗とクラスメイト達。順調に魔物を討伐しているかのように見えたのだが、ここで新たな問題が浮上する。この状況下の中、真斗はどんな決断をするのか。
何とか開けた場所へとやってきた真斗達B班。
「よし!ここで迎え撃つぞ!各グループ防御の陣をとれ!そして、みんな落ち着いて戦え!そうすれば何とかなる!」
「「「はい」」」
「椿ちゃんは俺と反対方向を頼む!」
「わかりました!」
「来るぞ!」
B班に向けて弓矢が飛んでくる。そして、ゴブリン達は前進してきて近接戦闘へと切り替わる。生徒達は、前衛後衛に分かれて戦う。真斗と椿が生徒達より一歩前に出て戦う。
「つ、つえーーーー。流石は、numbers7だ」
「いいや、九条さんも負けてないよ!相当強い!」
「ってか、感心してる場合かよ!俺達も働かねーと!」
「わ、わかってるよ、んなことは!」
B班は、各グループ連携が取れており、そこまで苦戦していなかった。真斗と椿は共に近接戦闘も中距離戦闘が出来るため、詰め寄られても対応できる。それに、真斗にはドラグーンバレットがある。それを使い、魔物達を近づけさせない。
飛んで来る矢も、全て打ち抜いている。
「みんな、耐えるんだ!そしたらいつか勝機が見えるはずだ!」
真斗の激で場が活性化する。
「うおおおおおおおおぉぉぉぉぉぉ」
「こんな所で死ねるかぁぁぁぁぁぁぁぁぁ」
「私達は生き残るんだぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ」
生徒達の頑張りで、どうにか押し返し始めるB班。だがここで、事態が急変する。
【バーーーーーーーーーーッン】
突如、空に赤色の光が現れる。真斗は方角的に見てA班だと確信する。
「真斗さん、あれって・・・・・」
「そ、そんな・・・・。まさか・・・・・。嘘だろ。」
攻撃の手を止め、ただ茫然と立ち尽くす真斗。B班が見た光の正体は、numbersだけが所持する緊急救援要請及び死者が出たことを意味する。いくつかの色があり、
【青はnumbers数名の要請】、
【緑は負傷者ありのnumbers要請】、
【黄色は被害が甚大numbers上位数名要請と医療班要請】、
【赤は最も酷く死者が複数名出ており被害が絶大numbers上位及びnumbers候補者及び医療班を迅速に要請】
の合図だ。
真斗はすぐさまインカムで柊木に連絡する。
「・・・も・・し・・・も・・・ま・・・・・け・・」
「もしもし、柊木さん!そっちで何があったんですか!?」
「・・・しゃ・・・・もう・・・お・・・な・・・どう・」
「柊木さん!・・・・クソ、電波が・・・・」
「・・・かえで・・・・た・・へん・・き・・ん・・おね・・
・・・助け・・・・・・・」
「楓に何かあったのか!?柊木さん、答えてくれ!たの・・
・・プツン」
「クソがっ!」
【バンッ】
真斗は被っていた仮面を取り怒りに満ち溢れている。
「「「「「「「!?」」」」」」」
「お、おい。見ろよ。あの人って・・・・」
「numbers7って姫崎さんのお兄さんじゃないか?」
「え!?漆様が姫崎さんのお兄さん!?」
「な、何だと」
「でも、高等部じゃ一番弱いって噂じゃ・・・」
「みんな、説明は私が後でするから今は戦いに集中して!お願い」
「あぁ、そ、そうだな!」
「わ、わかった。」
「ここをお願いできる?私は真斗さんの所に行ってくる。」
「あ、は、はい!」
椿は急ぎ真斗の元へと走り出す。
「真斗さん、あの光って?」
「あれは、numbersだけが持っている救援要請の道具だ。今放たれた赤色の光は最も酷く死者が複数名出ており被害が絶大numbers上位及びnumbers候補者及び医療班を迅速に要請の合図だ。」
「え!?死者が出た。」
「あぁ、何人かは分からないが死者が得ている。それに柊木に連絡したら楓の身に何かが起きたみたいだ。クソっ!」
「!?」
「どうすりゃいい。俺は、どうすれば・・・・・・・・。」
「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」
「真斗さん、ここをお願いしてもよろしいでしょうか?」
「ここを?」
「ここにいるクラスメイトをお願いします。私は、楓ちゃんの救助に向かいます!」
「ダメだ!向こうがどんな状況かも分からない!そんな所に向かわせるなんて俺には無理だ。」
「真斗さん!このままじゃ楓ちゃんが死にますよ!いいんですか!?」
椿のこのままじゃ楓が死ぬと聞いてクラスメイト達が反応する。
「え!?今なんて?」
「ひ、姫崎さんが死ぬ?」
「う、嘘だろ・・・。だって姫崎は主席入学で、俺らよりはるかに強いはずだ。」
「そ、そんな姫崎さんが死ぬかもって。A班で何かあったの?」
「あの赤色の光が関係してるんじゃね?」
「真斗さん!!!」
「漆様!椿ちゃんを行かせてあげてください!」
「お、俺からもお願いするよ!九条を行かせてあげてくれ!」
「ダメだ。」
「何でですか!!」
「危険だからに決まっているだろ!あんな戦地に、中等部1年生の女の子1人行かせるわけには!それに、向こうにはnumbers3が居る!きっとどうにかなるはずだ。」
「その、numbers3が迅速な救援要請を出したんですよ!ただ事じゃありません!」
「!?」
「私は、真斗さんに助けてもらった時から決めていたんです。いつか必ず恩返しをしたいと。今がその時なんです!だからお願いします。私を行かせてください。楓ちゃんを失ったら私は・・・・・」
涙を流し真斗にお願いする椿。拳が握られ、その手は震えている。
「・・・・・・・わかった。楓の事を頼む。助けてあげてくれ椿ちゃん。」
真斗も目から涙を流し、妹を救ってくれと初めて誰かにお願いした。
「任せてください!絶対に楓ちゃんを死なせたりしません。」
「九条!こっちは俺達に任せろ!」
「私達なら平気だから、姫崎さんの所に行ってあげて!」
「今、姫崎さんを見殺しにしたら俺達絶対に後悔する!」
「頼んだぞ九条!」
「み、みんな・・・・。ありがとう。行ってきます!」
こうして、A班の救援に向かう九条。そして、今もう1つの場所で悲劇が起ころうとしていた。




