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Numbers  作者: 雨のち晴れ
最悪の野外実習編

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絶望

柊木率いるA班は絶望の淵に立たされていた。すっかり囲まれてしまい、逃げ道を無くす。魔物も本格的に攻撃を始めて生徒の殲滅を試みる。だがそんな時、楓が思わぬ行動に出る。誰もが予想だにしなかった事が起き形勢逆転の兆しが見えた時だった。A班に絶望的な出来事が起こる。

「きゃゃゃゃゃゃゃぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!」


「いてぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇ」


「た、助けてくれー!死にたくない!」


すっかり魔物に囲まれてしまった柊木率いるA班。複数の生徒が怪我をして悲鳴をあげる。生徒達はパニックなり、攻撃することを忘れてただ必死に逃げ纏うだけになっていた。


「お、おい、お前達、ここから離れるな!殺されるぞ!」


「いやぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ。ここに居たって殺されるだけじゃない!私はまだ死にたくないのよ!」


「来るんじゃなかった・・・・。僕はここで死ぬのか。父さん、母さんごめん・・・・・・・」


「も、もう無理だ!わぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ」


パニックに陥ってる1人の男子生徒が逃げるようにしてその場を後にする。しかし、それを見逃すほど魔物達はバカではない。男子生徒に向かって一斉に飛び掛かるゴブリン達の群れ。

そして、1人の男子生徒に向けてゴブリン達は容赦なく棍棒で殴る。


【ドガッ】【ドガッ】【ドガッ】【ドガッ】【ドガッ】


「ギャャャャャャャャャャャャャャャャャャャャャャ」


男子生徒は手足が折れ、あらぬ方向に曲がり、顔はグチャグチャになり原形を留めていない。鼻は折れ、歯は抜け落ち、顎は砕かれ、片目が飛び出ている。


「キャっキャッキャッーーーーーーーーー!」


ゴブリン達は、「どうだ見たか!直ぐにお前達もこうしてやる!」と言わんばかりに他の生徒達を見て奇声をあげる。


「いやぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ。」


「ひ、酷い・・・・・・・。」


すると、そんな生徒達を見た楓が大声で、


「死にたくなければ攻撃しなさい!このままじゃ、本当に全滅するわよ!」


「楓ちゃんの言う通りよ!誰かを守れとは言わないわ!ただ今は、自分を守る事に専念して!そうすれば必ず助かる!」


楓の言葉と、柊木の言葉で目を覚ました生徒達が自分だけを守る為に戦い始める。そして、ようやくまとまり始めてきた所でまた楓達に絶望が降り注ぐ。


「な、何か飛んでくるぞ!みんな!よ、避けろ!!」


それは直径1メートルもあろう大きな岩だった。


【ドガーーーーーンっ】


辺り一面に砂埃が舞う。


「ゲホッ、ゲホッ、ゲホッ。な、何だ?何が飛んできた?」


「い、岩だ・・・・・。巨大な岩が降ってきた。」


「あ、あんなの反則じゃない。」


「お、おい!次が来るぞ!避けろ!みんな!」


直ぐに次の岩が楓達に向けて飛んでくる。いったいどこから飛んでくるのか。生徒達が居るところでは、飛ばしている魔物の姿は見えない。


「ク、クソっ!あの大きさじゃ、私のイリュージョンウェポンでもどうにも出来ん。どうしたら・・・・・・。」


楓は1人考えていた。まだ椿にしか見せていない奥の手を使うかどうか。

(もう、あれを使うしかないの・・・・。修行で得たあの力を。でも、燃費が悪すぎる。ここで私が倒れれば、全滅する。でも、どちらにせよ全滅するなら少しでも生き残る確率を増やすしかない。覚悟を決めろ!姫崎楓!)


「イリュージョンウェポン弐式、制限解除!おいでアルテミスの弓!」


すると、楓のイリュージョンウェポンが光に包まれ、音を立てて変形していく。


【ガキンッ!カチカチカチカチカチカチギュイーーーン】


【ガシャーーーーーーーーンっ】


楓の手には以前にも増して大きくなった白とピンクをあしらった弓が握られていた。


「ひ、姫崎さん・・・・・・。何それ。」


「い、い、イリュージョンウェポンが変形したぞ。」


「ま、マジかよ・・・・・・。すげーーーー。」


「なっ!」


(何だあの武器は。イリュージョンウェポンが形を変えるだと。あんなの見たことないぞ。真斗からの報告も受けてないし、今まで秘密にしていたのか。)


そんな事はお構いなしに、次々に巨大な岩が楓達に向けて飛んでくる。


【ヒュッ】【ヒュッ】【ヒュッ】【ヒュッ】


【バンッ】【バンッ】【バンッ】【バンッ】


飛んでくる石を次々と、弓矢で壊していく楓。寸分の狂いも無く確実に命中させていく。


「す、すげーーーーーー。これが主席の実力。天才だ」


「楓ちゃんカッコイイ。同性の私でも好きになっちゃう。」


「姫崎さんの底が見えない。あの子はいったいどこまでの実力を持っているの。」


「お、おい!男ども!姫崎にあんなカッコイイ所を見せられて黙っているのか!このままじゃ、俺達は女子よりダサい男になってしまうぞ!」


「あ、あぁ!そうだな!姫崎だけにカッコイイ所持っていかれてたまるかってんだ!」


「ぜってぇに生き残って、姫崎を超えてやる!」


姫崎の活躍により、活気を増す男子生徒!女子生徒も、姫崎が憧れの的となり、意欲を増す。


「楓ちゃん、そのまま飛んでくる岩だけを狙って!他の生徒はゴブリンの殲滅!いいわね!」


「「「おうよ」」」「「「はい」」」


楓がイリュージョンウェポンを変形させてから10分がたった頃、遂に楓のマナが限界を迎える。


【ガクっ】


「!?」


「姫崎さん!?」


「ゲホッ、ゲホッ、ゲホッ、ゲホッ、」


その場に両膝をついて口から血を吐く楓。


「姫崎さん!!!大丈夫!?」


「だ、誰か来て!姫崎さんが!」


「お、おい!姫崎!大丈夫か!誰か肩を貸してやれ!」


「わ、私が!」


女子生徒が姫崎を抱えて後方に下がろうとした時、


「避けろ!今井、姫崎!!!」


「え!?」


楓達に向けて1つの大きな岩が飛んでくる。遠距離攻撃が出来る生徒達すべてが岩に向けて攻撃を放つが壊れない。


「いやぁぁぁぁぁぁぁぁぁァァァァァァァァァァ。」


【ドンっ】


「え!?」「なっ!?」「お、おい」「嘘だろ」「ちょっ」


「姫崎!!!!!!」


楓を抱きかかえてた居た生徒が突き飛ばされる。そして楓の元へ大きな岩が飛んでくる。楓は満足そうに笑みを受けべ抱えてくれていた女子生徒を見た。


【グシャっ】

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